横取りの王子様

夏目心 KOKORONATSUME

4 起業(脚本)

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〇オフィスのフロア
  竜二が俺から麻友を横取りしてから3年。俺は仕事や営業のノウハウを学び、色々と準備を整えて今日に至った。
部長「まさか、本当にこんな日が訪れてしまうとはな・・・」
部長「釘宮君、この選択に悔いは無いのだね?」
釘宮竜也「はい、独立して起業する事が、俺の夢でしたから・・・」
部長「君は我が社に置いても中々できた人材だよ・・・そんな君がここを去る事になるのは実に惜しい事だ・・・」
釘宮竜也「部長、そんなクヨクヨしないで下さい!夢があるなら先ず行動!それが夏川社長の格言じゃ無いですか!」
釘宮竜也「もしそれが本当にやりたい事なら、先ずやって見る事が大事だって・・・」
部長「・・・そうだな・・・私も些か大人気無かったな・・・大切なのは、先ず自分が変わる事・・・自分が変われば世界も変わる・・・」
部長「だけど釘宮君、困った事があれば必ず相談するのだよ!君のお父上も実績がある、何でも1人で抱え込まない様にな!」
釘宮竜也「はい!今日まで本当お世話になりました!いつか、この夏目カンパニーを超える企業に成長させて見せます!」

〇オフィスの廊下
釘宮竜二「あ!兄ちゃん!」
釘宮竜也「何だお前らか・・・」
相川麻友「あれ?竜也君、こんな時間にどこ行くの?」
釘宮竜也「あれ?言わなかったか?今日俺退職する日だけど・・・」
相川麻友「あ、そう言えば今日だったわね!お仕事上手く行くと良いわね!」
釘宮竜二「何だ、結局辞めちゃうのか・・・パパの下なら楽なのにね・・・」
釘宮竜也「俺がどこで何しようと勝手だろ?それに、その父親にいつまで頼れるんだよ・・・」
釘宮竜二「え?問題無いじゃん!どの道俺が後継人になるんだからさ!」
釘宮竜也「まぁ、勝手にやってろよ・・・それはそうと、お前らいつ結婚するんだっけ?」
相川麻友「あ、1週間後よ!招待状も渡したし、行くでしょ?」
釘宮竜也「いや、多分忙しくなると思うから無理だ・・・」
釘宮竜二「何だ行けないのか・・・だったら写真とか送るよ!」
釘宮竜也「遠慮する・・・竜二、結婚した後の事は知らないから、てか俺急いでるから・・・」
釘宮竜二「あ〜分かった、後で結婚祝い頂戴ね!」
釘宮竜也「まぁ、最初から行く気なんて無いからな・・・」
夏川めぐみ「あぁ!良かった!間に合った!」
釘宮竜也「ん?めぐみちゃん、そんなに慌ててどうしたの?」
夏川めぐみ「竜也さん、今日でここ辞めるんですよね?新しい職場はどこに?」
釘宮竜也「え?あぁ、心ビルの13階だけど・・・」
夏川めぐみ「分かりました!こうしちゃいられない!」
釘宮竜也「・・・何だったんだ?まぁ良いか・・・」

〇大企業のオフィスビル
  3日後。
釘宮竜也「今日からここが俺の職場か・・・上の人間がいないのは不安だけど、行くか・・・」

〇研究施設のオフィス
釘宮竜也「さて、やるか・・・」
秋道浩二「社長!お待ちしておりました!」
釘宮竜也「あぁ!秋道さん!こちらこそお願いします!」
荒井零士「大将、あんたが来るまでの準備は全部できてるぜ・・・」
釘宮竜也「ありがとうございます、秋道さん、荒井さん、今日から宜しくお願いします!」
  心ビルの13階を拠点に、俺は起業してゲーム会社を設立した。まだ人手は足りないが、ここから規模を拡大させるつもりだ。
秋道浩二「社長、実は今日、面接を受けたいと言う人が来訪してるのですが、いかがなさいますか?」
釘宮竜也「え?面接?まだそこまで考えて無かったな・・・」
荒井零士「良いんじゃねぇか大将・・・3人揃えば文殊の知恵とも言うが、意見は多いに越した事無いと思うぜ?」
釘宮竜也「・・・まぁ、分かりました、秋山さん、その面接希望者の方は今どこに?」
秋道浩二「はい!先程連絡を受けて、間もなく到着との事です!」
釘宮竜也「分かりました・・・面接の場所は決めて無いから、ここでやりますね・・・」
荒井零士「決まりだな・・・俺達は新作の見直ししてるから、また後でな大将・・・」
釘宮竜也「・・・しかしまぁ、まだ始めたての職場なのに、いきなり面接に来る人がいるんだな・・・」
釘宮竜也「あ、来たか・・・はい!お入り下さい!」
夏川めぐみ「はい!お早うございます!」
釘宮竜也「え?めぐみちゃん?まさか面接したい人って・・・」
夏川めぐみ「はい!あたしです!」
釘宮竜也「そ、そうなんだ・・・分かりました、では面接を開始します・・・どうぞこちらへ・・・」
  めぐみちゃんが内へ面接しに来た事には正直驚いたが、俺は彼女の面接を受ける事に。彼女の事は良く知ってるとまでは行かないが、
  彼女の事はある程度理解してたので採用する事とし、俺は3人の仲間と共に新しいスタートを切るのだった。

次のエピソード:5 ケジメ

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