白鳥の歌

Reika

死人に口無し(脚本)

白鳥の歌

Reika

今すぐ読む

白鳥の歌
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇怪しい部屋
  深夜、ある部屋
???「はい、もしもし」
???「あっ、社長ですかあ。またアイドルを・・・」
???「ええ、いますよ。今フリーの子が」
???「前の子は今、休んでますよ」
???「働けるメンタル無さそうなので」
???「はーい、失礼しまーす」
???「──チッ、盛んなジジイだな」

〇散らかった部屋
  マンションの一室。女性が一人倒れている
アイドル「・・・・・・」

〇街中の道路
和泉玲「〜〜♪」
小雀音羽「お待たせ」
和泉玲「おはよー音羽さん」
和泉玲「私服似合ってるね〜」
小雀音羽「・・・ジャージ?」
和泉玲「あーうん。動きやすいだろ」
小雀音羽「ダサッ」
和泉玲「ひでーな!まあ、いいのが無かったんだよ」
小雀音羽「まずはセンスをどうにかしなさいよ」
和泉玲「ん、なんかあったか?」
小雀音羽「近くね」
  通り過ぎていったパトカーと救急車は、駅の近くのマンションの前で止まった
和泉玲「あそこってさ 確か金持ちのマンション じゃ無かったっけ?」
小雀音羽「そうね・・・あっ」
和泉玲「電話?」
小雀音羽「ごめん、私」
和泉玲「誰から?」
小雀音羽「──三好さんからね」
小雀音羽「はい、もしもし」
小雀音羽「はい 今日行く予定でしたが」
小雀音羽「えっ」
小雀音羽「はい、わかりました。ありがとうございます」
小雀音羽「では」
小雀音羽「・・・・・・」
和泉玲「音羽さん、なんだって?」
小雀音羽「──三郎さんの母親が死んだ」
和泉玲「え・・・」
小雀音羽「昨日、容体が悪化して」
和泉玲「まだ、入院してたのか?」
小雀音羽「いえ、自宅にいたわ」
小雀音羽「原因はおそらくアレルギーだそうよ」
和泉玲「アレルギー?」
和泉玲「だったら本人が気づきそうだろ」
小雀音羽「詳しいことはわからないけど、今日は行ける状態じゃなくなった」
和泉玲「これってさ、仕組まれたことだったんじゃね」
小雀音羽「どこかで情報が漏れたってこと?」
小雀音羽「誰が・・・?」
和泉玲「ま、わかんねーよ」
和泉玲「可能性としてはあるだろ?」
小雀音羽「・・・そう、ね」
小雀音羽(誰かに行動を監視されてる?)
小雀音羽(でも、一体誰が・・・まさかね)
和泉玲「音羽さん そう言えば三好さんってなんの仕事してるの?」
小雀音羽「えっ、ああ音楽プロデューサーよ」
和泉玲「音楽プロデューサー?マネージャー的な?」
小雀音羽「近いけど・・・・・・」
小雀音羽「あの人がやってるのはスカウトと育成ね」
小雀音羽「まずはデビューができるようにその音楽家なり歌手なりをプロデュースするの」
和泉玲「へー凄いんだな」
和泉玲「じゃあ毎日忙しいのか?」
小雀音羽「そうね、あの時みたいに夕方帰りは珍しいわ」
和泉玲「忙しいんだな大人って」

〇新橋駅前
小雀音羽「なんだかんだ喋っていたら広場まで着いてしまったわね」
和泉玲「そうだなあ・・・」
和泉玲「あっ!!」
和泉玲「音羽ちゃん、デートしよう」
小雀音羽「デート?」
和泉玲「そうそう、一応俺たちって付き合ってるじゃん?」
小雀音羽「ええまあ」
和泉玲「でも、カップルみたいなことしてないなあって」
小雀音羽「はあ、言っておくけど私たちはビジネスパートナーみたいなものよ」
小雀音羽「それに、私には幸せになってる暇はないの」
和泉玲「でも、たまには息抜きも大事だろ?」
小雀音羽「・・・・・・」
和泉玲「ねえいいじゃん!どこいく?映画とか」
小雀音羽「あのね、だからさっきから言って」
笹本蓮「君たち、ちょっといいかな?」
小雀音羽「──はい」
笹本蓮「ここら一体で薬物が流行しててね、一応手荷物検査を行なってるんだ」
笹本蓮「カバンの中身とか見せてもらってもいい?」
小雀音羽「はい」
笹本蓮「ご協力感謝します」
笹本蓮「うん、うん無さそうだね」
笹本蓮「はい、ありがと」
小雀音羽「薬物ってそんなに流行しているのですか」
笹本蓮「うん、警察も手を焼いていてね」
和泉玲「あっ!」
小雀音羽「どうしたの?」
和泉玲「思い出した!警察さん、オレ知ってますよね」
和泉玲「笹本さん!」
笹本蓮「・・・・・・」
小雀音羽「ささ・・・もと」

成分キーワード

ページTOPへ