ロボコップ

キリ

Episode.2(脚本)

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〇ダイニング
  人型ロボットが完成して2日目の朝食
元子「ゲホッゲホッ」
元子「え、なんてった?」
???「わたしも学校に行く!」
元子「だっだめに決まってるだろ!」
元子(けど、うちの女子の制服着てるから 行けると思うけどさ・・・)
元子(偶然なのか、じいちゃんが計ったか謎)
じっちゃん「ぶぇっくしょいっっっ!」
じっちゃん「あーなんだ急に、ティッシュとってくれ」
???「ほらよじいちゃん」
じっちゃん「おおありがと」
元子「じいちゃんも止めてくれよ〜」
じっちゃん「止めるも何ももろもろの 手続きは終わっとるし」
元子「・・・は?」
じっちゃん「あとはこの子の行く気があれば 学校は心配せんでいい」
元子「え、待ってその口ぶりだと いつでも入学オッケーみたいなんだけど」
じっちゃん「そうじゃよ?」
元子「そうじゃよって!ええ?」
じっちゃん「どれえ、新聞でも読むか」
???「っ!」

〇おしゃれな教室
「今日は新しく入学してきた生徒を紹介する」
「仲間外れにしないこと!いいな?」
「それじゃあどうぞ〜」
???「よろしく」
「え、自己紹介それだけ?」
「可愛いな〜どんな子なんだ気になる」
「ええと・・・名前とか教えてくれるか?」
(そういえば、先生である私も 名前聞いてなかったな・・・)
???「なまえ・・・」
???「・・・」
  ロボットは黒板に「霊」の文字を書いた
「あっあれって・・・ 幽霊の霊って字だよな?」
「まじでやばいんだけど・・・ ほら見て鳥肌パナイ!」
「親の顔見てみたいわ」
???「・・・」
???(この字、レイと読むのか)
霊「名前は霊だ、よろしく」
元子(やっべえなあのロボット 爪痕残したな・・・)
元子(他人のフリしとくか)
元子(・・・っ)
元子(・・・)
元子(けど、なんであの字なんか)
「あ!そうだチームの振り分けどうするか、」
「みんな振り分けちゃってるからな〜」
霊「っ!」
霊「あの男のチームに入りたい」
元子「えっちょっ!」
元子(なんで指差してまで指名するんだよ〜)
「お?元子と知り合いなのか?」
元子「ちがうって言え!」
霊「・・・なんとなくだ」

〇住宅地の坂道
  帰り道──
元子「なんであの字にしたんだよ?」
霊「名前のことか?」
元子「・・・ああ」
霊「新聞で見た」
元子「記事に?」
霊「うん、それでキレイだな、と」
元子「ほえー」
霊「なっ、その反応はなんだ」
元子「いや、ロボットでもキレイとか 感情湧くんだなって」
元子「そういうことなら、まあ悪くないか」
霊「・・・?」
霊「お前の名前は、キレイじゃないのか?」
元子「・・・まあね」
元子「僕の名前、間違ってるんだ」
元子「科学が好きなじいちゃんが名付け親だけど機械のこと以外は全然で」
元子「「原子」って付けたかったみたいだけど 漢字わからずで「元子」になったんだ」
霊「そうか」
元子「だから、君もイヤな気持ちで いないかなって・・・」
元子「僕と同じような思いは、してほしくない」
霊「・・・っ」
霊「誰があんたと同じ思いになるっていうのさ」
霊「わたしにはっ・・・お前と違って」
霊「心がないんだから!んなこと知るかよ!」
元子「あっ!」
元子「はあもう・・・」
元子「そうだよね・・・」
元子「僕と同じ気持ちになんて どの口が言うんだか」
元子「心がある 人のことすら考えられないのに」
元子「帰ったら謝ろう」

次のエピソード:Episode.3

コメント

  • 元子君の名前の由来は原子からでしたか。
    周囲からの反応は目に見えますね……。

    自己紹介で爪痕を残してしまった霊ちゃん。
    これからが心配ですね。

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