エピソード1 転生と破滅の始まり。(脚本)
〇明るいリビング
「ピンポ──ン!!」
ある日、とある自宅に、郵便配達が届きました。
山田龍馬「あっ届いたな」
山田龍馬「匠、ちょっとこっち来いよ」
山田匠「何、お父さん?」
父親は宅配のダンボールから、とある本を取り出しました。
山田龍馬「通販でギリシャ神話の本が届いたけど、読んでみるか?」
山田匠「ギリシャ神話?お父さん意外にも神話が好きなんだね」
山田龍馬「まあな」
山田龍馬「お前も読んでみるか?」
山田匠「ギリシャ神話を良いけど?」
匠は本のタイトルである、ギリシャ神話のストーリーを読んだ。
山田龍馬「まずはディオニュソスとペンテウスの物語を読んでみな」
山田匠「うん」
〇神殿の広間
ペンテウスはスパルトイの性格を受け継いだ粗暴な男で、神々に対して不敬であった。
そのためテーバイの予言者テイレシアースが有名になったときもペンテウスのみがテイレシアースを信じなかった。
テイレシアース「テーバイ王よ、新しい神がテーバイにやって来たとき、その神を信じないと八つ裂きにされて死ぬだろう」
ペンテウス「俺が死ぬ!」
ペンテウス「そんなバカなアハハ──!!」
ペンテウスは、テイレシアースの予言を信じなかった、しかし、それが現実に起こることも知らずに。
〇砂漠の基地
後にセメレーの子ディオニューソスがテーバイにやって来た。
その時に、ペンテウスの母のアガウエーやその姉妹であるアウトノエー、イーノーは気が狂いました。
アガウエー「””」
アウトノエー「””」
イーノー「””」
3人はディオニューソスの祭儀に加わって放浪し、キタイローン山に去った。
それを見た。ペンテウスは怒りました。
ペンテウス「よくも俺の母上と姉妹をたぶらかしやがったな!!」
ペンテウスは怒り出しました。
そして、遂にペンテウスによる迫害が始まったのです。
〇王宮の入口
カドモスやテイレシアースはディオニューソスを信仰するよう勧めたが、ディオニューソスを捕らえさせ、家畜小屋に閉じ込めた。
しかしペンテウスは幻によって牡牛をディオニューソスと思い込んで縛ろうとしたり
ディオニューソスがセメレーの墓前に火をともすと王宮が燃えていると錯覚し、火を消そうと奔走したりした。
ペンテウス「宮殿が火事だ火事になったぞ!!」
ペンテウス「誰か早く水を持って来い!!」
〇王宮の入口
さらにディオニューソスがいなくなっていることに気がつくと剣を持って捜し、中庭に幻を発見して何度も斬りつけた。
ペンテウス「くそ!!どこに行きやがった?」
このためディオニューソスが祈ると地震が起こり、王宮は跡形もなく崩れ去った。
ディオニュソス「ポセイドンおじさん、地震を起こしてくれ」
ペンテウス「うわ──!!」
ペンテウス「宮殿が──!!」
ペンテウスは、絶望的に膝についた。
〇森の中
またペンテウスはディオニューソスの信女たちの乱暴を聞き、討伐しようとした。
するとディオニューソスが現れ、ペンテウスに。
ディオニュソス「信女たちの様子を見たくないか?」
ペンテウス「まあ、見たいけど・・・」
ペンテウスはディオニューソスの祭をアプロディーテーのふしだらな祭だと思い込んでいたので見てみたくなった。
ディオニュソス「それだったら女装するといい」
そこでペンテウスはディオニューソスの助言に従って女装をし、キタイローンに赴いた。
このときペンテウスはディオニューソスの魔力によって気が狂い。
太陽やテーバイの城壁が2つに見え、ディオニューソスが牡牛の姿に見えた。
〇山並み
キタイローンにやってくると、ペンテウスはディオニューソスに助けられて木の上に登り、女たちの様子を覗き見た。
するとディオニューソスは姿を消し、女たちをペンテウスにけしかけた。
女たちがペンテウスが登っている木を引き抜き、ペンテウスは落下した。
ペンテウス「うわ──!!」
そして真っ先にアガウエーがペンテウスに飛びかかり、他の女たちとともにペンテウスを八つ裂きにして殺した。
ペンテウス「やめてくれ!母上、姉妹たちよ! ぎゃ──!!」
こうしてペンテウスの幕は閉じた。
〇明るいリビング
山田龍馬「どうだ?ギリシャ神話のペンテウスとディオニソスのお話は?」
山田匠「まあ面白かったけど、ペンテウスはちょっとかわいそうだな」
山田龍馬「そうだな」
匠は、ギリシャ神話の本を片付けました。
〇郊外の道路
ある日、マスカットを運送している最中であった。
山田匠「このマスカットを届かないとな」
山田匠「うわ────!!」
「ドシャーン!」
匠はとあるトラックに衝突し、そのまま帰らぬ人となった・・・
そして意識が遠のいて行きました。
〇神殿の広間
ペンテウス「はあ!」
ペンテウス「ここはどこだ?」
山田匠が目を覚ますと、そこは見知らぬ宮殿でした。
ペンテウス「どこなんだここ?」
すると・・・
「ペンテウス様、テイレシアース様がお越しです」
ペンテウス「俺がペンテウスだと!」
山田匠はどうやら。テーバイ王ペンテウスに転生していた。
ペンテウス「どうしよう・・・」
すると、テイレシアースらしき人物が宮殿に入ってきた。
ペンテウスはその人に尋ねた。
ペンテウス「あの、どちら様でしょうか?」
テイレシアースは答えた。
テイレシアース「私は、予言者テイレシアースでございます陛下」
ペンテウス「あ、よろしくお願いします」
ペンテウス「えっと、俺の名はペンテウスと申します」
ペンテウス「よろしくお願いします」
テイレシアース「!?」
テイレシアースは驚いていました。
ペンテウス「どうしたの?」
ペンテウス「僕の顔に何かついてるの?」
テイレシアース「いやいや、噂と違っていたので、つい驚いていました」
ペンテウス「そうでしたか・・・」
ペンテウス「!!」
ペンテウス(山田匠)は思い出しました。
ギリシャ神話のストーリーでは、予言者テイレシアースが目が見えないということを。
ペンテウス「そういえば、あなたは目が見えないのですね」
テイレシアース「はい、私は神々の罰を受けており、代わりに未来を見通せる力を与えてくれました」
ペンテウス「そうでしたか」
ペンテウス「何かあればおっしゃってください」
テイレシアース「!!」
テイレシアース「ありがとうございます、陛下!!」
ペンテウス「良いって、良いって!!」
ペンテウス「それより本題に入ろう」
テイレシアース「実はあなたに予言を言わなければならないのです」
ペンテウス「(まさか!)」
テイレシアース「新しい神がテーバイにやって来たとき、その神を信じないと八つ裂きにされて死ぬだろう」
ペンテウス「(まさかその内容が来るとはな!!)」
テイレシアース「しかし、別の道があり、その神を信じれば、あなたは不死の存在になるだろう」
ペンテウス「(え?そんな内容ギリシャ神話には出てこないぞ。何でだ?)」
ペンテウス(山田匠)は疑問に思いました、なぜ不死になるというキーワードが出てきたのか・・・
それは破滅フラグの始まりであり、運命を変える時に、出てくるフラグではないかと、ペンテウス(山田匠)は考えた。
ペンテウス「(なんで不死になるっていう話が出たんだろう?)」
ペンテウス「(それよりも破滅フラグを回避しないと。)」
こうしてペンテウス(山田匠)はギリシャ神話の世界で、破滅フラグを避け、生き残ることはできるだろうか?