〇おしゃれな受付
アミレー「ブレンダ、まさか貴君がサーグリアに来るとはな」
アミレー「てっきり政府はサーグリアの討伐者に託すとばかり思っていたが・・・」
ブレンダ「いえ、これは私達の独断で動いたの。 貴方には沢山助けられてばかりだったからね」
ブレンダ「それに異変を終わらせる為にもチャールームの栽培地を特定したいしね」
アミレー「そうだな。 この異変の被害者の数は膨大だ、その判断は正しいだろう」
アミレー「・・・だが調査によると、どうやら栽培地は異空間にあるらしい」
アミレー「奴等の空間に踏み入るためには何か対策が必要だが、情報はあるか？」
ブレンダ「急に情報と言われても、特に対策になりそうな物なんて・・・」
ブレンダ「・・・いえ、一つだけあったわ」
アミレー「それは本当なのか？」
ブレンダ「えぇ、その情報というのは・・・エルフにはこの茸の胞子が効かないらしいという事よ」
ブレンダ「ユメノゲントウ本部にいるラインハルトというエルフからそう聞いたの」
アミレー「なるほど、彼は薬師だから自力で胞子を試したのだな」
アミレー「それは朗報だ、対策出来る者がいれば黒幕の討伐も容易になるだろう」
ブレンダ「えぇ、ただこの拠点にそう都合良くエルフがいるのかしら・・・？」
アミレー「私もまだそこまでは把握出来ていない。 最悪ユメノゲントウ本部に協力を──」
ブレンダ「もしもしガブリエル？ 急に連絡を送ってどうしたの？」
ブレンダ「・・・えっ!? 予想外に拐われた狩人達がいる!?」
ブレンダ「・・・分かったわ、追加の船を出港する様に指示するから海岸まで全員転移させて」
ブレンダ「そこで落ち合ってから貴方やそのAIと船に乗せて、アークハールまで運びましょう」
ブレンダ「ごめんなさいアミレー、どうやら話せるのはここまでみたい・・・」
アミレー「心配いらない、黒幕は我々で対処する。 貴君達は狩人達を頼む」
ブレンダ「分かったわ、よろしく頼むわね」
アミレー「・・・それにしてもエルフか。 とりあえず名簿を見て確認せねば──」
？？？「よーし、今日の討伐も終わったし後はゆっくりしようかな・・・」
ケイ「あれ、なんか格好良い人がいる。 もしかしてリノン達が話してたいとこかな？」
アミレー「・・・すまない、貴君の名を教えてくれないか？」
ケイ「僕？僕はケイだよ」
アミレー「そうか。 私の名はアミレーという」
アミレー「ケイ、貴君の力を借りたい事があるのだが協力してくれないだろうか？」
ケイ「力を借りたいの？ 分かった、協力するよ！」