ダンディ(脚本)
〇ホテルの部屋
おっさん「ぐおおおお──」
エース(獣の唸り声・・・?)
エース「ギャー!!」
おっさん「んお? ベッドから転がり落ちるぞ あぶない」
おっさん「グイッ」
おっさん「よーしよしよし(頭なでなで)」
エース「あんた誰・・・」
おっさん「ひどいなあ 海に墜落していた君を助けたの 覚えてないのか?」
おっさん「情熱的なプロポーズもしてくれただろ」
エース「えっ? いや そういうつもりでは」
おっさん「俺のこと大好きだろ」
エース「ちゃうちゃう というかなんで人型になってるの」
おっさん「お嬢ちゃんを守るためさ」
おっさん「もう あんな危なっかしいものに乗ってはいけないよ」
エース「・・・・・・」
おっさん「自分らしく生きていいんだよ」
エース「・・・」
おっさん「俺も手伝うからさ」
エース「・・・ありがとう」
おっさん「かわいいなー!(むぎゅーー)」
エース「ぎゃーーー! くるしい!」
おっさん「ああごめん つい力加減が」
エース「もー」
おっさん「ずっとこうしていたいな〜(ぎゅーー)」
エース「悔しいけど落ち着く・・・」
おっさん「惚れたか?」
エース「おっちゃんやしな」
おっさん「保護者やな」
エース「うん」
おっさん「娘よ」
エース「ぱぱぁ」
おっさん「リアルパパはどうしてる?」
エース「パラダイスに行っちゃったの」
おっさん「そうか・・・」
おっさん「俺だけに頼りな」
エース「うん」
おっさん「いい子だ」
おっさん「旅の支度をしよう」
エース「どこ行くの?」
おっさん「隣町に行こう おすすめの酒場があるんだ」
エース「酒は飲めない」
おっさん「ちょっと飲んでみようぜ」
エース「アル中になりたくない」
おっさん「お嬢ちゃんはしっかりしてるからならんだろう」
エース「あなたはアル中?」
おっさん「おう」
エース「アル中で早死でもしたら誰が私を守るの」
おっさん「飲み過ぎないように御酌してくれ」
おっさん「一人飲みだと寂しくて飲み過ぎるし酒場に行くと興に乗って飲み過ぎるし」
エース「わかった その代わり離れて行かないでね」
おっさん「もちろん」
おっさん「俺のいい女♪」
エース「・・・・・・」
おっさん「んじゃ 行こうぜ 忘れ物ないか?」
エース「うん」