〇幼稚園の教室
　　とある日。
柴崎淳「はい！今日の授業はここまで！」
赤木桜「お歌楽しかった！」
三島真紀子「柴崎先生、今度やる時は何歌うんですか？」
柴崎淳「そうね・・・今日歌ったのがクマさんの歌だったから、今度は節分の歌かな？」
大鳥秀樹「節分・・・良いよなぁ・・・大人はいっぱいお豆さん食べれるのに、俺なんて５個位しか食えないんだぜ？」
速水優「秀樹、お前本当食う事ばっかだな・・・他にもっと無いのか？」
大鳥秀樹「だって節分なんだぜ？100個位食いてぇよ！」
柴崎淳「こらこら！お豆さん以外にも、美味しい物は沢山あるから大丈夫よ！」
大鳥秀樹「あぁ、考えてたら何か腹減って来た・・・」
速水優「いや、さっき給食食ったばっかだろ！」
　　昼休憩。
一条一馬「遊戯先生！何してんの？」
内山遊戯「何って・・・皆の連絡帳書いてるんだ・・・お父さんやお母さんに、皆がどんな風にしてるか教えるのも大事な仕事だから・・・」
速水優「やっぱパパやママにも教えないといけないの？」
内山遊戯「そうだね・・・お父さん達も皆の事心配してるからね・・・」
一条一馬「どんな風に過ごしてるか・・・」
一条一馬「あ！そう言えば俺、この前父さん達と一緒に水族館行って来たよ！」
内山遊戯「え、そうなのかい？」
一条一馬「うん！生きてるマグロとか、イルカとか、後一番見れて嬉しかったのはシャチかな？先生は知ってるか？」
一条一馬「シャチってサメより強いんだぜ！」
内山遊戯「うん、知ってるよ・・・サメより強くて、人間の事は襲わないんだよね・・・」
一条一馬「そうなんだよ！」
速水優「あ！俺もこの前動物園連れてって貰ったよ！象とか、ライオンとか、兎とか、ホワイトトラーとか沢山見てさ！」
一条一馬「おい、それを言うならホワイトタイガーだろ？何だよトラーって？」
速水優「あ、間違えた・・・」
内山遊戯「でも、２人共連れてって貰ったんだよね？また皆で行けると良いね・・・」
　　別の所にて。
内山遊戯「ん？」
赤木桜「真紀子ちゃん、何してるの？」
三島真紀子「あ、桜ちゃん、これから色を混ぜるんだ・・・」
赤木桜「赤、青、黄色・・・信号機の色だね！」
三島真紀子「うん！この３つは三原色ってママが教えてくれてね・・・」
内山遊戯「真紀子ちゃん、何描くの？」
三島真紀子「あ、遊戯先生！私これから、色を混ぜてどんな色が出来るか調べるんです！」
内山遊戯「そうなの？」
三島真紀子「はい！この３つで色んな組み合わせの色が出来たら、私達に取って、歴史的な発見が出来るって確信してるんです！」
内山遊戯「へ、へぇ！それは楽しみだね！（難しい言葉知ってるなこの子・・・）」
三島真紀子「だからこれから、桜ちゃんにも見て貰いながら色を混ぜて見ようと思ってます！」
赤木桜「真紀子ちゃんありがとう！早くやろうよ！」
三島真紀子「うん！」
内山遊戯「頑張ってね・・・後、服は余り汚さない様にね？」
三島真紀子「はい！」
　　それから数分後。園児達のお昼寝タイムとなる。
内山遊戯「皆、お布団敷いたら静かにする様にね！」
大鳥秀樹「良し！俺はあっちで寝ようっと！」
速水優「そしたら俺あっち行きたいな！」
赤木桜「う〜ん、どこにしようかな・・・」
一条一馬「先生！秀樹君がお漏らししてる〜！」
大鳥秀樹「おい！してねぇよ一馬！」
　　何だかんだで園児達は布団の用意が終わり、室内の温度調整も済ませた後、数分したら皆眠りに着いた。
赤木桜「・・・・・・」
一条一馬「・・・・・・」
内山遊戯「皆眠った見たいだな・・・」
一条一馬「・・・・・・」
内山遊戯「いつもやんちゃで、どこか危なっかしくて、個性がバラバラで、そんな皆が、どこか輝いてて、これからどんな風に成長してくか、」
内山遊戯「何だか凄く楽しみだな・・・」
内山遊戯「あ、でも、俺もこんな時期あったよな・・・昔の俺って、こんな風にやんちゃだったのかな・・・」

〇幼稚園
　　数年前。
内山遊戯「ママ！今日も頑張ったよ！」
内山母「遊戯お待たせ！今日はどんな事してたの？」
内山遊戯「あ、あのね！今日は粘土細工でお人形作ったんだ！」
内山母「粘土でお人形作ったのね・・・お家に帰ったら、ゆっくり聞かせてね！」
内山遊戯「うん！」

〇通学路
内山遊戯「ねぇママ、今日のご飯何作るの？」
内山母「野菜炒めよ・・・ピーマンとか人参とかいっぱい入れてるわ！」
内山遊戯「えぇ・・・また入れたの？」
内山母「何言ってるのよ！この手のお野菜食べると強くなれるのよ！だから食べれる様になりましょう！」
内山遊戯「強く・・・か・・・」
内山母「?どうしたの遊戯？」
内山遊戯「うん、僕強くなりたい・・・今日ね、幼稚園で大人になったら何したいって話があってね・・・」
内山母「え？そんな話してたの？遊戯は何て話したの？」
内山遊戯「あのね、僕大人になったら・・・ママとパパの事守れる大人に・・・」