番外編・神様の名(脚本)
〇渋谷の雑踏
かつてアシハラと呼ばれた島国
〇英国風の図書館
国立新帝都大学図書館
大学生「・・・」
『安倍』
『安倍!』
大学生「おい安倍!」
大学生「聞こえてるよ」
大学生「図書館は静粛に」
大学生「だったらすぐ返事しろよ」
大学生「浸ってるんじゃないか。 いにしえの物語、その読後感に」
大学生「相変わらず辛気臭いセレクトだな」
大学生「歴史はいいよ。 君の大好きな『新時代』とやらの 道を示してくれる」
大学生「お勧めは 『ニッポン書紀第百八巻蛭子乃章』 『同第百九巻布袋尊乃章』 『同第百十二巻大黒天乃章』」
大学生「『たけしば異聞』 『惡左府頼長』 『義経と末國の真実』」
大学生「『太閤介護記』 『二天一流最後の舞』 『新陰騒動』 『まっどえいじ~評伝山県狂介~』 『大正蓬莱事変』」
大学生「あと四神京詞華・・・」
大学生「もういいぜ!」
大学生「で、なに?」
大学生「ハクタクが呼んでるぞ」
大学生「また革命の話か~ 何度も言ってるけど、 学生運動とか興味ないんだよね」
大学生「・・・って伝えといてよ」
「オッケ~♪」
大学生「ふざけるな! 俺は伝書鳩じゃねえぞ!」
大学生「組織に入りたくないなら、 自分の口から断りやがれ!」
「さ、サーセン・・・」
大学生「はいはい。分かりましたよ」
大学生「ハクタク君って、 クソ真面目で苦手なんだよね~」
大学生「知るか」
大学生「ったく。 この俺様をパシらせる奴なんて、 ニッポン国にお前らくらいだぜ」
大学生「・・・」
大学生「・・・ふん。原初の日輪、ヒルコねえ」
大学生「いいネーミングじゃん」
「俺の~名前は~♪」
「帝大の~総大将~♪」
〇英国風の図書館
いつかどこかのお話に・・・つづく。
完結おめでとうございます!!
神様の話って壮大ですね!
自分もいつか壮大な物語が書ければ良いなと思いました!
「ABS」完結おめでとうございます。
争いがあれど最後は丸く収まった……のですかね。
笑顔が怖いエビスと笑顔が上手いシバが船に乗る。まさに呉越同舟ですね。
番外編にて書物に記された神様の名前を意味ありげに呟いたあの大学生はもしや……。