Xヒーロー

語り部

第95話 アナザー・オリジンの真相(脚本)

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〇研究施設のオフィス
  2021年 イリノイ州 ケーン郡 エルジン市 旧避難シェルター内部 情報整理室
ルカ神父「ボスからの命令でアンタらの俺の指揮下に置くことにする。と言っても···潜入をさせるとかはしない」
ルカ神父「アンタらは···そうだな···資料室でひとまず俺達がやってきた作戦でも見ていてくれ」
凪園無頼「えーつまんねー!映画みたいなスパイっぽいこと出来ると思ったのにー!」
斎王幽羅「まぁまぁ···ひとまず、指示に従おうよ。何かを見るテストかもしれないよ?」
  そう言って皆が資料室に入る中、鸞とフェードだけが呼び止められ、ルカ神父から話をし始めた
ルカ神父「アンタら···忍者と殺し屋なんだろ?2人に頼みたい事があるんだが···」
鸞「言ってみろ」
ルカ神父「実は··· ··· ···とある施設に潜入しようとした仲間が囚われていて···それの救出を手伝ってくれないか?」
鸞「なぜ俺達『2人だけ』に言った?斎王達にも言えばいくらでも協力はしたぞ」
ルカ神父「あまり目立ちたくないんだ···それに、潜入の経験があるならわかると思うが」
ルカ神父「人数は『少ない方が都合がいい。』頼む、協力してくれないか···?」
  鸞はフェードと顔を合わせた後『断る』と一言だけ言って、資料室に入ろうとする
  しかし、ルカ神父は衝撃的な事を2人に伝える
ルカ神父「施設には···『アナザー・オリジン』がいる···」
鸞「アナザー・オリジン···?それって確かゲライントが言ってたクローン喧嘩王だったか?」
鸞「変化武器達が手も足も出なかったと言っていたが···そんなに警戒する必要があるのか?」
ルカ神父「アナザー・オリジンはアンタ達が会ってきた量産型アナザーとは訳が違う」
ルカ神父「アナザー・オリジンは『より喧嘩王に近いクローン』として研究開発されたものだが···」
ルカ神父「材料には通常のアナザーとは違い『本物の喧嘩王の脊髄と頸椎』が使われている」
フェード「本物の···喧嘩王の頸椎と脊髄だと···?どうやって入手したんだ?」
鸞「日本政府だろうな···日本に居た時確か喧嘩王の墓が荒らされたってニュースをフェードに会う少し前に見た記憶がある」
鸞「確かに恐ろしい事だが···まだ脅威性は感じられないな?」
ルカ神父「アナザー・オリジンの写真を撮影してあるが···ビックリするぞお前ら」
  そう言うとルカ神父は一枚の写真を見せる。すると鸞とフェードは青ざめた
アナザー・オリジン「──」
鸞「Xヒーローの資料室で見た写真とそっくりだ··· ··· ···何だこれ···」
ルカ神父「似てるのは見た目だけじゃない。光の異能も使えるし、戦闘スタイルも本人と同じ『プロレスとボクシング』の融合スタイルだ」
ルカ神父「既に『ゼウス・ナックル、ヘラ・スープレックス』が確認されている」
ルカ神父「絶対に戦闘は避けたい、だからこそアンタら2人にしか頼めないんだ···頼む!」
  鸞は一通り聞いた後、それを承諾しようとするが
  その瞬間クロノスが現れ『やめておいた方がいい』と忠告をする。すると鸞も何かを思い出したのか
  『自分達じゃどうにもできない』と匙を投げた
鸞(神奈川で雷王跋会の会長から貰った『先視の巫女の予言』が正しいなら···)
鸞(偽りの光···つまりアナザー・オリジンと斎王を対峙させると『本物の喧嘩王』が現れ、斎王に試練を与える)
鸞(喧嘩王が与える試練なんて『喧嘩』以外ありえん。もし斎王と喧嘩王が戦えば···)
鸞(斎王は『間違いなく死ぬ』。それだけ···避けなくては···)
ルカ神父「クソっ···!なんでどいつもこいつも人命を軽んじる···!人1人死んでも平気なのかっ···!?」
クロノス「当たり前じゃん他人事だし。それにこれ失敗する可能性が何通りあると思ってんの?」
クロノス「『128万通り』だよ。そのうち鸞とクイーンが戻ってくる可能性が11通りだけしかない」
クロノス「クイーンの武器であるボクがそんな危ない賭けにクイーンを行かせる訳に行かない。悪いけど、お前だけでどうにかしろ」
  するとその騒ぎを聞きつけ斎王達が戻ってくると、ルカ神父はその場から焦燥の表情を浮かべながら立ち去った

〇研究施設のオフィス
WoOS諜報員「··· ··· ···こちらビッグ・マウス、予定通りルカ神父が疑念的になりました」
WoOS諜報員「これから誘導も開始します。ビッグ・マウス、アウト」
  To Be Continued··· ··· ···

次のエピソード:第96話 本物

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