〇おしゃれな食堂
ロア「これで謎の電波は取り除けましたね」
ロア「ケイさんご協力ありがとうございました。 ぜひこれをお持ち下さい」
ケイ「これは一体？」
ロア「これはバトルチップです。 ティアナさんとメカドラが魔物から取り戻してくれた物ですよ」
ケイ「え、バトルチップですか？」
ケイ「ありがとうございます管理人さん！ 後で二人にもお礼しなくちゃ・・・」
？？？「・・・管理人、失礼する」
ケイ「あ、そろそろ陽も暮れてきましたし僕は部屋に戻りますね」
ロア「ブラックさん、どうなされましたか？ 随分真剣な表情ですが・・・」
ブラック「管理人、今回の異変の黒幕が分かった。 奴の正体は──」

〇おしゃれな受付
ケイ「あれ、二人共嬉しそうにどうしたの？」
ティアナ「あ、ケイ聞いて！ アンが無事に帰って来たんだって！」
ケイ「本当!? アンが無事でよかった〜！」
ケイ「それでアンは何処にいるの？」
メカドラ「庭園の方に行ったドラ。 きっとあそこで休んでると思うドラ」
ティアナ「確かに疲れてそうだったもんね。 ケイも昨日の事があるしリフレッシュしてきたら？」
ケイ「分かったそうするよ。 あ、チップ回収してくれてありがとね！」
ティアナ「あぁ、管理人さんに渡したあれ？ よく分からないけどケイの役に立ったなら嬉しいよ！」
ティアナ「それじゃ、ゆっくりしてきてね！」
メカドラ「ごゆっくりドラー！」

〇華やかな広場
　　庭園
アン「・・・ハァ・・・。 まさか、あんな事になるなんて・・・」
アン「私は・・・とんでもない事を・・・」
ケイ「アン、おかえり。 無事に戻ってきて安心したよ」
アン「ケイさん・・・!! 本当にごめんなさい・・・!!」
ケイ「え!?ど、どうしたの!? 何か嫌な事でもあった!?」
アン「私は・・・数日前から操られていたのです」
アン「メカドラさんの件も、謎の魔物の発生も、私が行方を晦ました件も・・・全て私がやってしまった事なんです」
アン「それに・・・バトルチップの件も・・・貴方を誘い出す為に仕組まれた罠で・・・」
ケイ「わ、罠？」
アン「はい、奪われたのは本当ですが・・・探して欲しいと言ったのはあの洞窟に行かせる為だったのです」
アン「そのせいで貴方は・・・貴方は・・・あんな事になってしまって・・・!!」
アン「あぁ、私のせいだ・・・私がしっかりしていれば・・・!!!」
ケイ「・・・大丈夫だよアン。 そんなの全然気にしてないよ」
アン「え・・・？」
ケイ「だってこれぐらいお互い様じゃん。 互いに助け合うのも討伐者としての役目だし」
ケイ「それに悪いのはアンを操った奴だってみんな考えてると思うよ」
ケイ「だからねアン、一人で落ち込まないで。 僕達が必ず犯人を倒すから」
アン「・・・ありがとうございます、ケイさん。 お陰で少し元気が出ました」
アン「ですが・・・今はここで一人にしていて欲しいのです」
アン「今の私には、貴方の側にいる資格など無いですから」
ケイ「そこまで思い詰めなくても・・・。 まぁ、一人で居たい時もあるもんね」
ケイ「それならバトルチップだけ返しておくよ。 はい、これ」
アン「え、それを何処で!?」
ケイ「ティアナとメカドラが機械みたいなサソリから取り返してくれたんだって」
ケイ「じゃ、僕は別の場所でゆっくり休むよ」
アン「・・・皆さん、ありがとうございます。 これで・・・私はやっと・・・」

〇田舎の病院の病室
ミハイル「ふぅ、やっと治療終わりました・・・」
ミハイル「それにしてもどうしたんですか兄さん？ こんなに出血するぐらいの怪我をするなんて・・・」
リノン「いやー、ストーンケイブで大きいロボットと戦ってたら奥からナイフが飛んできてね」