上司さんと部下ちゃん(屍鬼もいます)

内田 今日―

エピソード21 現代史:満津戸にて学童疎開はじまる(脚本)

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〇黒
  昭和20年
  敗色濃厚の日本では
  学童たちの集団疎開が
  行われていた
  帝都にほど近い
  満津戸村も例外ではなかったのである

〇特別教室
  満津戸村
  村立小学校
守信寺さん「東京から 学童疎開第一便が到着・・・」
守信寺さん「子どもたちを 出迎えたほうがいいかしら?」
上司さん「守信寺先生 迷ったら行動ですよ」
守信寺さん「ですよね」
  こうして
  ふたりの教師は
  出迎えに満津戸駅へ向かうのでした

〇田舎駅のホーム
上司さん「もうそろそろ 時間ですが」
守信寺さん「来ましたね」
  列車が到着し
  駅の出口から
猫背なおじさん「どけ! こらあ!」
  猫背な
  おじさんが出てきました
目の悪いおじさん「しけた田舎じゃねえか!」
  目の悪いおじさんも
  出てきました
無口なおじさん「・・・」
  無口なおじさんも
  出てきました
上司さん「なんだか学童には見えませんね (矯正は必要みたいですけど)」
守信寺さん「もしかしてこれは」
上司さん「何か分かりましたか?」
守信寺さん「学童疎開じゃなくて」
守信寺さん「『極道』疎開では?」
上司さん「はあ?」

〇黒
  この後
  疎開してきた『極道』の尽力により
  満津戸市は
  (繁華街だけ)栄えることになるのです
  おしまい
  (嘘です)

次のエピソード:エピソード22 お昼はラーメン (替え玉あり)

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