第五話、再会!(脚本)
〇学校の校舎
男子生徒「お、おい!!天空寺グループのお嬢様達と会話してるあいつって、確か同じクラスの・・・!?」
男子生徒「一体、どうなってるんだ!?」
男子生徒「どういう関係なんだ──!?」
天空寺姫乃「えへへっ、びっくりした?」
天空寺姫花「うふふふっ、急に驚かせるような事をしてごめんなさい」
天空寺姫花「でも、私も姫乃も早く彩果さんにお会いしたかったので、この学校の転入手続きをできるだけ早めに終わらせたんですよ」
彩町彩果「は、はぁ・・・。そうでしたか・・・」
彩町彩果(まさか俺に会いに来るために、わざわざ転入手続きまでしていたなんて──)
天空寺姫乃「ちょっと何よ、その態度!?可愛いあたし達がこうして会いに来たんだから、少しは喜んだりしなさいよ?」
彩町彩果(いや、自分で可愛いとか言ってるし・・・。あっ、俺が昨日あんな事を言ったからか・・・?)
天空寺姫花「あら?今日はコバットちゃんはいないのですね?ご挨拶したかったのですが・・・」
彩町彩果「コバットですか?こいつならここに・・・」
彩町彩果(・・・って、あれ!?コバット、いつの間にかいなくなってるし──!?)
気づいたら、右肩に乗っかっていたコバットがいつの間にかいなくなっていた・・・。
天空寺姫花「あ、あの・・・彩果さん?もしかして、ご迷惑でしたか!?私達がいきなり会いに来たから・・・?」
彩町彩果「いいえ、とんでもない!迷惑だなんて、これっぽっちも思ってませんから・・・!!」
彩町彩果「確かにびっくりはしましたが、昨日はちゃんと家に帰れたようですし、せっかくこうして僕に会いに来てくれたんですから!!」
彩町彩果「寧ろ、ありがとうございます!姫花さん、姫乃さん!!」
天空寺姫花「・・・い、いえ!そんな事ないですよ」
天空寺姫乃「やっぱりあんた、優しいじゃん!こっちこそ、ありがとう・・・!」
彩町彩果「いえいえ、どういたしまして!」
天空寺姫花「ではそろそろ、私達はこの辺で失礼します。また教室でお会いしましょう、彩果さん!」
天空寺姫乃「またね、彩果!」
彩町彩果「ええ。また後ほど・・・」
姫花と姫乃はそう言った後、校舎の中まで走って行ったのである。
さっきまで集まっていた生徒達もゆっくりと校舎の方へ向かって歩き出し、俺だけが残っていた。
彩町彩果(やれやれ・・・、何だか昨日から驚きばかりだな・・・)
彩町彩果(まぁ、俺にとっては面白ければそれでいいがな・・・!!)
コバット「彩果、見てたよ。まさかあの双子がキミの通う学校に転入するなんてね・・・!」
そこにさっきまでいなくなっていたコバットが翼を動かして飛んできて、俺の右肩に静かに乗っかってから話しかける。
彩町彩果「おいコバット!!お前、どこに行ってたんだよ!?いきなりいなくなるんじゃねぇよ・・・!!」
コバット「いや、キミの邪魔をしたらまずいかなって思ってこっそりその辺に隠れてたんだけど・・・?もしかして、余計なお世話だったかい?」
彩町彩果「気を遣ってくれるのはありがたいが、姫花さんがお前にも挨拶したかったんだよ・・・。それなのに急にいなくなるから・・・」
コバット「あらま、それは申しわけない事をしてしまったね!?・・・分かった、後であの2人にも顔を出す事にするよ」
彩町彩果「おう、そうしてくれ。じゃあ、俺は行くから!」
コバット「いってらっしゃーい!!」
コバットが再び翼をバタバタ動かして空を飛び去り、俺も教室に向かって歩いていくのだった──。
〇教室
教師「・・・と、いうわけでこのクラスに転校生が2人も入る事になった」
教師「では、天空寺姫花さんと姫乃さん。自己紹介を頼む」
「はい!!」
天空寺姫花「今日からこのクラスの一員となりました。天空寺姫花です。皆さん、よろしくお願いします!」
天空寺姫乃「同じく、天空寺姫乃です。よろしくお願いします!」
彩町彩果「・・・・・・」
教師「よし、2人の席は・・・彩町の隣と後ろが空いている。あそこに座りなさい」
彩町彩果「──っ!?」
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