2 実習に備えて(脚本)
〇教室
松山春樹「むにゃ・・・むにゃ・・・」
春野翼「起〜き〜ろ〜!は〜る〜き〜!」
松山春樹「ん、んん・・・」
松山春樹「あ、あれ!?ここ何処だ!?俺は一体・・・」
春野翼「やっと起きた!ここは学校!そして君は松山春樹!あたしの幼馴染であたしは春野翼!」
松山春樹「え?あぁ!そうか!俺昼飯食って暇だから参考書読んでたら寝落ちしてたんだった!」
俺の名前は松山春樹。夏目高校の2年生だ。さっき何だかとても壮大な夢を見た気がしたが、寝る前の記憶が段々蘇って来たので
気にするのを止めた。それはそうと、俺が読んでた参考書は。
松山春樹「あ〜良く寝た!さてと、続きやるか・・・」
春野翼「・・・リフレッシュ出来た?」
松山春樹「お陰様でな・・・所で、翼がこっち来たって事は・・・」
春野翼「うん、2週間後の現場実習の打ち合わせに来たよ・・・」
春野翼「てか、お昼食べた後にいきなり参考書読んだりしたらそりゃ寝落ちするよ・・・」
松山春樹「わ、悪い・・・食った後暇だったから・・・」
春野翼「・・・まぁ気持ちは分かるけどね・・・食べて直ぐ寝るってのは出来ないけど、まぁ始めましょうか・・・」
数分後。
高崎浩一「お前ら、席に着け・・・授業を始めるぞ・・・」
高崎浩一「皆も知っての通り、2週間後に現場実習が始まる・・・今日の時点で皆行き先は決まってると思うが、」
高崎浩一「各自自分が行く実習先の仕事内容を再度把握して、向こうへ行っても困らない様にして置けよ・・・」
春野翼「ねぇ春樹・・・あたし達のこれから行く実習先ってさぁ・・・」
松山春樹「あぁ、夏目幼稚園だよ・・・内の高校でも時折誰かしらの先生が派遣される所・・・」
春野翼「あ、そうだよね!この前は確か・・・」
松山春樹「あぁ、この前剣道部の暗森先生が一時派遣されたって話だよ・・・」
春野翼「そっか!今度はあたし達の番か!幼稚園の子供、どんな感じなんだろうね!」
それから、俺達は午後の授業に勤しみながら実習に備えるのだった。
〇通学路
それから放課後の帰り道。
松山春樹「あ〜終わった終わった!」
春野翼「お疲れ様!今日はどうだった?」
松山春樹「まぁ、いつも通りかな?翼は?」
春野翼「あたしもいつも通りだよ・・・それにしても幼稚園かぁ・・・正直また縁が出来るとは思っても見なかったなぁ・・・」
松山春樹「かもね!」
松山春樹「でも良かったの?幼稚園以外にも希望出来る業種はあった訳だし・・・」
春野翼「まぁ、そうだよね・・・自衛隊、消防隊、警察、市役所、その他諸々・・・」
春野翼「でも、幼稚園を希望したのはあたしの意志だから・・・」
松山春樹「・・・まぁ野暮な質問だったな・・・」
春野翼「(春樹がそこを選んだからってのは言わないで置こうっと・・・)」
春野翼「ねぇ、折角だから気分転換に何処か寄ってかない?アイスか何か食べてかない?」
松山春樹「あ、良いな!行こうか!」
〇コンビニ
松山春樹「さて、食うか・・・」
松山春樹「はむ・・・」
春野翼「何かこう言うの良いよね・・・学校終わった後に誰かと一緒に何処かに寄り道したりしてさ・・・」
春野翼「何と言うか、学生やってるって感じでさ!」
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