警部 神爪強の事件ファイル

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CASE6(エピソード3‐③)詐欺グループの罠……警視庁に届く犯行声明 (急)(脚本)

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〇白
  路地裏で浦井源一が遺体となって発見された。第一発見者であった二瀬は詐欺師の受け子で、偽警官だった。
  しかし、二瀬も殺害されてしまう。
  そんな中、警視庁に犯人からの声明と共に爆弾が送られてくる。科捜研で鑑定した結果、本物で
  遠隔操作が可能なものだった。詐欺事件と絡んでいるこの事件は捜査二課の光嶋も操作に加わっていた。科捜研の家相は数年前の
  妻と娘が爆弾によって亡くなったことを神爪に話す。そしてとある刑事もその事件で殉職したことを話し刑事の名前を言おうとした
  しかし、過労により家相は倒れてしまい入院。さらに爆弾物処理班に渡した爆弾がダミーでさらには新たな犯人からの声明も送られて
  来る中、詐欺の被害に遭っていた江島弥生子の息子の勇斗の婚約者も殺害されてしまい・・・・・・

〇大会議室
伊藤恵里「神爪さん、男性のご遺体が発見されました」
神爪強「すぐに向かおう」

〇アジトの一室
伊藤恵里「殺害されたのは鷺沢成也さん 39歳。 死因は後頭部を強打されたことによる脳挫傷  で、死亡推定時刻は昨日の深夜1時〜2時」
伊藤恵里「の間です。詳しいことはまだ分かりませんが、ここが詐欺グループのアジトだったと思われます。こちらを」
伊藤恵里「1000万円あります。 江島弥生子さんから騙し取った金額と一致しますね」
伊藤恵里「凶器はこのトロフィーですね」
神爪強「伊藤、江島弥生子さんにもう一度話を聞いてくれ」
伊藤恵里「はい」

〇古民家の蔵
伊藤恵里「弥生子さん、詐欺で二瀬さんが来たときの状況をもう1度伺えますか?」
江島弥生子「刑事さん・・・・・・それが・・・・・・覚えてないのよ」
伊藤恵里「えっ?」
江島弥生子「この間、街を歩いていたら階段から突き落とされて・・・・・・」
伊藤恵里「どうして私たちにそれを言ってくれなかったんですか?」
江島弥生子「階段から突き落とされてすぐに駆けつけてくれた親切な方がいたの。怪我はなかったから病院には行かなかったんだけど。その方も」
江島弥生子「刑事さんだったってことは覚えているんだけど、そこからの記憶が。たしかその刑事さん、光・・・・・・なにさんだったかな」
伊藤恵里「光嶋さんですか!?」
江島弥生子「そうそう。光嶋さんね」
伊藤恵里(光嶋さんはなぜ私たちにそのことを・・・・・・)
伊藤恵里「ありがとうございました」

〇大会議室
伊藤恵里「弥生子さんに話を聞いてきました。 ですが、階段から突き落とされて記憶がないそうなんです。しかも階段から突き落とされたあと」
伊藤恵里「光嶋さんと会ったそうなんです。でもどうして光嶋さんはそのことを言わなかったんでしょう」
光嶋紘一「呼びました?」
伊藤恵里「光嶋さん!!」
神爪強「どうして言わなかったんだ!?」
光嶋紘一「なんのことです?」
神爪強「江島弥生子さんが階段から突き落とされたことを」
光嶋紘一「あぁ。あのお婆さん、江島弥生子さんだったんですか?」
神爪強「知らなかったっていうのか?詐欺の被害者だ。当然、捜査二課でも顔と名前は出たはずだ」
光嶋紘一「すっかり忘れてたんです。すみません」
光嶋紘一「あっそれよりもまた犯人からの声明です」

〇白
謎の爆弾魔「久しぶりだな。 本物の爆弾をそろそろ起動させよう。 爆弾がある場所を特別に教えてあげよう」
謎の爆弾魔「会議室のどこかだ──」
  続く──

次のエピソード:CASE7(エピソード3−④)詐欺グループの罠……警視庁に届く犯行声明(結)

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