ミラクルマジカルガール

どんぐり

心ときめく!愉しいチョコレート作り(脚本)

ミラクルマジカルガール

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ミラクルマジカルガール
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〇商店街
  節分が終わると、街はすっかりバレンタインのシーズンだ。
春野桃子「バレンタインの歌が流れてくると、すっかりその季節ね」
ハートフル「桃子ちゃん!」
春野桃子「ハートフルさん!」
ハートフル「そういえばこの前このチラシを貰ったの。近くの洋菓子店でチョコレート作りをするんですって」
春野桃子「楽しみね」
ハートフル「そういえば学校で何かあった?」
春野桃子「学校の周りで卒業アルバムに向けた写真撮影があったのよ。それらもタイムカプセルにいれるのよ」
ハートフル「いつタイムカプセルを埋めるの?」
春野桃子「今月の終わりよ」
ハートフル「卒業式まで、ちゃんと悔いのないように過ごさないとね」

〇綺麗なリビング
  その夜。
大久保昭雄「卒業式の準備は進んでるかい?」
大久保樹「進んでるよ。近々、中学校の教科書も買いに行きたいしな」
大久保美来「ノートの準備もしないとね」
大久保樹「そういえば商店街のケーキ屋でチョコレートづくりのイベントやるらしいんだよ」
大久保昭雄「ああ、子供向けのイベントだろ? 小学生までだから、お前は最後になるな」
大久保樹「うん。小学生最後の思い出作りになるよ」

〇女の子の一人部屋
夏木藍衣「バレンタインデー、楽しみだわ。今年も兄さんたちにチョコレート上げようかな。それとも、チョコレートパフェ?」
夏木藍衣「誰かしら?」
夏木藍衣「もしもし?」

〇可愛らしい部屋
秋月萌黄「藍衣ちゃん?私よ、萌黄」

〇女の子の一人部屋
夏木藍衣「萌黄ちゃん?どうしたの?」

〇可愛らしい部屋
秋月萌黄「バレンタインイベントがもうすぐ商店街であるの。知ってる?」

〇女の子の一人部屋
夏木藍衣「ケーキ屋さんとかでのイベントでしょ?」

〇可愛らしい部屋
秋月萌黄「正解!商店街ではバレンタイン限定メニューを頼むとノベルティももらえるの」

〇女の子の一人部屋
夏木藍衣「すっごく楽しみだわ!おやすみなさい!」

〇可愛らしい部屋
秋月萌黄「おやすみなさい!」
  萌黄はスマホを切った。
秋月萌黄「お風呂入ってこようっと!」

〇二人部屋
冬元茜音(中学生になったら、別の部屋。なんか、寂しくなるわ)
「茜音、そろそろ風呂入りなよ」
冬元茜音「はーい!」

〇商店街
  土曜日。バレンタインイベント中の商店街。
大久保美来「バレンタイン限定メニュー、お昼に食べるんでしょう?」
大久保樹「ああ!」
春野桃子「この後のケーキ屋さんでのイベント、楽しみ!」
大久保美来「参加費は私が払うわね」

〇ファストフード店の席
  昼食の時間になった。
大久保美来「限定のショコラシェイク、おいしいわ!」
大久保樹「ナゲットは半分こな、桃子」
春野桃子「そうね」
  ランチを味わう桃子たち。
春野桃子「限定のチョコレートパイもおいしいわ!」
大久保樹「そうだな」

〇レトロ喫茶
喫茶店の従業員「お待たせいたしました」
「ありがとうございます」
  食事をたしなむ3人。
夏木藍衣「オムライス、おいしいわ!」
夏木昭雄「だな。こっちはオムカレーにしたよ」
夏木佳子「私はパスタセットにしたわ。ハートの形に盛られてるわね」
夏木藍衣「この後のパフェも楽しみね!」
夏木昭雄「ケーキ屋さんでのイベントも楽しみだな」

〇おしゃれなレストラン
  レストランにて。
秋月萌黄「限定のメニュー、おいしいわ」
秋月俊「ああ。茜音ちゃんたちも一緒でよかったな」
秋月輝子「ウサギを通じて親しくなれたしね」
秋月雄二「俺の友達の親父が動物園で働いてるのさ」
冬元あこ「へえ~」
冬元茜音「ウサギは普段、私の親が見てるの」
秋月響「今日は、お父さんかお母さんが見てるのね」
冬元茜音「正解。萌黄ちゃんのウサギの面倒もちゃんと見てるわ」
秋月萌黄「ありがとね、茜音ちゃん」
冬元茜音「友達だもの」

〇ケーキ屋
  そして、午後になり、ケーキ屋でチョコレートづくりの体験となった。
ケーキ屋の店長「それでは、さっそくチョコレートづくりをやっていきましょう」
「参加者は私たちについてきてください」
  参加者は店員についていった。

〇広い厨房
  ケーキ屋の厨房。
「ではさっそく始めましょう」
  わかりました!
冬元茜音「わくわくするわね」
冬元あこ「お姉ちゃんの腕の見せ所ね!」
冬元茜音「料理クラブの私の腕前、見てほしいわ!」
津川俊也「受験も終わったし、自分へのご褒美も兼ねて作るか!」
冬元茜音「無事に受かってよかったわね」
三村泰「いい思い出作りになるね」
三村まこと「そうだね」
夏木藍衣「チョコレート作り、頑張るわ」
秋月萌黄「頑張って作るわ!」
大久保樹「友チョコも悪くないしな」
春野桃子「そうね!」
  メンバーは手ほどきを受けながら、チョコレートを作っていく。
山下俊樹「もうすぐ完成だね」
  その時だった!
アンガー「こんなイベントなんぞ、退屈に値する!」
春野桃子「あなたは関係ないわよ!」
アンガー「黙れ!出て来い、ディザスター!」
ディザスター「ディザスター!」
ケーキ屋の店長「どうされました?」
アンガー「今日の獲物はこいつだ!」
ケーキ屋の店長「しまった!」
アンガー「やっちまいな」
ディザスター「ディザスター!」
春野桃子「変身するわよ!」
大久保樹「ああ!」
「オッケー!」

〇キラキラ
「ミラクルマジカルチェーンジ!」
「ミラクルマジカルチェーンジ!」
チアフルスマイル「チアフルスマイル、可愛く登場!」
チアフルシック「チアフルシック、可憐に登場!」
チアフルポップ「チアフルポップ、元気に登場!」
チアフルエレガント「チアフルエレガント、美しく登場!」
チアフルナイト「チアフルナイト、勇敢に登場!」
「私たち、ミラクルマジカルガール!」
「みんなの笑顔と幸せ、守って見せる!」

〇広い厨房
アンガー「やっちまいな」
ディザスター「ディザスター!」
チアフルスマイル「みんな、行くわよ!」
チアフルナイト「ああ!」
「オッケー!」
チアフルスマイル「行くわよー!」
チアフルスマイル「それっ!」
チアフルスマイル「チアフルスマイルハート!」
チアフルシック「私だって!」
チアフルシック「行くわよ!」
チアフルシック「チアフルシックハート!」
チアフルポップ「行くわよー!」
チアフルポップ「それっ!」
チアフルポップ「チアフルポップハート!」
チアフルエレガント「行くわよ!」
チアフルエレガント「それっ!」
チアフルエレガント「チアフルエレガントハート!」
チアフルナイト「こっちだって行くぞ!」
チアフルナイト「行くぜ!」
チアフルナイト「チアフルナイトソードを喰らえ!」
ディザスター「ディザスター!」
アンガー「結構やるな・・・・!」
チアフルスマイル「とどめを刺すわよ!」
チアフルナイト「ああ!」
「オッケー!」

〇カラフル
チアフルスマイル「チアフルスマイルハート!」
チアフルシック「チアフルシックハート!」
チアフルポップ「チアフルポップハート!」
チアフルエレガント「チアフルエレガントハート!」
  4人の描いたハートが、四葉のクローバーとなった!
チアフルスマイル「ナイト、お願い!」
チアフルナイト「ああ!」
「ミラクルマジカルハートライト、オン!」
「ミラクルマジカルハートライト、オン!」
  クローバーからあふれ出る無数のハート!
「ミラクルマジカルクローバーアターック!」
「ミラクルマジカルクローバーアターック!」
「ミンナハッピー・・・」
アンガー「うわーっ!」
ハピネス「もう、あなたは何も恐れることはないのですよ」
スマイリー「ありがとうございます・・・」
  アンガーは、スマイリーという、チアフルキングダムの住民だったのだ。
  つまり、彼もまた、被害者だった。
「みんな明るく、」
「笑顔♪」

〇魔王城の部屋
クライ「アンガーが離反するとは! あいつらめ、今度はそうはいかんぞ!」

〇広い厨房
ケーキ屋の店長「何があったんだ?」
「ミラクルマジカルガールが助けてくれたんです!」
ケーキ屋の店長「そうか、僕は気絶してたんだ」
ケーキ屋の店長「とにかく、続きと行きましょう」
  こうして、チョコレート作りは進んだ。

〇店の入口
  夕方。
スマイリー「僕、チアフルキングダムにいたときに敵に洗脳されてアンガーになってたんだ」
春野桃子「辛かったのね・・・」
大久保樹「なあ、この先どうするんだ?」
スマイリー「僕、どこに住めばいいんだろう?仕事はどうしよう?」
大久保樹「だよな・・・」
大久保美来「じゃあ家に来ない?私、イラストレーターやってるし、アシスタントになってあげてもいいわ」
スマイリー「ありがとうございます!」
大久保樹「おふくろ、いいアイデアだ!」
大久保美来「じゃあ、「角田照太」という名前でうちに来て」
スマイリー「はい!」

〇綺麗なリビング
  その夜、大久保家では。
大久保美来「というわけ。しばらくお世話になるのよ」
スマイリー「角田照太です。よろしく」
大久保昭雄「よろしく」
大久保樹(よかったぜ)

〇大きな箪笥のある和室
  そしてバレンタインデー。城之内ショップの奥の居間でも楽しいイベントが行われていた。
「今日の夕食のカレー、隠し味にチョコレートを入れました!」
ドクター・クワイエット「確かに、コクが出ますしね」
ジョイフル「いい香りだ」
グレートフル「ミルクココアもあるし、サラダもおいしそうだね」
デライト「バレンタインイベントは大成功でしたね」
ジョイフル「そうだな!」
ハートフル「デザートはチョコレートパフェよ!」
ジョイフル「まさしく、バレンタインデーだな!」

〇一戸建ての庭先
  そのころ。樹と桃子は窓越しで会話をしていた。
大久保樹「チョコレート、ありがとな」
春野桃子「どういたしまして」
大久保樹「桃子、学年末テストへの準備も進めような」
春野桃子「そうね。中学生になったら定期テストもあるしね」
大久保樹「そういえば、中学生になったら部活はどうするんだ?」
春野桃子「手芸部よ。樹君は?」
大久保樹「パソコン部にしようと思う」
春野桃子「樹君らしいわね」
大久保樹「だな。それじゃあお風呂入って寝るか!おやすみ!」
春野桃子「私もそうするわ。おやすみなさい!」
  2月も終わりに入ると、卒業式の練習も本格化する。
  桃子たちは、決意を新たにした。

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