第六話、学校案内!(脚本)
〇教室
姫花さんと姫乃さんがクラスの新しい一員となり、そのまま授業が開始された・・・。
そして、あっという間に放課後になった・・・。
天空寺姫花「では彩果さん、学校案内よろしくお願いしますね!」
天空寺姫乃「彩果、よろしくね!」
彩町彩果「はい、こちらこそよろしくお願いします」
〇美術室
彩町彩果「こちらが美術室です」
天空寺姫花「とても綺麗な場所ですね」
天空寺姫乃「お姉ちゃんはね、将来『画家』になるのが夢で、子供の頃から絵を描くのが好きなの!だから、凄く上手なのよ!」
彩町彩果「ほぉ・・・。そうでしたか、これは良いことを聞きましたね」
天空寺姫花「い、いえ。私なんてまだ全然・・・!!」
天空寺姫花「でも、いつか必ずこの手で夢を叶えるために日頃から頑張ってます!」
彩町彩果「そうですか、頑張ってください。無理はなさらずに!」
天空寺姫乃「そうだよ、お姉ちゃん!」
天空寺姫花「はい!彩果さんも姫乃もありがとうございます!!」
〇音楽室
彩町彩果「こちらは音楽室ですね」
天空寺姫乃「音楽、か・・・」
彩町彩果「ん?どうかしましたか?」
天空寺姫乃「・・・実はあたし、中学の時にフルートを始めたんだけどさ・・・。全然上達しなくて・・・」
天空寺姫乃「でもお姉ちゃんは小学生の時からピアノを始めたにも関わらず、コンクールで何度も金賞を取ったの」
天空寺姫花「姫乃・・・」
彩町彩果「・・・・・・」
天空寺姫乃「毎日、一生懸命頑張ってるのに上手くならなくて・・・。あたし、凄く悔しくて・・・!!」
天空寺姫乃「あたし、フルートは向いてないのかなって自分でそう思って、辞めたいと思った事があったの・・・」
彩町彩果「・・・僕でよろしければ、フルートの練習に付き合ってあげますよ?」
「えっ・・・!?」
彩町彩果「気持ちはよく分かります。僕も小学生の時からサッカーを始めましたが、最初は物凄く下手っぴだったんですよ」
彩町彩果「周りから馬鹿にされまくったので、それが悔しくて何時間も必死に努力しました」
彩町彩果「それでもなかなか上達できず、途中でイライラしましたし、もうサッカーを辞めたいと思った事もありました」
「・・・・・・」
彩町彩果「ですが、信頼できる仲間達に夜遅くまで手伝ってもらい、そのお陰か物凄く上手くなれました」
彩町彩果「1人で何度やっても駄目なら、誰かに頼ればいい。諦めなければ、絶対にチャンスは来る・・・」
彩町彩果「僕がこうして上手くなれたように、姫乃さんも頑張って練習を続ければ必ず上手くなれます!!僕が全力でフォローします!」
彩町彩果「だから、一緒に頑張りましょう──!!」
天空寺姫花「彩果さん・・・」
天空寺姫乃「・・・うん、分かった。あたし、もう少し頑張ってみるよ!」
天空寺姫乃「ありがとう、彩果!!」
彩町彩果「どういたしまして」
天空寺姫花(この人、なんてこんなに優しいのかしら・・・!)
〇おしゃれな食堂
彩町彩果「こちらが食堂です。入り口の近くに購買器がありますから、そこから食べたいメニューを選んで買えばいいんですよ」
天空寺姫花「まぁ、何て広い・・・!」
天空寺姫乃「確かに購買器にたくさん美味しそうなメニューが揃ってるよ」
彩町彩果「中には近くのコンビニでお弁当を買ったり、家から手作りのお弁当を持ってくる生徒がいますが、それは人それぞれです」
「・・・・・・」
天空寺姫花「あ、あの彩果さん・・・!」
彩町彩果「どうしました?」
天空寺姫花「もし、よろしければ・・・明日から私達と一緒にお昼を食べませんか?」
彩町彩果「えっ!?」
天空寺姫乃「お姉ちゃん、ナイスアイデア!」
天空寺姫乃「言ってなかったけどね・・・、お姉ちゃんは料理もとても上手なの!!」
天空寺姫乃「今までだってお姉ちゃんの手作りを食べた男子達、みんな泣きながら全部食べてたからね〜♪」
天空寺姫花「ひ、姫乃・・・!?な、なに言ってるのよ!?」
天空寺姫乃「だから彩果、お姉ちゃんの手作りお弁当・・・食べてあげて!あたしが保証するから!」
天空寺姫花「・・・・・・」
彩町彩果「分かりました。明日、楽しみにしてますね!」
天空寺姫花「は、はい──!!」
天空寺姫乃「よかったね、お姉ちゃん!」
〇体育館の中
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