キューピットちゃんは、引籠り君に苦戦中っ‼

無知の無知

おまけ(脚本)

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〇本棚のある部屋
  堕天
恋のキューピット クレア「ただいまぁ・・・」
小山 叶真(こやま とうま)「あれ、どうしたの。イメチェン?」
恋のキューピット クレア「まぁ、うん、そんな感じかなぁ・・・」
小山 叶真(こやま とうま)「いいね、似合ってるよ」
恋のキューピット クレア「あぁ、うん、ありがとう・・・」
小山 叶真(こやま とうま)「・・・・・・」
小山 叶真(こやま とうま)「本当に、イメチェン?」
恋のキューピット クレア「・・・・・・」
恋のキューピット クレア「ごめん、嘘ついちゃった。実はね・・・」

〇雲の上
恋のキューピット クレア「マリア様、ごめんなさい。言いつけを破ってしまいました」
恋のキューピット クレア「その、好きな人が出来てしまって、自分のために弓を引いてしまいました」
恋のキューピット マリア「・・・えぇ、全てここから見ていましたよ」
恋のキューピット マリア「おめでとう、クレア。心から愛する人に出会えて、私も凄く嬉しいわ」
恋のキューピット マリア「心から、祝福させてもらうわね」
恋のキューピット クレア「ま、マリア様・・・」
恋のキューピット マリア「でも、掟を破ったから、罰は受けてね」
恋のキューピット マリア「天使剥奪、天界追放、今までの倍のノルマ、週一の拷問の時以外は帰ってきちゃ駄目ね~」
恋のキューピット マリア「ファイトっ!!」
恋のキューピット クレア「そ、想像以上の厳しさっ!!」

〇本棚のある部屋
小山 叶真(こやま とうま)「あぁ、それでそんな恰好に・・・」
恋のキューピット クレア「そうなのぉ、ショック・・・」
小山 叶真(こやま とうま)「そっかぁ、髪の色も赤くなっちゃって・・・」
恋のキューピット クレア「あ、それは似合うように染めたの」
小山 叶真(こやま とうま)「楽しんでるじゃん」

〇映画館のロビー
  デートっぽいデート
恋のキューピット クレア「映画、楽しみ~!」
小山 叶真(こやま とうま)「まぁ、ラブロマンスは初だけど、」
恋のキューピット クレア「大丈夫、私も初めてだから。一緒に楽しもっ!」
小山 叶真(こやま とうま)「クレアがチョイスしてくれた映画だし、期待してるね」

〇映画館の座席
  主人公「悪い、俺は夢を追いかけたくってさ・・・」
  ヒロイン「待って! 私、あなたの事がどうしても諦められなくてっ!!」
恋のキューピット クレア(うわぁ、こういう映画だったかぁ・・・。高校生とかにはハマるかもだけど・・・)
恋のキューピット クレア(叶真、絶対に楽しめないよねぇ・・・)
恋のキューピット クレア(どうしよう・・・)

〇映画館のロビー
恋のキューピット クレア「ね、ねぇ。叶真、映画どうだった?」
恋のキューピット クレア「わ、私はえっと、そこそこ良いかなぁって思ったんだけど・・・」
小山 叶真(こやま とうま)「あー、えっとぉ・・・」
小山 叶真(こやま とうま)「主人公が告白するシーンは、感動した、かなぁ・・・」
恋のキューピット クレア「・・・・・・」
恋のキューピット クレア「主人公、告白受ける側なんだけどっ! さては、寝てたっ!?」
小山 叶真(こやま とうま)「ご、ごめんなさい。寝てました・・・」
恋のキューピット クレア「もう、叶真はぁ・・・」
恋のキューピット クレア(た、助かったぁ・・・)

〇女の子の一人部屋
  会わせてっ!!
冬紀 愛澄(ふゆき あすみ)「・・・そんなわけで、アプリは上手くいきませんでした」
朝喜 千華(あさき ちか)「そっかぁ、私も変なアドバイスしちゃって、ごめんね」
朝喜 千華(あさき ちか)「でも、大丈夫! 私もなかなか上手くいってないから。これからこれから!」
冬紀 愛澄(ふゆき あすみ)「うん。千華、ありがとう」
朝喜 千華(あさき ちか)「じゃあ、愛澄が駄目だった相手、私が会っちゃおうかなぁ~」
冬紀 愛澄(ふゆき あすみ)「ちょっとぉ、それ、性格悪くないっ!?」
冬紀 愛澄(ふゆき あすみ)「でも、残念。叶真さんにはお相手が見つかっちゃったから、千華の付け入る隙はありませ~ん」
朝喜 千華(あさき ちか)「ごめんごめん、変な冗談ついて」
朝喜 千華(あさき ちか)「でも、素敵な相手がいるのかぁ、羨ましいなぁ・・・」
朝喜 千華(あさき ちか)「お相手って、どんな方なんだろうね?」
冬紀 愛澄(ふゆき あすみ)「なんか、変わった事を言ってたよ。恋のキューピットだっけ?」
朝喜 千華(あさき ちか)「ちょっと、今すぐ会わせてっ!!」
冬紀 愛澄(ふゆき あすみ)「うわぁ、こっちは凄い熱量・・・」

〇雲の上
  天界の拷問
恋のキューピット クレア「や、やめてぇ・・・。もう、拷問、やめてぇ・・・」
恋のキューピット ラブちゃん「クレアさん、駄目ですよぉ。約束なんですから、ノルマ達成するまでは拷問は続きますからね!」
恋のキューピット ラブちゃん「じゃあ、今日も頑張ってください!」
恋のキューピット クレア「んんっ・・・」
恋のキューピット ラブちゃん「さて、じゃあ今日はこの夢で・・・」

〇本棚のある部屋
小山 叶真(こやま とうま)「ねぇ、いつになったら天使に戻ってくれるの? 僕は、天使であるクレアが好きだったんだけど」
恋のキューピット クレア「ご、ごめんなさい、今、頑張ってるから・・・」
小山 叶真(こやま とうま)「髪色も染めちゃってさぁ、真剣さが足りないんじゃないの?」
恋のキューピット クレア「うぅ、ごめんなさい。髪色は、付き合うならちょっとでも可愛くなりたいって思って・・・」
小山 叶真(こやま とうま)「あと、臭そうなの。臭そうなの、やめて欲しいんだけど」
恋のキューピット クレア「ご、ごめんなさい。一日三回はお風呂に入るから・・・」

〇本棚のある部屋
恋のキューピット クレア「叶真ぁ・・・、シャワー浴びてきたから匂い嗅いでぇ・・・」
小山 叶真(こやま とうま)(クレア、どんな拷問受けてるんだろ・・・)
小山 叶真(こやま とうま)(毎日、クレアの良い匂いだけ嗅がされて、理性を保つとか・・・)
小山 叶真(こやま とうま)(拷問なんだけど・・・)

〇本棚のある部屋
  繁忙期に入った
恋のキューピット クレア「それでね~」
小山 叶真(こやま とうま)「ん? なんだろう、この通知」
恋のキューピット クレア「叶真、どうしたの?」
小山 叶真(こやま とうま)「いや、別に・・・」
恋のキューピット クレア「正直に、通知元を言いなさい」
小山 叶真(こやま とうま)「・・・愛澄さんからアプリ通して連絡が入りましてぇ」
恋のキューピット クレア「ちょっとぉっ! なんで私と付き合うって決まった時にアプリを削除してないの!!」
小山 叶真(こやま とうま)「ご、ごめんなさい・・・」
恋のキューピット クレア「ごめんね、怒鳴り過ぎちゃって。でも、ちゃんとすぐに削除してね」
小山 叶真(こやま とうま)「いや、それがそうもいかなくなって・・・」
恋のキューピット クレア「どういうこと?」
小山 叶真(こやま とうま)「クレアに会いたいってメッセージで・・・」
恋のキューピット クレア「え、わ、私っ!?」

〇テーブル席
冬紀 愛澄(ふゆき あすみ)「私に、運命の相手と結ばせてくださいっ!!」
朝喜 千華(あさき ちか)「その次は、私がっ!!」
恋のキューピット クレア「え、えぇぇ・・・」

〇本棚のある部屋
恋のキューピット クレア「2、2週間、ほぼ休み無しで働いたぁ・・・」
小山 叶真(こやま とうま)「2週間で200件かぁ・・・、無事に天使に戻れて何より」
小山 叶真(こやま とうま)「お疲れ様、クレア」
恋のキューピット クレア「ありがと」
小山 叶真(こやま とうま)「疲れてると思うし、今晩のデートは延期にする?」
恋のキューピット クレア「それは行くっ!! せっかくの、豪華ディナー叶真奢りなんだからっ!!」
小山 叶真(こやま とうま)「今一度、堕天していただけますでしょうか」

〇本棚のある部屋
  見た目の変化に気づける男
小山 叶真(こやま とうま)「じゃあ、クレア、そろそろ行こっか」
恋のキューピット クレア「うん、行こっ!」
恋のキューピット クレア「ねぇねぇ、叶真~」
小山 叶真(こやま とうま)「うん?」
恋のキューピット クレア「・・・・・・」
小山 叶真(こやま とうま)「・・・ん?」
恋のキューピット クレア「やっぱり、叶真は気づかないかぁ。ちょっと前髪弄ったんだけど・・・」
小山 叶真(こやま とうま)「あぁ、気づかなかった。ごめん」
恋のキューピット クレア「全然大丈夫! 基本、私は自分から言おうって思っているから」
小山 叶真(こやま とうま)「そうしていただけると幸いです」
小山 叶真(こやま とうま)「・・・あれ、目の下にクマ出来てない?」
恋のキューピット クレア「余計な事には気づくねぇっ!」
小山 叶真(こやま とうま)「・・・あぅ、ごめんなさい」

〇宝石店
  将来の事について
恋のキューピット クレア「うわぁ、綺麗~」
小山 叶真(こやま とうま)「ね。まぁ、なかなかな値段はしますけど」
恋のキューピット クレア「大丈夫、私もマリア様からそれなりに施しを受けたし」
小山 叶真(こやま とうま)「いやぁ、クレアに出してもらうのは、どうなんだろう・・・」
小山 叶真(こやま とうま)「あ、先に指のサイズは教えておいてね」
恋のキューピット クレア「え?」
小山 叶真(こやま とうま)「だって、いざ買うって時に指のサイズがわからないのは冷めるでしょ?」
恋のキューピット クレア「あ、ありがとう///」

〇ウェディングドレスショップ
恋のキューピット クレア「ウェディングドレスだ~」
小山 叶真(こやま とうま)「うぇでぃんぐどれすだ~」
恋のキューピット クレア「あ、ごめんね。叶真は、さすがにドレスに興味は無い、よね」
小山 叶真(こやま とうま)「興味以前に反応が一切出来ないレベルで知識が無いもので」
小山 叶真(こやま とうま)「でも、ウェディングドレスを見て楽しそうにしているクレアを見てちょっと安心」
恋のキューピット クレア「え、そんなに楽しそう?」
小山 叶真(こやま とうま)「うん。前は、ドレスや結婚の広告を見ると寂しそうな顔をしていたからさ」
恋のキューピット クレア「え、そ、そうだったんだ。気づかなかった・・・」
小山 叶真(こやま とうま)「今は本当に目が釘付けで」
恋のキューピット クレア「そ、そうだったんだ///」

〇デパ地下
可愛い子供「ママ~、今日のご飯はなに~?」
優しいママ「今日のご飯は、ハンバーグ! パパも大好きだからね!」
頼もしいパパ「お、ハンバーグ、やった!」
可愛い子供「やった~!」
頼もしいパパ「・・・あ、そういえばお米ってまだあったっけ? 買い足さなきゃ、まずい?」
優しいママ「あ、もう無いかもっ!?」
頼もしいパパ「じゃあ、帰りにスーパーで買おっか。俺が持つからさ」
優しいママ「え、大丈夫? 今日、歩きで来ちゃったし・・・」
頼もしいパパ「大丈夫、運動、運動っ!」
優しいママ「ありがと、あなた」
可愛い子供「パパ、力持ちー!」
恋のキューピット クレア「・・・・・・」
小山 叶真(こやま とうま)「・・・・・・」
恋のキューピット クレア「・・・あんな素敵な家族、憧れちゃうなぁ」
小山 叶真(こやま とうま)「・・・わかる、子供も可愛いし」
小山 叶真(こやま とうま)「そうか、僕も米を担げるようにならないといけないのか」
恋のキューピット クレア「車で来れば、いいんじゃない?」
小山 叶真(こやま とうま)「免許、無いっす」
恋のキューピット クレア「じゃあ、デリバリーとか?」
小山 叶真(こやま とうま)「その提案、あらざす」
恋のキューピット クレア「・・・・・・」
小山 叶真(こやま とうま)「どうしたの? 大丈夫?」
恋のキューピット クレア「いや、将来の事を考えて胸を躍らせるなんて、もう二度と出来ないと思ってたから・・・」
恋のキューピット クレア「幸せ過ぎて、泣きそうで・・・」
小山 叶真(こやま とうま)「もう、泣いてるけど・・・」
小山 叶真(こやま とうま)「僕もクレアと将来の話が出来て、嬉しいよ」
恋のキューピット クレア「やめてぇ、泣くぅ・・・」
小山 叶真(こやま とうま)「とはいえ、こちらが不慣れなもので、もう少しじっくり進めてもよろしいでしょうか?」
恋のキューピット クレア「当たり前じゃん。少なくとも60年ぐらいは待ったんだもん。今から数年なんて、余裕だから」
恋のキューピット クレア「叶真のペースで、お願い。私も、手放したくなくなるぐらい、魅力的になるから」
小山 叶真(こやま とうま)「わかった、ありがとう」
恋のキューピット クレア「じゃあ、今晩はハンバーグにする?」
小山 叶真(こやま とうま)「だね。あと、軽いピザも買いたいな」
恋のキューピット クレア「えー、ちょっと多くない?」
小山 叶真(こやま とうま)「飢えた貧しい人を見捨てる訳にはいかないからね」
恋のキューピット クレア「安心して、もう恋に飢えてないし、心も満たされてるから」
小山 叶真(こやま とうま)「僕が、愛に飢えてるの」
恋のキューピット クレア「それは、私も」
  終わってしまった

コメント

  • 完結おめでとうございます!
    掟を破った事で堕天するも、無事元に戻れたクレアさん。
    小山君と末永くお幸せに!!

    まさか無知さんも執筆されてる中、意中の方に恋の矢が刺さるとは……。
    クレアさん、今度は僕にもお願いします!

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