上司さんと部下ちゃん(屍鬼もいます)

内田 今日―

エピソード20 アニマルセラピーを受けてみよう(脚本)

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〇黒
  「鬱らしき」何かになった
  部下ちゃん
  そんな部下ちゃんを
  上司さんは
  治療に向かわせます

〇病院の診察室
医師「で、部下ちゃんの鬱(?)を 治療しろと」
上司さん「お願いします」
部下ちゃん「・・・」
医師「まあ順当に認知行動療法だねえ 毎日、ワークをこなして 私にみせなさい」
部下ちゃん「ええ? 薬とかでパパっと治んないのお? つか、めんどいのパス!」
医師「鬱はそういうもんじゃ ありません」
部下ちゃん「でもパス!」
医師「だから そういうもんじゃないの!」
  しばらく
  二人の押し問答が続きました
医師「あ、そうだ」
医師「アニマルセラピーか認知行動療法 どっちか選ぶというのは どうだい?」
部下ちゃん「んならやる。 アニマルセラピーで」
医師「やるか?」
部下ちゃん「やろう」
  何やら不穏な気配が
  漂いますが・・・
  そういうことになった

〇刑務所の牢屋
  部下ちゃんがアニマルセラピーを
  受けるために来たのは
  怪しげな部屋でした
部下ちゃん「何ここ?」
  檻の向こう側には
  ※犬のぬいぐるみに見えますが
  可愛らしい子熊です
部下ちゃん「子熊だあ これは癒されますよ」

〇病院の診察室
医師「そんな程度で治療が終わると 思っているのか! スイッチオン!」

〇刑務所の牢屋
部下ちゃん「?」
  部下ちゃんの背後にある
  壁がせりあがっていきます
  そして
  現れたのは
  親熊(♀)さんでした
  ちなみに
  子熊↔人間↔親熊
  この並び方は
  親熊が子熊を守るために
  全力で「脅威(人間)を排除する」
  パターン形なのです
  部下ちゃん
  絶体絶命!

〇病院の診察室
医師「おうおう やってるやってる」

〇黒
部下ちゃん「やめろーー! 何がセラピーだーーー!」
  部屋の中を逃げまくる
  部下ちゃん!
くまさん「グオオオオオ!(怒)」
  もはや鬱の「う」の字も
  あったもんじゃない!

〇病院の診察室
医師「いやあ、元気になったねえ」
医師「(命の危機を)認知 (サバイバル)行動 (を強制する)療法 大成功!」
医師「え、アニマルセラピーじゃ無い? 細かいことはいいんだよ!」

〇個別オフィス
上司さん「守信寺さん これで良かったのでしょうか?」
守信寺さん「あまり良くは無いかと」
上司さん「お手数ですが 止めてきてください」
守信寺さん「善処します」
  心の病はお医者さまに診てもらいましょう
  「医師らしき人」ではだめです
  
  おしまい

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