ビンダーパープル

但馬感象

46面 こんなだけの(脚本)

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〇広い畳部屋
  名取総太郎さん。
  ボサッと寝間着姿で、
名取総太郎「エロいな」
  うん、エロイ
名取総太郎「どこが?」
  (やりとりするやつ)
  名取さん運ぶ件
  あったなそういえば

〇水中
  ──最後は海で、
  センターちゃんと海中沈んで
  体育座りで背中合わせになって
センター「結局こういうことだよね」
  って明るい感じのしめ。
江藤鉱(何もなしで終わり?)
江藤鉱(かるーくセンターちゃんのお尻に 触れてるけど俺の右手(柔らかい))
プロデューサー「はーい、それじゃ僕はいきますね」
江藤鉱(見届けてか)
江藤鉱(仕事か、つれないな)
江藤鉱(もっと付き合ってよー)
江藤鉱(どっか連れてってくれればいいのに)
江藤鉱(・・・あーあ)

〇海水浴場
  ── この海が、最初は
  足つくしいいかなと思ったんだけど
  急に水位上がったのか、
  ちょいちょい跳ばないと頭まで沈んじゃう
  周りの人もパニクッてんじゃないの
  いや、俺か。
  くるくるまわりケンケンして
  トプンと沈んでは頭飛び出し
  もがいたら誰か救ってくれんのかな
  自分で制しちゃうしな
  (助けいいよって)
  こんな芋洗いじゃ
  人のこと見てる余裕ないべ
  近しい人と来てれば別だけど

〇水中
江藤鉱(・・・つらいな、つらい思い)
江藤鉱(何もないよりひどい思い)
江藤鉱(そんなんだったら最初から 何もなければよかったのに)
江藤鉱(何かあるかもって 俺が勝手に思っただけなのか)

〇水中
  折中珠未
  こんなもんか
  結局引き際も仕事づくか
  (水上顔出して見上げると)
  プロデューサー、
  階段の上、地上に出てる

〇未来の店
江藤鉱「で、何なんだって、おまえら」
江藤鉱「やめれーっ」
  箱来さんともう一人女性、
  唇突き出して迫ってくるので
  かわして両肩つかんで
  腕でつっかえ棒、
江藤鉱「で、こうだっ」
  2人を向かい合わせてキスさせようとする
  あはははははっ
  折中さん笑ってる。
  集まってきてるヤオバザの人たちの
  中にいて(後ろの方)
  直視しないけど意識しちゃう(端目で)
  まぁ笑ってくれてるならいいよ。
  また箱来さんがチュー迫ってくるところ、
  ホッと箱来さんの両ほっぺに掌当てて
  グイーッとひろげるように張らしてみたり
  楽しくやれるかな(お戯れをさ)

〇テーブル席
  ──箱来さんと並びの2人席
  席は別で、でも近くて
江藤鉱「こんなだけのご飯、いいわけないよ」
箱来美沙子「こんなだけのご飯、いいよ」
江藤鉱「芸能人見たことある?」
箱来美沙子「いや、ないですよ」
江藤鉱「そうだよねー、なかなかいないよねー」
箱来美沙子「あ、いた、会いました、センターさん」
箱来美沙子「ジムいらしてたんですね」

〇サボテン
?「変われない変われない」
?「俺は双子のゲイタみたいに変われない」
?「ただこわれただけ」
?「私ゲイタみたいにふっきれれば 変われるんじゃないかって思った」
?「でも私は変わらない」
?「右手首から先がなくなっても」
?「女のていになっても 男を好きになってみようとしても」
?「もたれてみても駄目」
?(女性性増しても駄目)

〇ダイニング(食事なし)
  女優の上野さなと食卓をともにする。
  テーブルには小鉢ものが
  いくつも並んでいて、生卵入ってたりする。
上野さな「うそ、私こんなやさしい 気持ちになったのはじめてっ」
  やさしい気持ち
  うんっ、なっていいんだよ
  やさしかったり、うれしくなったり
  楽しくなったり、怒ったりしていいんだよ
  うん、でも、悲しくは
  半分にしてほしいかな
  なんていって、でも半分も無理か
  実際、個人の悲しみは個人のものだから
  少しでもちょうだいっていうか
  和らげられればいいかなってくらいかな
  俺といることで
  やさしくなれたりするんならさ
  そういうこといってくれてさ
  うれしいじゃん

次のエピソード:47面 指、好意

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