夢は無限大♾

姫野 ももな

夢の第一歩(脚本)

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姫野 ももな

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〇教室
担任の先生「それで、森山さん・・・進路は決まりましたか?」
森山 ひなき「いいえ、まだ決まってません」
担任の先生「そろそろ決めないと、浪人してしまいますよ」
森山 ひなき「別に浪人したって大丈夫です」
担任の先生「そういう問題ではないのですよ」
森山 ひなき「話は終わりですか? 私は忙しいのでこれで失礼します」
担任の先生「困りましたな・・・これでは、学年主任の先生になんて説明をすれば良いか・・・──」

〇学校の屋上
森山 ひなき「進路決めないといけないのはわかってるわよ!!」
森山 ひなき(ただ、私は本当にやりたいことが分からないだけ・・・)
森山 ひなき「もう何も分からない!!」
???「あなた・・・自分の夢が分からないのですか?」
森山 ひなき「え・・・?」
森山 ひなき「あなたは誰ですか!?」
ヒナ・キクナ「私は、ヒナ・キクナ」
ヒナ・キクナ「中世ヨーロッパから来ましたわ」
森山 ひなき「よく分からないんだけど・・・」
ヒナ・キクナ「あなた、私に着いてきなさい」
森山 ひなき「え、?」

〇廃列車
森山 ひなき「うわっ、なにここ・・・嫌な場所」
ヒナ・キクナ「あなた・・・神聖な場所をなんて言い呼ばわりしているの!?」
森山 ひなき「なんで、ここに連れてきたの?」
ヒナ・キクナ「よくぞ聞いてくれましたわね」
ヒナ・キクナ「あなたは・・・進路選択で悩んでいるんですよね?」
森山 ひなき「うん・・・」
森山 ひなき(なんで知ってるんだろう・・・)
ヒナ・キクナ「あなたにはこの世界を見てもらいたいのです」
森山 ひなき「どういうこと?」
ヒナ・キクナ「この世界ではどのように進路・・・将来を考えているかを」
森山 ひなき「なんか、楽しそうね!!」
森山 ひなき「少しだけなら見てみようかな」
ヒナ・キクナ「そのお言葉を待っていました」
ヒナ・キクナ「それでは行きましょうか」
森山 ひなき「はい!!──」

〇西洋の街並み
森山 ひなき「見たことの無い景色がたくさん・・・」
ヒナ・キクナ「この街はとても素敵なところですよ」
森山 ひなき「とてもわかるわよ、街の人達が笑顔なのも」
森山 ひなき「びっくりした!!・・・」
ヒナ・キクナ「こら、きちんと馬を操縦しなさい!!」
商人「すいません、姫様・・・」
森山 ひなき「姫様?」
ヒナ・キクナ「案内はこれでおしまいね・・・ あとは好きに見て回っていいから」
森山 ひなき「え、ちょっと・・・!?」
森山 ひなき「なんなのよ・・・急に」
森山 ひなき「ヒナのこと、気になるしあとを追ってみようと・・・」

〇貴族の部屋
ヒナ・キクナ(私は『姫』ではなく、騎士になりたいのに・・・)
ヒナ・キクナ「はい ──」
???「ヒナ様、隣町の屋敷に向かいますよ」
ヒナ・キクナ「ええ、わかったわ」
ヒナ・キクナ「すぐに準備するわね」
???「はい、お願いしますね」
ヒナ・キクナ「鞄を持って、出発しましょうか・・・」

〇荷馬車の中
???「あの・・・ヒナっていう人、いませんか?」
ヒナ・キクナ(私・・・?)
???「あ、ヒナ様!?」

〇西洋の街並み
ヒナ・キクナ「私はここよ」
森山 ひなき「ヒナ!! 探してのよ!!」
ヒナ・キクナ「私を探してた?」
森山 ひなき「だって、理由もなしにどこかに行っちゃうんだもん・・・心配になるよ」
ヒナ・キクナ「それはごめんなさい・・・」
森山 ひなき「謝らなくていいよ・・・ヒナにも何か理由があるだろうから」
ヒナ・キクナ「あなた・・・──」
ヒナ・キクナ「優しいのね」
森山 ひなき「え、そうかな? 普通じゃない?」
ヒナ・キクナ「ありがとう」
森山 ひなき「こちらこそありがとうだよ!! 大事なこと、教えてくれてありがとう」
ヒナ・キクナ「うん ──」

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