エピソード24(脚本)
〇宿舎
〇施設の廊下
ビリー「ここがシャワールームだ。 湯が出るのは夜の9時までだから必ずそれまでに済ませよ」
ビリー「それからこっちが・・・」
ギャロップ「おい。あいつ、信用できんのか?」
チャド「後ほどご説明いたしますが、色々と問題のある方です」
チャド「ただ、私とギャロップさんを裏口合格させられるだけの力を持っていることは確かです」
ケイト「なんか、悪いことしたみたいでいい気分じゃないな」
ギャロップ「馬鹿野郎。俺らはお前のためにやってんだぞ」
ビリー「おい。お前たち、聞いてるのか?」
ビリー「お前たちにはこれから、みっちりと訓練を積んでもらわなければならん」
ケイト「それは何のため?」
ビリー「あ?」
ケイト「いったい、何のために鍛える必要があるの?」
チャド「ちょっとケイトさん」
ビリー「お前はGHの目的を知らずにテストを受けたのか?」
ビリー「我々は、HIMAHAN-Zに安全と秩序をもたらすための組織だ」
ケイト「そのために暴力は必要?」
ビリー「暴力? 俺たちはそんなものとは無縁だ」
ケイト「嘘だ」
ケイト「こないだポルティアで、お前たちが人を沢山殺したところを僕は見たぞ。 僕の友達だって・・・」
ギャロップ「おい。やめとけ」
ビリー「我々の目的を果たす為には多少手荒な真似も致し方ない」
ケイト「話し合って、法を作ればいいじゃないか」
ビリー「この無法地帯においては、力こそが正義だ。 法なんてものは、力を手に入れてから作ればいい」
ビリー「正義ある暴力は暴力ではない!」
ケイト「そんなの綺麗ごとだ」
チャド「ケイトさん」
チャドがケイトの肩をポンと叩く。
チャド「今のあなたに何ができますか?」
ケイト「・・・・・・」
チャド「この世界に安全と秩序をもたらす力がありますか?」
ケイト「くっ・・・」
ギャロップ「悪いな。 こいつはちょっと育ちが良すぎるもんで」
チャド「私からも謝ります。すみませんでした」
チャド「ケイトさんも、平和な世界を望んでいます。 GHのことを理解すれば、きっと考えを改めるでしょう」
ビリー「ふん。弱い犬程良く吠える」
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