〇原っぱ
エルム・ナキュ「はい、終わり終わり〜」
オージュ・ウォゲ「おっつ〜☀ 晩飯 食いに行こうぜ」
オージュ・ウォゲ「焼肉 行こうぜ、焼肉」
エルム・ナキュ「えぇ？　ホットケーキがいい‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「おごるからさぁ」
エルム・ナキュ「あぁ、はぁ‥‥‥」
ニコ・ティバコ「‥‥‥‥‥‥」

〇空
　　翌日。

〇本屋
　　※本屋を物色中のオージュ
エルム・ナキュ「あっ、オージュじゃん 丁度いい〜」
エルム・ナキュ「ねぇ、昼ごはん一緒に食べない？」
エルム・ナキュ「あっちにね、 美味しそうなクレープ屋さんが‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「向こうにある ハンバーガー屋に行きたい🍔」
エルム・ナキュ「えぇ〜‥‥‥クレープ‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「クレープで腹いっぱいに なるかぁいっ!!!」
オージュ・ウォゲ「と、いうわけで別にいいッス」
エルム・ナキュ「ふぇえ、いけずぅ‥‥‥」
ニコ・ティバコ「俺も、ハンバーガーのほうがいいかなぁ‥‥‥」
ニコ・ティバコ「では！」
エルム・ナキュ「えぇえ？　じゃあ、私も‥‥‥」

〇河川敷
　　また別の日。

〇岩山

〇岩山
ニコ・ティバコ「オージュさん、この後 昼メシっすか？」
オージュ・ウォゲ「そうだが‥‥‥なんだ？」
ニコ・ティバコ「何を食べようと 思ってます？」
オージュ・ウォゲ「胡麻カツカレー丼」
ニコ・ティバコ「オージュさんって‥‥‥」
ニコ・ティバコ「意外と ガッツリ食いますよね」
ニコ・ティバコ「男メシというか」
オージュ・ウォゲ「え？　駄目？」
ニコ・ティバコ「駄目とは言ってないすけど‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「おごってくれたら、理由を話そうか？」
ニコ・ティバコ「あぁ。 それとは関係なく 別にイイっすよ？」
ニコ・ティバコ「あんたの魔法で、皆いつも助かってるしな！」
オージュ・ウォゲ「なんだよ 恥ずかしい返しをするな！」

〇結婚式場前の広場

〇古民家カフェ
ニコ・ティバコ「ほんと、意外なんだよなぁ‥‥‥」
エルム・ナキュ「まぁた、そんな食べてぇ！」
　　※魔物討伐お休みしたナキュと合流
オージュ・ウォゲ「これはな、幼少期の反動なんだ‥‥‥」
ニコ・ティバコ「ガキの頃？」

〇お化け屋敷
　　私の家は、まぁ裕福な方でな。

〇宝石店
幼少オージュ「‥‥‥‥‥」
　　家で出るメシがな。
幼少オージュ「‥‥‥‥‥‥」
　　美味いけど、量が少ないんだよ。
　　何をカッコつけてるのか知らんが、
　　余白まみれの皿。ちっさく盛った料理。
幼少オージュ（（がっつりと大口で、メシを食べてみたいなぁ‥‥‥））

〇洋館の一室
　　世の中には『白米の上に肉を乗せた“丼”』
　　なる料理があるらしい。
幼少オージュ（（なんて、下品な食べ物なんだ‥‥‥））
幼少オージュ（（食べたい!!!!））
幼少オージュ（（パンに肉や野菜を雑に挟んだコレも 　いいなぁ‥‥‥））

〇大衆居酒屋
　　んで、フリーダムに生きる事を決めてから‥‥‥
若いオージュ（（ついに‥‥‥））
若いオージュ（（なんて下品で雑で、美味そうなんだ！））
若いオージュ（（１つの椀に全部 乗せてしまっている！））
若いオージュ（（これが”時間のない貧民が利便性を 　追求した結果の形”か‥‥‥！（？）））
若いオージュ（（大きいぃ〜カッコイイ〜量が多いぃ〜✨））
若いオージュ「‥‥‥」

〇古民家カフェ
オージュ・ウォゲ「── と、いうわけで 私は幼少期の反動で とてもよく 食べるのであった　〜完〜」
ニコ・ティバコ「そうなんすか‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「勇気が出たら、カレーを手で 食べてみたいかなぁ‥‥‥とか」
ニコ・ティバコ（（この人が“勇気”必要な時って、 　そんなんなんだ‥‥‥））
オージュ・ウォゲ「ちなみに、コイツは私と反対でなぁ‥‥‥」
　　⬆コイツ
オージュ・ウォゲ「幼少期の体作りのために 父親に メチャクチャ 男メシ食わせられた反動で‥‥‥」
エルム・ナキュ「私はっ！　 マシュマロとゼリーだけで生きていくっ！」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥って、なったヤベぇ奴」
エルム・ナキュ「私はァ、可愛いお菓子だけで 生きてくのぉ❤」
オージュ・ウォゲ「そんなん出来るわけあるか」
オージュ・ウォゲ「メシ食え　メシ」
エルム・ナキュ「え〜？　別にいいよぉ〜」
オージュ・ウォゲ「ちょっと痩せすぎてないか？　食えよ」
ニコ・ティバコ「じゃあ、皆でメシ食いに行く時って どこ行きゃ いいんですかね？」
ニコ・ティバコ「この前は、しゃぶしゃぶ行きましたけど‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「ファミレス」
エルム・ナキュ「ファミレスには、なんでも 揃ってるからね！」
ニコ・ティバコ「お、おぉ‥‥‥」

〇刑務所の牢屋
オウシ・ヤマ王「‥‥‥という事は お主、 獄中のメシはさぞ少ないのでは？」
オージュ・ウォゲ「お気付きになられましたか、王よ‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「３倍の量にしてくれません？」
オージュ・ウォゲ「フードロス対策として、余り物くださいよ」
オウシ・ヤマ王「そもそもウチ、あまりフードをロス させてないから‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「あら、偉いですね！」
オージュ・ウォゲ「── 冗談は さておき」
オージュ・ウォゲ「〆切間近の時は、頭に血を巡らせて 集中したいから絶食したりしてましたし」
オージュ・ウォゲ「少食としても生きられますので、特に別に」