S2 第8話(33)完成 OK(脚本)
〇イルミネーションのある通り
王宮騎士団兵2「貴様達、」
王宮騎士団兵2「これ以上、ご令嬢に近づくな!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ワタクシの首を獲るために、一体、何人殺したの?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「王宮に乗り込んでくるなんて、狂ってるとしか思えないわ」
アインス「必要なことだからな」
リアリナ・シャルルド・グレイ「そんなにワタクシの首が必要?」
ツヴァイ「悪魔の首は狩らねえとな」
リアリナ・シャルルド・グレイ「悪魔だから、狙うの?」
ツヴァイ「それ以外に、貴様に何の用がある?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「違うわよね」
ツヴァイ「ああ?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「あなた達を動かしているのは」
リアリナ・シャルルド・グレイ「金や名誉欲でも、悪魔を退治するためでもない」
リアリナ・シャルルド・グレイ「大事なものを奪われた」
リアリナ・シャルルド・グレイ「だから必死になって、こんな場所までやってきたのでしょう」
ツヴァイ「なんだと?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「拾いなさい」
ツヴァイ「こ、これは!」
ツヴァイ「あ、兄貴!」
アインス「見せろ・・・」
アインス「・・・・」
アインス「これはなんだ?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ミゲルが描いた絵よ」
アインス「ミゲル!?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「そこに描かれているのは、あなた達でしょう?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「奪われたのは、あなたの子供」
リアリナ・シャルルド・グレイ「その子と引き換えに、ワタクシの首を差し出すことを約束した」
アインス「・・・」
リアリナ・シャルルド・グレイ「あなたの子供はワタクシが預かっているわ」
リアリナ・シャルルド・グレイ「安心して。安全な場所で保護してるから」
アインス「そんなはずは・・・ない」
アインス「確かに連れ去られたのだ」
ツヴァイ「こっんなの、証拠にならねえよ!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ならどうしてあなたたちに子供がいるってワタクシが知っているの?」
ツヴァイ「そ、それは、あ、悪魔だから?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「テキトーすぎ!」
ツヴァイ「どこから情報を得たか知らねえが、適当なこと抜かすな」
ツヴァイ「もう殺そうぜ!」
リアリナ・シャルルド・グレイ(やっぱりそういう流れ?)
アインス「待て」
アインス「本当にミゲルを知っているのなら、質問に答えるんだ」
リアリナ・シャルルド・グレイ「・・・な、なに」
アインス「あの子の髪の色は?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「黒曜石のような漆黒よ」
ツヴァイ「じゃあ、ミゲルの嫌いなものを答えてみやがれ!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「トマト」
ツヴァイ「信じねえ、ミゲルを見るまでは信じねえ!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「約束して。 ワタクシを殺さないと」
アインス「・・・いいだろう ただし、ミゲルの姿を確認してからだ」
〇宮殿の部屋
テオフィル・ベフトン「心配しましたよ。一体どこにいかれていたのですか」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ちょっと客人を出迎えに行ってたの」
テオフィル・ベフトン「客人?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「さあ、ミゲル。 ショーの続きを見せてあげるわ」
ミゲル「わーい!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「その窓の外を覗いてご覧なさい」
ミゲル「うん!」
ミゲル「何が始まるの?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「そうね。 何かしら?」
〇花火
ミゲル「うわーすごいすごい! 花火の壁!!」
〇イルミネーションのある通り
「・・・ミゲル」
〇ファンタジーの学園
〇豪華な客間
テオフィル・ベフトン「ミゲル。やっと眠ってくれましたね」
リアリナ・シャルルド・グレイ「たくさん夜更かしさせちゃったわ」
テオフィル・ベフトン「我々もそろそろ寝ましょうか」
リアリナ・シャルルド・グレイ「そうね。おやすみなさい」
テオフィル・ベフトン「・・・」
〇西洋の城
アインス「来たか」
リアリナ・シャルルド・グレイ「あれだけ大暴れしておいて、」
リアリナ・シャルルド・グレイ「城の騎士団から逃げきれるなんて、舌を巻くわね」
リアリナ・シャルルド・グレイ「仕事が終わったらぜひ、グレイ家の警備担当にスカウトしたいぐらいだわ」
アインス「あいにく、人からの依頼は受けない」
ツヴァイ「俺たちを雇おうなんざ100万年早いんだよ!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「それは残念だわ」
リアリナ・シャルルド・グレイ「まずは、詳しく聞かせてくれる?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「どうしてワタクシの首が欲しいのか」
〇荒地
俺たちはデビルハンターだ
悪魔狩りのために、国を渡り歩いて生きている
この国に悪魔の果実という悪魔が作った毒が流行っていると知り
この国へ足を踏み入れたのだ──
〇湖畔の自然公園
いつものように、悪魔の果実について調べながら、旅をしていた
〇けもの道
アインス「なんだ? 騒がしいな」
ヨハン村長「旅の者たち、失礼します」
ヨハン村長「すみません。この先で、人攫いがありまして」
ヨハン村長「馬車を一軒一軒調べておりますゆえ、少々お時間がかかるかと思います」
アインス「そうか。こちらは構わぬ」
アインス「我々は休んでいるから 順番になったら声をかけてくれ」
ヨハン村長「それでしたら、すこし戻られた場所に村がございます」
ヨハン村長「順番が来ましたら、人を寄越しますので、よろしければその村でお休みになられるといいでしょう」
ミゲル「ううー、お腹すいた」
ツヴァイ「だな。少し休むか!」
アインス「わかった。順番になったら呼んでくれ」
〇西洋の街並み
〇怪しげな酒場
ミゲル「ううん。お腹いっぱい」
ツヴァイ「ふあああ。 なんだかすげえ疲れたぜ」
アインス「長旅だったからな。今夜はゆっくり眠って疲れを癒そう」
〇城の客室
〇山並み
〇城の客室
アインス「・・・ん?」
「ミゲル? ミゲル! どこだ!」
「ミゲルどこだ!!!」
アインス「どうした?」
ツヴァイ「ミゲルがいない!」
ツヴァイ「アインス! 部屋にこれが」
娘を返して欲しければ、
リアリナ・シャルルドグレイの首を持て
受け渡し場所
北区ラヴィンティ教会廃墟
時刻 明日 2時
これは善行だ。悪魔を殺せ
ツヴァイ「くそ! どこのどいつだ!! 殺してやる!」
アインス「善行・・・俺たちをデビルハンターと知って接触してきたか」
ツヴァイ「悪魔殺しの依頼のためにミゲルを攫ったのか?」
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