3 実習開始(脚本)
〇幼稚園
数日後。現場実習初日目。
松山春樹「ここが夏目幼稚園か・・・色々頭に詰めたとは言え、ちゃんとやれるかな・・・」
春野翼「そう身構えても仕方無いよ・・・先ずはやって見ない事にはさ・・・」
松山春樹「・・・まぁ、そうだな・・・」
内山遊戯「あ、君達その制服、夏目高校の生徒さん?」
春野翼「あ、はい!あたし達今日からここで実習生としてやらせて頂く者です!」
内山遊戯「やっぱり!待ってたよ!俺は内山遊戯、ここで先生やってる内の1人だよ・・・」
松山春樹「はい、今日から宜しくお願いします!」
内山遊戯「さて、これから職員室に案内するから、そこで注意事項を聞いた後に俺の組に挨拶しに行こうか・・・」
春野翼「分かりました!どんな子達がいるのかなぁ!」
内山遊戯「それじゃあ着いて来て・・・」
〇幼稚園の教室
それから、俺達は職員室で注意事項等の話を聞いて、内山先生が担当している組に行く。
内山遊戯「皆ちゅうも〜く!皆に紹介したい人がいまーす!」
速水優「あれ?遊戯先生知らないお兄さんとお姉さん連れて来てるね・・・」
一条一馬「優、お前知らないのか?遊戯先生話してただろ?高校生の人がここに実習に来るって・・・」
大鳥秀樹「高校生?実習?何それ?美味いの?」
一条一馬「秀樹・・・お前食う事しかないのか?」
赤木桜「凄く背が高くてカッコいいね!私達もいつかあぁなるのかなぁ!」
三島真紀子「どうだろう?でも早足で大人になると苦労するってパパとママが言ってたよ?」
内山遊戯「皆静かに!これからお兄さん達の紹介するから確り聞く様にね!」
「はーい!」
内山遊戯「それじゃあ2人共、1人ずつ紹介お願いします・・・」
松山春樹「はい!夏目高校2年の松山春樹です!今日から暫くの間ここで実習する事となりました!宜しくお願いします!」
春野翼「同じく、夏目高校2年の春野翼です!皆さんと仲良くなれたらなと考えてます!宜しくお願いします!」
速水優「なぁなぁ、あの人達どう思う?」
一条一馬「初めてだから俺も良く分からないけど・・・」
一条一馬「これからどんな悪戯してやろうか楽しみだよ、俺・・・」
三島真紀子「一馬君、お兄さんとお姉さんお勉強する為に来てるんだから変な事しないでね?」
大鳥秀樹「そんな事より俺、腹減ったぁ・・・」
三島真紀子「呆れた・・・秀樹君家で食べて来たでしょ?」
松山春樹「こうして見ると、結構個性的なのが集まってますね・・・まぁ、俺らの所もそんなもんだけど・・・」
春野翼「後はその時次第かな・・・余り傷付ける様な事はしない様にしなきゃ・・・」
内山遊戯「まぁ、こう言うのはやって慣れてくしか無いからね・・・余り気負いしない様にね・・・」
内山遊戯「手を焼く事は多々あるけど、暫くの間宜しくね・・・」
松山春樹「・・・はい・・・」
こうして、俺達の実習は本格的に始まるのだった。
〇幼稚園の教室
数分後。児童達の授業が始まる。
内山遊戯「今日教えるのは『はひふへほ』の『ふ』の文字です!最初は難しいけど、形を良く見て書いて見てね!」
内山遊戯「先ずは先生が書き方を教えるから、良く見てね!」
大鳥秀樹「上に短くて真ん中がちょっと長くて両方に短いの一つずつ・・・『な』の時もそうだったけど最近角数っての多く無い?」
三島真紀子「これでもまだ全然少ない方だよ?パパ達が言ってたけど、小学校に行ける様になったらもっと角数の多い文字を覚えなきゃ」
三島真紀子「行けないって・・・」
赤木桜「そうなんだ!どんなのあるか楽しみだね!」
大鳥秀樹「えぇ・・・俺は食えればそれで良かったんだけどなぁ・・・」
一条一馬「何だよ秀樹、こんな事も面倒臭がるなんて・・・先生に怒られるのが怖いのかぁ?」
大鳥秀樹「だ、誰もそんな事言ってねぇよ!!」
内山遊戯「君達、喧嘩なら勉強の時間が終わってからね?」
一条一馬「え〜、だってさぁ・・・」
内山遊戯「だっても何も無いよ・・・ちゃんと先生の話聞いてね?」
「はーい・・・」
内山遊戯「・・・さて、気を取り直してやろうか!」
子供達への説明が終わった後、今度は俺達にも説明が行く。
内山遊戯「今から2人にやって欲しいのは、皆が『ふ』の字を書いてる際にここが違うって優しく教えて欲しいんだ・・・」
内山遊戯「後、子供が質問して来る時があるからその対応をお願いしたい・・・」
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