前編(脚本)
〇モヤモヤ
核 ミ サ イ ル
発射用
通信装置
それは
「デッドゴール」と呼ばれていた
────────────────
機密ケースの中に・・・
〇王妃謁見の間
国防兵「ううう・・・」
大統領「胃が痛むの?」
国防兵「だ 大統領閣下!!」
大統領「世界を終わらせる悪魔のカバン 胃も悪くなるわね」
国防兵「光栄な任務です!」
大統領「私は迷惑ね 自宅にまで 悪魔を持ち込まれて」
国防兵「いかなる時でも反撃できるよう 発射装置はお側に!」
大統領「家では ただの母親でいたいのに・・・ 寒いから暖炉の火を」
国防兵「平気です 寒くありません!」
大統領「まったく 私まで胃潰瘍になりそう おやすみ」
国防兵「お休みなさいませ!!」
国防兵「イテテ・・・まったく厄介だ」
国防兵「坊ちゃん! 暖炉なんか覗いて 煙突が気になる?」
アナトリ「知らないの? 今日が何の日か」
アナトリ「今年こそ サンタを捕まえてやるんだ!」
国防兵「ハハハ 叱られますよ 早くお休み下さい」
アナトリ「大統領だからって ママなんか怖くない」
国防兵「イエイエ 私が怖いのです 私が叱られますから💦」
アナトリ「しょうがないなぁ オジサンが可哀想だから寝てやるか」
国防兵「ハハハ お願いします」
アナトリ「チェッ! じゃあ代わりに 煙突見張っててよ」
国防兵「Так точно!(かしこまりました)」
〇立派な洋館
〇王妃謁見の間
国防兵「うう寒・・・キリキリ痛む」
ミリィ「メリークリスマス!!」
国防兵「暖炉? 煙突から来たのか! 何者だ!?」
ミリィ「聞いてないの? サプライズのこと?」
国防兵「サ サプライズ?」
ミリィ「クリスマスだよ サプライズ・パーティー 坊っちゃんを喜ばせるの!」
国防兵「アアッ!! だから煙突から! いや しかし・・・」
国防兵「大統領は 何も言ってなかったが・・・」
ミリィ「だってサプライズだから」
国防兵「そうか なるほど!」
互いに笑う2人
国防兵「騙されるか!! コイッ」
国防兵「うううう!」
眠りガスを吹きかけた
ミリィ「おやすみ これで胃潰瘍から解放ね💛」
ミリィ「だってクビだからww」
まんまとケースを盗み出す
ミリィ「サンタはおとぎ話 でもスパイは現実よ」
ハンググライダーで
ベランダから 飛び立とうとした時──
アナトリ「あっ サンタクロース!!」
アナトリ「逃がさないぞ!!」
抱きつかれたまま大空へ
〇空
ミリィ「放しなさいよ エロガキ!」
アナトリ「放したら 落ちちゃうよ」
ミリィ「だったら しっかり捕まりな!」
ミリィ「飛ばすよ」
アナトリ「ひゃっほうううう!」
〇黒
2つの国の諜報機関が
スパイサンタを追う
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大統領直下の諜報部隊
KFC
そして 敵対国のスパイ機関
MCD
〇諜報機関
MCD チーフ「ここで ややこしいもの食うな!」
MCD チーフ「MCDは あくまでスパイ組織なのだ! 揉めるだろう」
ハント「味なことやる~」
MCD チーフ「ふざけるな しかも古い!」
MCD チーフ「子供とデッドゴールを探せ 世界大戦になるぞ!!」
ハント「スパイサンタって どこの国のスパイだろう?」
MCD チーフ「それを探るのが お前の役目だろ!」
MCD チーフ「だから食うなって!!」
〇国際会議場
KFC 主任「チキン食うな まぎらわしい KFCは諜報部隊だぞ!」
KFC 主任「だらしないカッコしやがって」
副大統領からの指令が入る
〇荒廃した国会議事堂の広間
副大統領「大統領は心痛で倒れた」
副大統領「アナトリ様とデッドゴールを 取り返さないと世界が終わる!!」
副大統領「MCDなど 他国のスパイに出し抜かれぬように!」
MCDとKFCは
あくまで諜報機関の略称です💦
〇西洋の市街地
〇シックなバー
ハント「・・・・・・」
ミリィ「誰を思い出してるの?」
ハント「ミリィ・・・やはりお前がサンタか?」
ミリィ「つまらない 呼び出したのはそんなこと?」
ハント「MCDに来ないか? フリーのスパイじゃ食えないだろ?」
ミリィ「ヴィーガンだから肉はムリ」
ハント「ウチは飲食店じゃない 揉めること言うな!」
ミリィ「あんたこそフリーやれば? サラリーマンのスパイなんてダッサ」
ハント「意地を張るな お前ヤバイぞ KFCに殺されるぞ」
ハント「守ってやるから ウチに来い」
ミリィ「「守ってやる」 今時 そんな台詞で口説くの?」
ミリィ「だからフラれるのよ」
ハント「俺に未練ある癖に 呼び出しに応じたのが その証拠だ」
ミリィ「元カレ気取りはやめて 思い出が汚染されちゃう」
久しぶりの再会
しかし睨み合う2人
ハント「お前を雇ったのは誰だ?」
答えず 謎めいた微笑み
ハント「子供はどこに?」
ミリィ「閉じ込めてる すぐに帰す」
ミリィ「子供もサンタもうんざり 勝手に抱き着いてきたのよ!」
〇組織のアジト
簡易な衣装と食料を 与えられていた
アナトリ「サンタん家 つまんないなぁ」
アナトリ「デジタルロックが掛かってる」
アナトリ「でも 僕にはこれが」
〇古い本
大統領「あなたは大統領の息子 常に誘拐の危険が」
大統領「でも大丈夫 「魔法の鍵」 大抵の所からは逃げ出せる」
〇組織のアジト
アナトリ「「魔法の鍵」なんて 子供扱いしてさ」
アナトリ「ただの「解読キー」じゃないか でもデジタルロックなら」
ペンダント型の解読キーを使う
アナトリ「開いた! 魔法だ!!」
アナトリ「わあっ ゲームだ! なんで分かるの? 一番欲しい物!!」
アナトリ「最高のプレゼントだ」
アナトリ「カッコイイなー」
アナトリ「バキューン バキューン」
アナトリ「ドアロックも解除できるかな?」
アナトリ「暗証番号解読」
アナトリ「やっぱ魔法だ」
〇王妃謁見の間
その頃
────
国防兵「私のせいで坊ちゃんが 世界大戦の危機も・・・ 胃が爆発しそうだ!!」
サンタクロース「ホホホ」
国防兵「また煙突から」
サンタクロース「見つかったか! メリークリスマス!! 坊ちゃんにプレゼント」
サンタクロース「ゲーム欲しがってるだろ? ワシには解る 何を隠そう ワシの正体は・・・」
国防兵「スパイだな!!」
サンタクロース「はい?」
国防兵「舐めやがって 二度も同じ手を喰うか!」
国防兵「牢屋にぶち込んでやる」
サンタクロース「聞いてる? ワシの正体は──」
国防兵「黙れスパイめ!! 貴様も仲間だな? 坊ちゃんをどこへやった?」
サンタクロース「あの・・・クリスマスって知ってる?」
国防兵「貴様こそ 我が国の拷問を知ってるか? たっぷり教えてやる!!」
サンタクロース「ヒイイッッッ サンタに拷問なんて 世界中の子供から恨まれるぞ!!」
国防兵「ウルサイ たっぷりプレゼントしてやるぞ」
〇黒
かくして
世界は6歳児の手の中に ゆだねられた
スパイサンタ(ミリィ)の狙いは?
本物のサンタ(?)は
拷問に耐えられるのか??
後編へ続く!
組織がKFCとMCDに腹を抱えて笑いました🤣!
しかもどちらの組織も見覚えのあるフードを食べていて、ツッコミを入れられるの腹筋崩壊でした😂
解読コード便利過ぎて、もはやクリスマスプレゼントですね😅
本物サンタ捕まっててツリー生えます🎄