エピソード45『桃色の介入』(脚本)
〇教室
2015年、イバラキ。『柊なゆた』
高藤教諭「『桜壱貫くん』『柊なゆたさん』 そして『柊モカさん』 入学早々たるんではいませんか? そもそもです。高校とは各自が──」
柊 モカ「『いっか』が悪いでしゅよ? ボクたちを迎えに来ておいて、自分が忘れ物するなんてありえないでしゅ」
桜 壱貫(さくら いっかん)「すまん!」
定刻に遅れる、人に向かって頭を下げる
そう云ったことを滅多にしない『いっくん』だから、
幼なじみの私も驚きである。
3人!! 私語は慎みなさい
柊 なゆた「は、はいっ!」
桜 壱貫(さくら いっかん)「・・・すまない」
柊 モカ「ごめんなさい、・・・でしゅ」
〇教室
その時だ、彼女が来たのは!
「あぁぁ、遅れた遅れたぁぁ」
桃野めぐみ「今、なん時なん分?!」
高藤教諭「10時45分だが、」
桃野めぐみ「よっしゃー! セーフ♥」
高藤教諭「誰がセーフだ。 どこの誰だい? キミは」
桃野めぐみ「私? 現代に舞い降りた桃色の堕天使! 光を閉ざす漆黒、もといピンクの妖精こと。 『桃野めぐみ』16歳よ!」
高藤教諭「転校生かい? ええと、ももの、ももの・・・。 ・・・・・・確かにあるな」
桃野めぐみ「分かったら首はねて謝罪なさい。 やさしー、めぐみちゃんが、 それで許してあげる」
桃野めぐみ「あ、キミのその本、 いいなぁ、あたしに頂戴♥」
高藤教諭「・・・桃野くん、」
桃野めぐみ「あたし、この子に用事あるんだけど、 てゆか、まだ○んでなかったの?」
高藤教諭「廊下で立って、 いや、廊下で座ってなさい」
桃野めぐみ「そこまで言うなら、 ・・・仕方ないわねー」
桃野めぐみ「じゃあ、この本もらってくね! ありがと♥」
そう、彼女『桃野めぐみちゃん』は、
初めて見た時から、
トンデモない女の子だったんだよ。
〇教室
そして、
午後の授業で、それは起こった。
『めぐみちゃん』を意識して見ていたから、
・・・それに気付けた。
桃野めぐみ「──四神器《しじんぎ》『ライセン』 ホールド・アウト♥──」
桃野めぐみ「あんた、何してくれんのよ! 他の人○○したら、 あたし、めっちゃ怒られるじゃない!」
桜 壱貫(さくら いっかん)「・・・・・・」
桃野めぐみ「無言ってわけ? いいわ、あたしが必ず○○す」
桃野めぐみ「えと、 名前、一応聞いとくわ」
桜 壱貫(さくら いっかん)「──桜壱貫だ」
何も起こって無かった。
なのに、
2人とも服が代わり、
『いっくん』の右腕には、あの時の『鉤爪』があった。
そして、
天井に穴が空き
──いっくんの机も2つに割れていた。
きっと、
・・・・・・何かがあった。
重大なナニカが。
でも、
私は、真実を知ることが怖くて、ものすごく怖くて、
ただただ、
3人を見つめ、立ち尽くしていた。
𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭
新キャラのめぐみちゃん可愛い︎💕︎"(∩>ω<∩)"
続き楽しみ❗( ˶>ᴗ<˶)ワクワク