オージュ・ウォゲは回顧する

東龍

1/オージュ・ウォゲには行きたい場所がある(脚本)

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〇山並み

〇谷
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥」
モブ冒険者「うひょ、すっげぇ魔法の威力だな‥‥‥!」
オージュ・ウォゲ「── どうも」
モブ冒険者「ふぇえ‥‥‥瞬殺‥‥‥!」
エルム・ナキュ「‥‥‥‥‥‥」

〇谷
エルム・ナキュ「オージュ、何かヨユーなくない? 下痢?」
オージュ・ウォゲ「殺すぞ」
オージュ・ウォゲ「ちょっと、この後に用事があってな」
オージュ・ウォゲ「だから、とっとと終わらせたいだけだ」
マッチョ冒険者「‥‥‥‥‥女ッスか?」
オージュ・ウォゲ「あン?」
マッチョ冒険者「おい、皆! あのオージュが女と用事あるから 早く帰りたいってよ!!!!」
モブ冒険者「あのオージュが、女ぁ?!」
マッチョ冒険者「本当に『女』か『人間』かも 怪しいもんだわ!」
オージュ・ウォゲ「私、何も言ってないのだが‥‥‥?!」
エルム・ナキュ「勝手に盛り上がる陽キャ、怖い‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「ボクも 陽キャ 怖いでちゅ(?)」
エルム・ナキュ「── で、実際 どんな用事?」
オージュ・ウォゲ「夜に、この谷の先にある草原に 行かなきゃいけなくてな」
エルム・ナキュ「な、なんかやっぱり 誰かと 待ち合わせするみたいな?!」
オージュ・ウォゲ「え? 詳細 話さないといけない系?」
ニコ・ティバコ「ねぇ オージュさん! 『手足が6本生えてるババァ』と密会するってぇ?!」
オージュ・ウォゲ「この短時間に陽キャ共の間で、 どんだけ 話がねじ曲がってるん‥‥‥?!」
オージュ・ウォゲ「そんな気になるのなら、じゃあ魔物共を 殲滅したら 皆で行こうじゃないか?」
オージュ・ウォゲ「私の目的地に」

〇山並み

〇谷
エルム・ナキュ「やだぁ〜 剣が油でベトリンチョなんですけどぉ〜💦」
オージュ・ウォゲ「お前、返り血が血尿 漏らしたみたいだな」
エルム・ナキュ「やだぁ〜!!! サイテェーー!!!」
マッチョ冒険者「な、なんで この数の魔物相手にして そのテンションなんだよ‥‥‥!」
モブ冒険者「元気だなぁ、あいつら‥‥‥」

〇谷
オージュ・ウォゲ「は〜い!」
オージュ・ウォゲ「あれだけの魔物を相手にして まだ元気な人は ついておいで〜❇」
エルム・ナキュ「は〜い ٩( ᐛ )و」
マッチョ冒険者「な、なんて軽やかな足取りなんだ あいつら‥‥‥!」
マッチョ冒険者「疲れたぁ‥‥‥」
モブ冒険者「ついてくなんて面倒クセェや‥‥‥ 帰ろ帰ろ‥‥‥💧」
ニコ・ティバコ「くっ‥‥‥! シャクだから、俺はついていくぜ!」
「元気だなぁ、若いなぁ‥‥‥」

〇原っぱ

〇川沿いの原っぱ
エルム・ナキュ「わっ! 蛍じゃん!」
オージュ・ウォゲ「そう、ここに用事があってな」
エルム・ナキュ「えっ、なぁに? この光景が見たかったの?」
エルム・ナキュ「超ロマンチックじゃ〜ん✨ オージュ かわいぃ〜♪」
ニコ・ティバコ「どこまで歩くんだよ、チキショウ! 体力バカ共‥‥‥」
ニコ・ティバコ「ホタル!」
ニコ・ティバコ「へぇ〜 オージュさん、いいデートスポット 見つけたじゃないスか」
エルム・ナキュ「私も、彼女 連れてこようかな‥‥‥」

〇川沿いの原っぱ
  ※焼け死んで、地べたに落ちる蛍たち
ナキュ&ニコ「オージュゥゥウウ??!?!?」
オージュ・ウォゲ「夜中に大声 出すなよ」
エルム・ナキュ「ほたっ、蛍を焼き殺しやがったの 何でっ‥‥‥?!」
オージュ・ウォゲ「── これ、『害虫駆除』の依頼なんだ」
エルム・ナキュ「あぁ?」
オージュ・ウォゲ「ここにいる蛍は『ケツクイホタル』と 言ってな」
オージュ・ウォゲ「家畜‥‥‥特に牛の尻を かじって 牛にストレスを与えやがる害虫なんだ」
オージュ・ウォゲ「それの駆除の依頼が来たから、 まぁ 程よい夜更けに来たかったんだよ」
エルム・ナキュ「事情はわかったけど、罪悪感がすごい‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「稀に、人をかじる事もあるから 駆除した方がいいんだって」
エルム・ナキュ「はぁ‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「なんだ、その顔は 魔物退治と そう変わらんだろうが」
エルム・ナキュ「はぁ‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「なんなら、手伝ってくれよ」
オージュ・ウォゲ「焼くなり潰すなり‥‥‥と 退治の証拠として、死骸を適度に集めてくれ」
ニコ・ティバコ「え〜‥‥‥ なんか 可哀想でぇ‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「共同依頼人の1人である しゃぶしゃぶ屋で 『しゃぶしゃぶ食べ放題』のお礼があるぞ」
テンション⤴ニコ「肉 イェーーイ!!!」
オージュ・ウォゲ「お前も手伝ってくれよ」
エルム・ナキュ「ヤダよ」
オージュ・ウォゲ「共同依頼人の1人であるアイス屋が 『アイス食い放題』のお礼つけてくれるぞ」
オージュ・ウォゲ「ノンストレスな牛のミルクで作られる バニラアイスは美味いぞぉ‥‥‥」
エルム・ナキュ「濃厚ミルクバニラアイス〜〜!」
ニコ・ティバコ「肉ぅ!」

〇空

〇結婚式場前の広場

〇中華料理店
ニコ・ティバコ「肉ぅーー!!!」
エルム・ナキュ「アイス、美味ぁーー!!!」
  エルム・ナキュはアイス、私とニコは
  めっちゃ しゃぶしゃぶした。

〇西洋の城
  ── 10数年後。

〇刑務所の牢屋
オージュ・ウォゲ「ははは」
オージュ・ウォゲ「やはり、左手で字を書くのは難しいなぁ」
オージュ・ウォゲ「それにしても 懐かしいなぁ ケツクイムシ」
オウシ・ヤマ王「ずいぶんユルい思い出‥‥‥エピソードだな」
オージュ・ウォゲ「でも、そちらとしては推し‥‥‥ エルム・ナキュの事が知れて 楽しい限りでは?」
オウシ・ヤマ王「まぁ、それはそうだが‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「こんなようなのを、じゃんじゃん 書いていくからヨロシク」
オウシ・ヤマ王「‥‥‥‥‥」
  どうしてこんな事になったのか、
  話は2日前に遡る ── 。

コメント

  • おかえりなさい先生www
    「返り血が血尿みたいだな」って😂😂何すかソレww
    蛍がwwwいや、仕方ないんですけどねwww
    しかし、さすがの先生も陽キャには勝てないのかわゆ……。
    仲良し挿絵……ナキュ先生、マジでアイスしか食ってねぇ😂😂

    と思ったら……?!あの牢屋内……!
    どういう風に続いていくのか……続き楽しみです〜!☺️(本編コミカライズも楽しみです!)

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