〇祭祀場
ケイ「ハッ・・・！ 何とか無事に帰ってこれた・・・」
ケイ「・・・ってあれ!?居ない!?」
アミレー「目が覚めたのか、良かった。 一応軽く診たが怪我は──」
ケイ「それどころじゃないって！ ブラックも敵も居ないんだけど!?」
アミレー「あ、あー・・・ブラックの事か・・・」
アミレー「彼は貴君が倒れたのを見た後、急に激しく怒り出したのだ」
アミレー「そして私のマーシレスを借りていくと、奴に向けて怒涛の勢いで乱射し始めてな」
アミレー「・・・その結果があれだ」
謎の人物「ぐっ、化物め・・・!!」
ブラック「それはこっちのセリフだ！ お前のせいでケイは・・・ケイは・・・!!」
ブラック「あいつの仇討ちだ、命尽きようともお前を葬り去ってやる!!!」
ケイ「うわー・・・すっごい怒ってる・・・」
ケイ「僕を心配してくれてるんだと思うけど、あんなに怒らなくてもいいのに・・・」
アミレー「・・・だがこれはチャンスだ。 ブラックにヘイトが向いている今なら、奴にトドメを刺せるだろう」
アミレー「ケイ、この任務を貴君に託そう。 貴君の手でブラックの恨みを晴らしてくれ」
ケイ「アミレー・・・。 分かった、ここで終わらせるよ！」
ケイ 「【悪を貫き、未来を照らせ。 今こそここへ集え、希望の光よ──】」
ケイ「これでトドメだ、喰らえ！ 『シャインスパーク』!!!」
謎の人物「馬鹿な、この私がこんな奴に・・・!?」
ケイ「ふぅ、やっと終わったね。 僕少し疲れたよ・・・」
ブラック「ケイ、無事だったのか!?」
ブラック「・・・本当にお前が無事で良かった、随分心配したぞ」
ケイ「知ってるよ。 あんなに怒る位心配してくれたんだ、ありがとう」
ケイ「でも僕だって守られてばかりじゃないよ。 討伐者なんだし、やる事はやらなくちゃね」
ブラック「・・・そうか。 もし生きていればあいつも・・・」
アミレー「マズい、奴は置き土産に栽培地に仕込まれた爆破装置を起動した！」
アミレー「このままいくと数分後には・・・施設の崩落に巻き込まれるだろう」
ブラック「何だと!? 脱出手段は無いのか!?」