胸いっぱいの愛を(脚本)
〇英国風の部屋
「ねぇベートーベンさん、私昔、日本人だったような気がするんですよ・・・」
「あの東洋の小さな島国か?」
「はい・・・」
〇城下町
「そこは芝居小屋や本屋が立ち並び、大勢の人が集まる、賑やかな場所で──
戦争も無い、夢のような時代でした──
18世紀後半の1790年代
黒船もまだ来ておらず
平和だった頃の江戸
〇古風な和室(小物無し)
クローズアップ生前
応為さん「私の名前は葛飾応為(おうい)」
応為さん「もちろん画号よ」
応為さん「本名は、お栄(えい)」
坂本龍馬🩷(ウチのお栄姉やんと一緒ぜよ❣️)
↑まだ生まれてませんw
応為さん「父の葛飾北斎から、絵の手伝いをする時に おーい、て呼ばれてたから」
応為さん「それで応為」
背景から漂う現代臭w
応為さん「今日も私を呼ぶ声が」
「おーいっ」
応為さん「そら来た!️」
応為さん「あい、おやぢ!️今行きます」
〇古めかしい和室
葛飾北斎さん「蔦重(つたじゅう)ンとこに出す春画の彩色を手伝ってくれまいか」
ちな、おやぢ。この頃は北斎の他に宗理(そうり)って画号も名乗ってたんだよ
蔦重さん(蔦屋重三郎)「ども」
応為さん「あい」
応為さん「あいよっ」
葛飾北斎さん「出来た!️」
こんなのとか(絶対出せないw)
あーんなのとか(絶対出せない🤣🤣🤣)
応為さん「ワッチら無敵❣️」
↑ちな有名なコレは1800年代に入ってからですw
〇古めかしい和室
蔦重さん(蔦屋重三郎)「八重むぐら・・・」
蔦重さん(蔦屋重三郎)「繁れる宿の無精者」
葛飾北斎さん「ウヒャヒャ」
葛飾北斎さん「吹き閉じよ!️」
葛飾北斎さん「とはまだ未練なるむねさだのぬし」
蔦重さん(蔦屋重三郎)「ウヒャウヒャ」
蔦重さん(蔦屋重三郎)「この度は幣(ぬさ)も取りあへず手向山」
葛飾北斎さん「またその上に」
「賽銭も無し!!️」
「ぎゃーっはっはっ」
応為さん「ちょっと蔦重さん、狂歌でおやぢを笑わせないでよ、筆が歪む・・・」
葛飾北斎さん「あしびきの」
蔦重さん(蔦屋重三郎)「山鳥の尾の」
「したりがほ(顔)!!️」
応為さん「もー」
参考
わからんの実家にある
小倉百人一首の本w
〇古めかしい和室
そんなおやぢにも悩みはありました
葛飾北斎さん「俺は下手だァー、この歳になっても 猫の一匹もまともに描けやしネェ・・・」
応為さん「ヤダよぉ、おやぢともあろうお方がw」
彼は努力の人でした
長い目で見れば若い頃に描いた作品より格段に画力が上がっているのです!️
応為さん「それなのに、この歳で本気泣きしてる・・・💧」
応為さん「何と言う凄まじい執念・・・」
応為さん「もうダメだと思った時こそが飛躍のチャンスなんですよ、おやぢ❣️」
葛飾北斎さん「そうだな❣️」
大体私の絵の能力は間違い無くこの父親譲りなんです
応為さん「あれは私がまだ若かった頃──」
〇古民家の居間
嫁いで間もない結婚相手の絵師の腕を──
応為さん「チラッ↓」
応為さん「猪!?️」
応為さん「ぷっ、下っ手──」
応為さん「おやぢの駆け出しの頃のがまだ上手いねー」
と、笑ってしまった為
出てけ──ッ
〇古めかしい和室
離縁されてしまいました
応為さん「で、ここに出戻り、日々おやぢの助手をしているわけなのですがw」
葛飾北斎さん「アッハッハ、そりゃ無理も無ェな、この俺の娘だからな、土台、格が違わーなw」
葛飾北斎さん「美人画なんか俺よりよっぽど上手いゾ」
蔦重さん(蔦屋重三郎)「美人画だけじゃ無く花の絵も超上手いしな」
応為さん「ありがとー、でも、」
応為さん「私ずっと気になってたんだけど」
応為さん「蔦さん、東洲斎写楽の正体ってさ」
蔦重さん(蔦屋重三郎)「へッ!️」
応為さん「あ、逃げた!️」
〇古民家の居間
ある日蔦重さんがついに倒れました──
蔦重さん(蔦屋重三郎)「く、苦しいッ──」
応為さん「つ、蔦重、しっかり・・・」
病名は江戸病(えどわずらい)
今で言う脚気です
蔦重さん(蔦屋重三郎)「ううっ、死ぬ前にこれだけは言わせてくれ」
蔦重さん(蔦屋重三郎)「写楽の正体は・・・」
応為さん「は、早よ言え、読者の為にも全世界の為にも、早よ言え、酒くらい飲み交わした事あるだろ早よ言え💦」
蔦重さん(蔦屋重三郎)「う!️」
蔦重さん(蔦屋重三郎)「ガクッとな」
応為さん「タヒんだ・・・」
1797年5月31日蔦屋重三郎は皆の見守る中息を引き取りました
まだ49歳(47、8説も)早すぎる死でした──
残酷な結末(ボカロver.)
歌、蒼姫ラピス(YAMAHAボカロ)
編曲、わからん本人
〇城下町
応為さん「なんつーか」
応為さん「人って儚いね・・・」
葛飾北斎さん「まあな」
葛飾北斎さん「どんなに栄達を極めようと」
葛飾北斎さん「いつかは俺達も、ああなっちまうのさ」
葛飾北斎さん「そうなっても悔いの無いように、お前はお前の思う通りに生きるんだぞ、栄よ・・・」
応為さん「うん・・・」
葛飾北斎さん「しかし、俺は負けねーぜ、」
葛飾北斎さん「とことん絵の道を極めてやるのさ」
応為さん「お、おう・・・」
葛飾北斎さん「それまでは死なねーゾ」
応為さん「うん!️」
世に知られるおやぢ、いや、おとっつぁんの大活躍はまだ先の事です
〇明るいリビング
エピローグ
クローズアップ現代
私子ん家のオバケだらけのリビング
ある日突然現れた霊魂さんにこう言われました
応為さん「ズルい!!️」
私(霊魂ホイホイ)「!?️」
応為さん「若い男ばっかり」
「1人ぐらいコッチに寄越しなさいっ!!️」
「春画のモデルに──」
シューベルト君「うわああああ」
ショパン君「ギャァアー」
早くしろ風邪を引く
坂本龍馬🩷(おゝ何と言う、はちきん❣️)
坂本龍馬🩷(乙女姉やんそっくりぜよ❣️)
リストさん(ツ⚪︎コミたい🩷)
やめれwモデルにされるw
リストさん(コッチがモデルにしたいけどね)
リストさん「そこに1人余っとるじゃろ」
ベートーベンさん「?」
ベートーベンさん「んー・・・」
応為さん「先生コーヒー」
その辺置いといて
応為さん「はーい」
応為さん(ちょっと想像してたのと違うけど良いか❣️)
応為さん(待てよ)
応為さん(霊って過去にも転生出来るよね❣️)
応為さん(アタシベートーベンさんのメイドに転生しちゃおっかな‥)
真相は定かでは無いw
エンド
〇明るいリビング
おまけ
私(霊魂ホイホイ)(ところでこの応為さんの結婚相手って)
私(霊魂ホイホイ)「生没年が分からない」
私(霊魂ホイホイ)「そこは応為さんと一緒ね」
私(霊魂ホイホイ)「応為さんが仮に幼女だったら」
私(霊魂ホイホイ)「全部書き直し!?️」
応為さん「何だいその位」
励ましてくれました
ありがとう😊
あらー!今流行りの蔦重さんなお話!🥰✨相変わらわからんさん問わず歴史に明るいので楽しく勉強できます🥺💓北斎さんのタコ来た時はタコキター!!と盛り上がってしまった笑
ラストシューベルト君とショパン君も春画の世界に連れていかれてますが…彼らも餌食に?😂😂
わからんさんの守護霊に楽しいメイド姐さん入ってますます楽しみです💕