警部 神爪強の事件ファイル

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CASE4 (エピソード3‐①)詐欺グループの罠……警視庁に届く犯行声明 (序)(脚本)

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〇ビルの裏
  何者かが、男を刺した。

〇古民家の蔵
  電話が鳴った。
江島弥生子「もしもし」
「あ俺だ。母ちゃんすまん。事故ってしまってよ。金を貸してほしいんだ」
江島弥生子「大丈夫なのかい!?それでいくら貸せばいいんだい?」
「1000万振り込んでほしい」
江島弥生子「1000万!?そんな金額・・・・・・」
江島弥生子「あなた、勇斗じゃないわね?」
  弥生子は警察に電話をかけた。
江島弥生子「もしもし?警察ですか?詐欺かもしれないんです!」
「そうですか。そちらに警察官が訪ねるので」
江島弥生子「よろしくお願いします」

〇アジトの一室
鷺沢成也「まんまと騙されやがったぜ」
二瀬「大成功!!」

〇古民家の蔵
二瀬「それでは私はこれで」
江島弥生子「ありがとうねぇ」

〇ビルの裏
  そこには腹部から血を流している橋上源一の遺体があった。
神爪強「こんな形で行方がわかるとはな・・・・・・」
伊藤恵里「一体誰が・・・・・・」
神爪強「第一発見者は見回りをしていた警官だそうだ」
二瀬「東署のニ瀬です」

〇大会議室
神爪強「橋上は捜査一課で行方を探しており、 先日起きた立てこもり事件の被疑者である浦井晴恵の実の兄で、浦井晴恵は橋上源一に」
神爪強「殺害された可能性が高かったんだな」
伊藤恵里「橋上はある詐欺事件の被害者でした。 橋上は詐欺の被害者を集め、被害者の会を開いていました。それを知った詐欺グループ」
伊藤恵里「の犯行の可能性があります」
伊藤恵里「以上のことから、捜査二課に協力を要請します」
神爪強「詐欺の被害にあっていた橋上が、 浦井晴恵を殺害する理由は一体・・・・・・」
伊藤恵里「浦井晴恵を殺害したのは橋上じゃないかもしれませんね」
神爪強「じゃあ捜査二課と合同捜査だ」
伊藤恵里「はい!!」

〇アジトの一室
鷺沢成也「一体どういうことだ!!」
二瀬「えっなにがっすか?」
鷺沢成也「君が浦井源一を殺ったのか?」
二瀬「先輩、そんなはずがないじゃないですかー」
鷺沢成也「じゃあなんでお前が第一発見者なんだ」

〇大会議室
佐原純「神爪さん!!」
佐原純「東京都内の倉庫で男性のご遺体です」
神爪強「わかった」

〇小さい倉庫
神爪強「浦井源一殺害事件の第一発見者・・・・・・」
伊藤恵里「被害者はニ瀬さん・・・・・・というのは 偽名で、本名は北原将司さん 36歳」
神爪強「偽名・・・・・・!?」
伊藤恵里「はい、北原さんは警察のデーターベースにヒットしませんでした。おそらく警官を装っていたと」
神爪強「北原はなぜ、そんなことを・・・・・・!?」
伊藤恵里「まずはそこを調べてきます」

〇大会議室
光嶋紘一「神爪さんお久しぶりですね」
神爪強「光嶋か。久しぶりだな・・・・・・」
伊藤恵里「神爪さん、ニ瀬が偽名を名乗っていた理由ですが、まだ分かっていません」
伊藤恵里「ただ、ニ瀬と会ったという江島弥生子という女性の話を聞くことができました」
伊藤恵里「弥生子さんによると、弥生子さんの息子である勇斗さんを名乗る男から電話が掛かってきたと言うのですが、弥生子さんはその電話を」
伊藤恵里「詐欺だと気づき、警察に電話をしたがその電話に出たのと、家まで来たのがニ瀬だったと」
神爪強「ニ瀬は詐欺グループの一員で受け子だったのか・・・・・・」
佐原純「神爪さん、大変です!!」
神爪強「どうした佐原!」
佐原純「それが、警視庁にこんな犯行声明が」
  佐原はパソコンを見せた──

〇白
謎の爆弾魔「警視庁のみなさん──こんばんは。 今は詐欺事件の捜査が難航してる頃だろう。私は詐欺事件のすべての事件の犯人を」
謎の爆弾魔「知っている──」
謎の爆弾魔「今日はみなさんに贈り物をしたことを報告するためにメッセージを送った──」

〇大会議室
佐原純「このメッセージと共に、この段ボール箱が」
神爪強「爆弾──!?」
大木真菜「すぐに爆弾物処理班を呼びます」
  爆弾のカウントダウンは残り 2:00:00を示していた──爆発まであと2時間
  続く──

次のエピソード:CASE5 (エピソード3-②)詐欺グループの罠……警視庁に届く犯行声明(破) 

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