第14話(脚本)
〇魔物の巣窟
ケイ「う、何か薄暗くて嫌な所だなぁ・・・。 それに何かカビ臭いし・・・」
ブラック「恐らくチャールームの栽培地なんだろう。 その証拠に至る所に同種の茸を見かける」
ケイ「じゃやっぱりここに異変の犯人がいるのかな・・・?」
ケイ「でもそれにしては嫌な物は感じないけど、一体何が──」
スパロ「おやおや、また来客ですか。 最近色んな人が来ますね」
ケイ「君は一体誰なの?」
スパロ「ワタクシはスパロという者です。 今は〈イビル〉という組織に力を貸しています」
ブラック「・・・随分素直な奴だな。 そんな奴が何故〈イビル〉に力を貸しているんだ?」
スパロ「それはあのお方が『協力するなら保護する』と言っていたからです」
スパロ「ここはワタクシの住処で知らない人間に荒らされたくありませんので」
ケイ「うーん、君の拠点を荒らしてるのはその〈イビル〉なんだよ」
ケイ「ほら、こんな変な色の茸見た事無いよね? これとっても危ないやつなんだよ」
スパロ「そうなのですか? てっきり外敵避けの罠とばかり・・・」
ケイ「・・・ねぇブラック。 僕この流れオープナーの時に見たんだけど」
ブラック「あぁ、こいつも〈イビル〉に騙されていたんだろうな・・・」
スパロ「良く分かりませんが、もし良かったらその人の場所まで案内しましょうか?」
ケイ「えっ!?いいの!?」
スパロ「はい、嘘を言う人には見えませんからね。 そこの穴から行ける筈ですよ」
ケイ「あ・・・ありがとう! まさかこんな簡単に話し合えるなんて思わなかったよ!」
ケイ「もしこの件が解決したら、僕達でスパロの住処の茸を──」
ケイ「ブラック、あの穴の向こうから銃声が!」
ブラック「恐らく向こうにアミレーがいる筈だ。 彼の身に何かあっても困る、合流して手を貸した方がいい」
ケイ「そうだね、早く行こう!」
スパロ「・・・さて、どちらが勝つのでしょうか。 ワタクシは行く末を見守るとしましょう」
〇祭祀場
謎の人物「くっ、中々やるな・・・」
アミレー「観念しろ、悪しき者よ! 狩人達を拐った罪、ここで裁かせてもらおう!」
謎の人物「フン、まだこちらは負けていない。 1対1で勝てないなら数の暴力で押すだけだ」
謎の人物「現れるがいい、我が下僕達よ! 忌々しい狩人を喰らいつくせ!」
- このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です! - 会員登録する(無料)