エピソード50『思い出は淡く色づく』(脚本)
〇通学路
2015年、イバラキ。『柊なゆた』
柊 なゆた(なんだろう? すごい違和感がする。 誰か、誰かが思い出せない・・・)
桜 壱貫(さくら いっかん)「・・・」
コージ「どんな時でも、」
楽々「どんな事でも、ドンと来い!」
柊 なゆた「『コージさん』、『楽々さん』 今はそれどころじゃ──」
〇通学路
?タタミ?「薄れてく💦 この時代が、わたしの体を侵食?していく?」
?タタミ?「『コージ』、『楽々ぁ』 ──か、身体が!」
コージ「時間軸を司る中立の地、 『導きの園』が『ホーム・ホルダー』に占拠されました!」
楽々「『なゆちゃん』と『真衣』 アナタ達だけでも保護するわ!」
楽々「そして、私たち3人で 『ホーム・ホルダー』を壊滅させる!」
コージ「3人?」
楽々「あ、あれ? ・・・2人だよね。 なんで私、3人なんて言っちゃったんだろ?」
?タタミ?「『コージ』『楽々』! お願い『なゆた』を! 『なゆた』だけでも守って!」
桜 壱貫(さくら いっかん)「『ホーム・ホルダー』 アイツらを倒しに行くなら、 どうか、俺も連れていってくれ。 必ずチカラになる!!」
柊 モカ(フリーシー装着)「ぼ、ボクは・・・」
桜 壱貫(さくら いっかん)「いや、俺だけでイイ。 『なゆた』と『モカ』は、父上の所に行っててくれ。 あの人の所なら安全だ」
柊 なゆた(何かが違う! 違わないけど、 絶対ナニカがおかしいよ!!)
柊 なゆた「私たちが忘れたナニカ、ダレかが絶対にいるんだ!」
柊 なゆた「ダレ? ダレなのよ! 頭の隅に残ってる、アナタはだれ?」
〇タンスの置かれた部屋
その夜、
『コージさん』たちは騒ぎを起こさなかった。
そもそも、なんで、あの2人
2人・・・?
・・・2人は巨大なロボットで暴れていたんだろう。
柊 なゆた「悪い奴らは 私がこのムチで ビシッバシッ、ってしてやるんだから!」
柊 なゆた「『ホーム・ホルダー』だって、 そこら辺で拾った、この伝説のムチがあれば一発で!」
柊 なゆた「まぁ、それはともかく、 みんなおやすみー♪」
〇タンスの置かれた部屋
────いつの間にか眠っていた。
〇黒
──変な名前のダレかが、
化け物?たちと走り回っていて、
──楽しそうに笑っている。
どんな季節、どんな場所、
それがどんな苦境でも、
決して負けないんだから!
ね、『ぶっち』、『みぃちゃん』!
頑張ろうね!
──もっと、もっと強くなろうね!!
可愛らしい女の子が、化け物?を育てている。
楽しそうに、
でも、時に厳しく、
──そして、
彼女は、
優しそうで、太陽みたいに眩しげな笑顔をする人の前で、
頬を、
熟した桃のように、淡く染めていたの。
𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭