十三話(脚本)
〇森の中
ミコ「~♪」
ミコ「・・・?」
ミコ「・・・!」
ヒルコタケル「・・・!」
ヒルコタケル「ほらよ。肉焼く手間が省けたろ」
ミコ「あ、ありがとうございます」
ヒルコタケル「まだ俺を タケルに取り憑く魔物だと思ってるのか?」
ミコ「そういう訳では・・・」
ヒルコタケル「俺達はもう一心同体」
ヒルコタケル「タケルは俺であり、俺もまたタケルだ」
ヒルコタケル「タケルが愛するものは全て俺も愛する」
ヒルコタケル「アシハラの民も」
ヒルコタケル「お前も・・・」
ミコ「神様・・・」
ヒルコタケル「タケルでいい。俺達がタケルなんだ」
ヒルコタケル「この力が必要ならいつでも呼んでくれ」
ヒルコタケル「俺はいつもお前の傍にいる」
ミコ「・・・」
ミコ「タケル様」
〇太子妃の御殿
ミコ「・・・」
タケル「はあっ・・・はあっ・・・」
タケル「畜生・・・俺は死なねえ・・・」
タケル「こんな所で死んでたまるか」
ミコ「こんな所・・・?」
タケル「俺はもっと自由になる」
タケル「もっと強くもっと好きに生きる」
ミコ「アシハラの民は・・・?」
〇森の中
ヒルコタケル「勿論、我と共に在る」
ヒルコタケル「俺は、みんなの王だ」
〇太子妃の御殿
タケル「民・・・」
タケル「民なんか知ったことか・・・」
ミコ「・・・タケル様」
タケル「もっと強く・・・もっと自由に・・・」
タケル「もっと・・・もっと・・・もっと・・・」
タケル「もっとだああああああ!」
タケル「・・・ミコ」
タケル「な、何を・・・」
ミコ「お助け下さい」
ミコ「お導き下さい」
ミコ「愚かなる、人に変わりて永久に」
エビス「や、やめよミコ・・・」
ミコ「アシハラに光を」
ミコ「我が命に代えて、永久に」
エビス「やめろーーーーーーーッ!」
タケル「・・・!」
ヒルコタケル「・・・」
ヒルコタケル「こ、この力は・・・」
ヒルコタケル「遂に、我が顕現は成されたのか?」
ミコ「タケル様・・・」
ミコ「どうかお導きを・・・」
ミコ「アシハラに永久の平和を・・・」
ミコ「ヒルコタケル様・・・」
ヒルコタケル「ヒルコ・・・」
ヒルコタケル「タケル・・・」
ヒルコタケル「誰だ『ソレ』は?」
ミコ「・・・え?」
シバ「あははは!きたきたきたーーー!」
エビス「貴様・・・なにものだ?」
カグツチ「我が名はカグツチ」
ミコ「カグツチ・・・?」
カグツチ「この世の全てを焼き尽くすヒノカグツチ」
カグツチ「呪いと恨みの権化、ってヤツだ」
カグツチ「つまり・・・」
カグツチ「何が平和だバァァカァァーーー!!!!!」
つづく
神様は複雑ですね!
スーパーサイヤ人じゃないけど、
何段階にも変身するのがドラマチックですね!!
ミコの祈りとは真逆。カグツチ……火の神様が君臨してしまった。
続きを楽しみにしてます。