4 文化祭準備(脚本)
〇教室
それから数日。夏休みも終わって新学期が始まり、あたし達はまた学校へ赴くのだった。
黒部真由「ん?」
大島武「素材の方はこんな感じか?」
鳥海宏斗「あぁ、バナナに苺にチョコ、後重要なのは生クリームだな・・・」
大島武「だよな!後必要そうなのあるか?」
黒部真由「宏斗、大島君、何話してるの?」
大島武「あ、黒部か・・・」
鳥海宏斗「いやな、新学期も始まってもう直ぐ文化祭だろ?始めてだし何かやって見たいと思ってさ・・・」
大島武「んで、俺らだけで話し合っててよ、クレープ屋やろうって話になったからどんな素材集めようか話しててさ・・・」
黒部真由「えぇ!お店出すの!?凄いじゃん!」
鳥海宏斗「と言っても、まだ準備段階だから何とも言えないけど・・・」
黒部真由「えぇ!良いじゃんやろうよ!ねぇ、私達も混ぜて貰える?」
大島武「勿論!と言っても色々決まったら呼ぶつもりだったけど・・・」
黒部真由「ありがとう!敦子とまどかちゃんにも伝えとくから!」
宏斗と大島君はこれからやる文化祭でクレープ屋を開くと真由さんから教えて貰い、あたし達は宏斗と大島君と合流するのだった。
〇田舎の学校
それから、
鳥海宏斗「この辺りか・・・」
大島武「あぁ、この辺なら人目にも付き易そうだし、意外とやれるかもよ?」
前川敦子「来たよ男共!」
大島武「あ、お前らか!」
星宮まどか「あの、これから何やるんですか?」
大島武「あぁ、先生達に色々話して、良い場所紹介して貰えたから、これから屋台の組み立てよ・・・」
前川敦子「分かった、今から始めるの?」
鳥海宏斗「あぁ、当日まで時間無いからな・・・」
星宮まどか「分かった、何からやれば良い?」
鳥海宏斗「そうだな・・・」
それからあたし達は作業を開始した。
黒部真由「文化祭って言っても、具体的に何するんだろうね?」
大島武「まぁ、良く良く考えたら俺ら始めてだし、屋台巡りとかやって見たいと思ってるしさ・・・」
大島武「後はライブとか?」
前川敦子「ちょっとあんた達、口より先に手を動かしな・・・」
大島武「あぁ悪い悪い!」
黒部真由「あぁごめん!直ぐやるから!」
星宮まどか「ねぇ宏斗・・・」
鳥海宏斗「ん?どうした?」
星宮まどか「宏斗はどうしてクレープ屋さんやろうとしたの?」
鳥海宏斗「そうだな・・・これなら俺でもやれそうだし、バイト先の先輩からもお墨付き貰ってるから・・・」
星宮まどか「お墨付き?」
黒部真由「あれ?まどかちゃん知らない?宏斗のクレープ凄く美味しいよ?」
星宮まどか「え?食べた事あるんですか!?」
前川敦子「あぁ、あんた内らと混ざるの一番遅かったから知らないか・・・鳥海の奴クレープ作るの得意なんだよ・・・」
鳥海宏斗「まぁ、その割にはケーキはまだまだだけど・・・」
星宮まどか「ま、マジか・・・何か仲間外れになった気分・・・」
大島武「安心しろ!俺もこの前皆で弁当食った時俺だけ母ちゃんに作って貰ってたから・・・仲間外れにされた奴の気持ち分かるぞ?」
鳥海宏斗「おい大島、何かズレてるぞ?」
鳥海宏斗「まぁでも、当日になってまどかが店周る時間になったら用意出来るから、良かったらどうだ?」
星宮まどか「え?用意してくれるの?ならお願いね?」
鳥海宏斗「あぁ、勿論だよ・・・」
星宮まどか「・・・!やった!早く作業終わらせよう!」
それからあたし達は屋台の組み立てや道具の準備を済まして、文化祭に向けて頑張るのだった。
〇田舎の学校
数時間後。あたし達は黙々と作業を進めていた。
高崎浩一「お前ら、やってるか?」
大島武「あ、高崎先生ちわっす!」
前川敦子「はい、順調ですよ・・・」
高崎浩一「あぁ、見た感じ順調そうだな・・・」
前川敦子「先生、あたしらはあたしらでやっちゃってますが、教室の方はどうですか?人が足りないとかあります?」
高崎浩一「安心しろ、向こうは向こうでやってる・・・何かあれば俺がもう声掛けてるからな・・・」
大島武「まぁ、そうですよね!」
高崎浩一「まぁ、何がともあれ、お前らに取っても始めての文化祭だ・・・クレープやろうってんなら、火の扱いには充分気を付けな・・・」
高崎浩一「何かあれば呼べよ?」
大島武「さて、俺らももう一頑張りだな!」
前川敦子「あぁ、早く終わらせよう!」
星宮まどか「宏斗、そっちはどう?」
鳥海宏斗「あぁ、大丈夫!これならいつでも始められる・・・」
星宮まどか「そっか!いよいよだね!」
鳥海宏斗「あぁ、そう言えばさ、まどかの所は誰かご家族の人来てくれるのか?」
星宮まどか「あ、うん!お母さん丁度お休み取れてさ!宏斗の方は?」
鳥海宏斗「桃香は当然来てくれるし、義母さんは来れないけど、義父さんなら・・・」
星宮まどか「そうなんだ・・・クレープ食べてくれると良いね!」
鳥海宏斗「はは!桃香なら絶対俺の所に来るよ!」
黙々と準備を進めて、いよいよあたし達は本番に備えるのだった。