夏目幼稚園の日常

夏目心 KOKORONATSUME

4 皆と過ごす時間(後編)(脚本)

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〇幼稚園の教室
速水優「う、ううん・・・」
速水優「あれ?何か騒がしいな・・・」
一条一馬「どうだ?」
三島真紀子「うん、遊戯先生思いっ切り寝てるよ・・・」
一条一馬「やった!前から遊戯先生に悪戯沢山やりたかったんだ!」
速水優「皆何してるんだよ?」
一条一馬「おい!優も一緒にやろうぜ!これから遊戯先生に悪戯するんだ!」
大鳥秀樹「えぇ・・・後で先生に怒られないか?給食抜きにされたらどうするんだよ?」
一条一馬「大丈夫だって!ちょっと落書きするだけだからさ!」
赤木桜「一馬君!ちょっと待って!」
一条一馬「ん?どうしたんだよ桜?」
赤木桜「今悪戯しちゃ駄目!遊戯先生の様子がおかしいの!」
一条一馬「え?何だよ一体・・・」
一条一馬「って、え!?」
内山遊戯「父さん・・・母さん・・・」
大鳥秀樹「え?遊戯先生泣いてる!?もしかしてお腹痛いのか!?」
一条一馬「ど、どうしよう!どこか怪我したのかな!?」
赤木桜「私も怪我したんじゃ無いかなって思ったんだけど、遊戯先生どこにも血が出て無いし、傷も無いの!」
赤木桜「どうしよう!お医者さんとか呼んだ方が良いかな!?」
三島真紀子「・・・・・・」
三島真紀子「それ!」
内山遊戯「はう・・・」
赤木桜「ま、真紀子ちゃん?何してるの!?先生にお布団掛けて寝そべって・・・」
三島真紀子「遊戯先生、実は淋しいんじゃ無いかなって・・・」
一条一馬「どう言う事?」
三島真紀子「パパが前に話してくれたの・・・人間って、一人で沢山頑張るとどこか淋しいって気持ちになっちゃうんだって・・・」
三島真紀子「先生いつもここに来て毎日頑張ってるでしょ?だから頑張り過ぎて淋しくなっちゃったんだと思うよ?」
速水優「そんなもんなのか?」
三島真紀子「この前暗森先生も言ってたでしょ?剣道で相手と勝負が出来るって、本当はとても嬉しい事なんだって!」
三島真紀子「だから私達が一緒にいて、先生は一人じゃ無いって言って上げようよ!」
赤木桜「・・・そう言う事なら、私も直ぐ持ってくね!」
速水優「・・・!俺も!」

〇幼稚園の教室
  その日の夕方。
柴崎淳「内山先生、いつもなら教員会議に遅刻しないのに、今日は遅いですね・・・」
小泉喜一「そうですね・・・彼は遅刻だけはしない様心掛けてましたし、珍しい事もあるんですね・・・」
  園長先生達は俺が教員会議に遅れてる事に気付いて、俺のいる教室に足を運んでいた。
柴崎淳「取り合えず来ては見たけど、妙に静かですね・・・」
小泉喜一「内山先生!いますか?教員会議に遅れてますよ!」
柴崎淳「あ、園長先生、これは・・・」
小泉喜一「落ち着いて、大声を出さないで・・・」
一条一馬「・・・・・・」
三島真紀子「・・・・・・」
大鳥秀樹「ママ〜・・・もう食べれないよ・・・」
速水優「やった〜・・・スポーツ大会で優勝だぁ・・・」
小泉喜一「どうやら、日頃の疲れが出てしまった様ですね・・・」
柴崎淳「もう、しょうが無いわね・・・」
柴崎淳「どうしましょう園長先生?正直このまま起こすのは・・・」
小泉喜一「まぁ、子供達と一緒にグッスリ寝ているから、会議の事は資料にでも纏めて置きましょう・・・」
小泉喜一「今はそっとして置いて、後の事はその時に・・・」
柴崎淳「はい!」
  俺はこの時寝落ちしてしまい、気付いた頃には夕方になっていて、先生方には速攻で謝った。園長先生からはたまには休む様にと
  釘を刺されたが、そこまで怒られる事は無かった。
  振り回されたり、危なっかしい所もあるけど、やっぱり俺はこの仕事が好きだ。子供の事で苦にならないと言えば嘘にはなるが、
  俺はこれからもこの仕事をやって行きたいと、そう思うのだった。
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コメント

  • 幼稚園の子供達、やんちゃだけど優しい子ばかりでほっこりしました。
    社会人生活になるとお昼寝したくなりますよね。

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