第六章3 プラズマミサイル(脚本)
〇秘密基地のモニタールーム
剛田剛「ええい!さっきから押されているぞ!お前ら何やってるんだ!!」
戦闘員「そ!それが!戦闘員達が次々と敵前逃亡を!」
剛田剛「敵前逃亡だぁ!?何を勝手に!ふざけてるのかぁ!?」
剛田剛「な、何だぁ!?」
神楽坂裕也「ここまでだな剛田!」
剛田剛「か、神楽坂!?どうやってここまで!?」
来須翔吾「この基地には、あなたが把握して無い秘密のルートが沢山ある!戦闘員が敵前逃亡しているのは、彼らはあなたを」
来須翔吾「指揮官として認めて無いと言う証拠だ!」
剛田剛「な、何だとぉ!?俺はこの基地の最高司令官だぞ!」
神楽坂裕也「前にも言っただろう?あんたが買ったのは権利書だけで、信頼云々は買って無いってな!各員に通達!」
神楽坂裕也「剛田剛の身柄を拘束しろ!」
剛田剛「ふざけるな!お前ら!神楽坂の言う事なんざ気にする事は!」
剛田剛「な!お前ら!何で俺に銃を向けるんだ!?」
来須翔吾「これが彼らの答えです!手を頭の後ろに付けて、膝を付いて!」
剛田剛「く、くそぉ!!」
神楽坂裕也「な、何だ!?何をした!?」
剛田剛「え?俺は知らんぞ!?」
神楽坂裕也「ん?」
通信機「隊長!椿です!基地からミサイルが発射されました!」
来須翔吾「え?ミサイル?」
神楽坂裕也「それがどうしたってんだ?」
通信機「そのミサイルの中に、プラズマ兵器のプロトタイプが積み込まれてるんです!下手に攻撃したら、かなりの範囲に被害が出ます!」
神楽坂裕也「ぷ、プラズマ兵器だぁ!?」
イナリコ「あらあら、思ったより早かったわね・・・」
神楽坂裕也「・・・!お前らは!?」
カイラ「ここまでやるとは流石ガードね・・・紅炎君がお世話になったわね・・・」
神楽坂裕也「・・・!そうか・・・紅炎を唆したのはお前らか・・・目的は何だ!?」
イナリコ「まぁ、別にガードじゃ無くても良かったんだけどね・・・私達は核やプラズマ兵器で世界を焼き尽くすつもりで紅炎君に」
イナリコ「接触したの・・・あわよくば核やプラズマの量産ができたらと思ったけど、もうここじゃ兵器の量産はできないわね・・・」
神楽坂裕也「超兵器で地上を焼くだぁ!?ふざけやがって!」
カイラ「剛田が造らせたプロトタイプのプラズマ兵器はあれだけでも最大出力にすれば主要都市一つは壊滅させられるわ!」
カイラ「あなた達に止められるかしら?今度会う時は、今よりもっと面白い作戦を持って来るわ!」
神楽坂裕也「あぁこら!待ちやがれ!くそ!あのゲス共が・・・」
〇潜水艦
通信機「椿!ミサイルの落下予測地点を計測してくれ!」
椿遥「わ、分かりました!」
日高紅炎(変身)「なぁおっさん!カイラちゃんとイナリコちゃんが言ってた事って本当なのか!?ミサイルで街を焼くって!?」
通信機「あぁそうだ!奴らには逃げられたが、あいつらはガードの様な軍事施設を利用して核やプラズマを量産させて」
通信機「地上を滅ぼそうとしてたんだ!」
日高紅炎(変身)「そ、そんな・・・」
椿遥「・・・!隊長!落下予測地点の計測結果出ました!到達地点は・・・東京です!」
通信機「全くやってくれたなぁ・・・東京に避難勧告!間に合いそうか!?」
椿遥「駄目です!ミサイルが早過ぎます!着弾すれば確実に・・・」
日高紅炎(変身)「・・・許せねぇ・・・」
椿遥「ん?紅炎君?」
日高紅炎(変身)「核やプラズマで地上を焼くだぁ?ふざけやがって・・・そんな事したら・・・」
椿遥「紅炎君、あなた・・・」
日高紅炎(変身)「俺が綺麗なお姉ちゃん達とキャッキャウフフができなくなっちまうだろうがぁ!!」
椿遥「え、えぇ・・・」
日高紅炎(変身)「ミサイルは俺がぶっ壊してやる!綺麗なお姉ちゃん達の敵は、俺の敵だぁ!!」
通信機「・・・おい椿、紅炎の奴なんて・・・」
椿遥「隊長、もうあの子誰にも何とかできませんよ・・・」
通信機「はぁ?」
〇空
日高紅炎(変身)「ミサイル!ミサイルはどこだぁ!?」
日高紅炎(変身)「おぉ!あれかぁ!良し!空から破片が降らない様に宇宙に持って行って爆発させるか!」
ミサイルに接近した紅炎はミサイルの下に周り、下からミサイルを持ち上げる。
日高紅炎(変身)「うおぉぉ行くぜぇぇ!!」
日高紅炎(変身)「スーパーウルトラハイパーグレードミラクルハイパワー!!!」
ミサイルを素手で運び、空高くへミサイルを持ち上げ、紅炎はミサイルを拳で破壊したのだった。
〇戦闘機の操縦席(空中)
天上院聖奈「あ、隊長!」
通信機「おい!ミサイルは!?紅炎はどうなった!?」
天上院聖奈「その事ですが、ミサイルは消失・・・街への被害はありません・・・只・・・」
通信機「只、どうした?」
天上院聖奈「紅炎君の姿が、見当たりません・・・」
通信機「・・・そうか・・・最後の最後まで本当に馬鹿な奴だったよ・・・」
藤堂マルコ「どうします?捜しますか?」
通信機「いや、必要無い・・・あいつにいられた方が色々と面倒だ・・・基地の奪還は成功したし任務完了だ、お前らも直ぐ戻れ・・・」
天上院聖奈「了解!」
豊田レイジ「副隊長、紅炎の変身解除のリミットはあのミサイルの爆発と同時に来たそうです・・・さっき椿からの連絡でそう言われました・・・」
天上院聖奈「そう・・・もしそれが本当なら、紅炎君はもう生きてはいないでしょうね・・・」
藤堂マルコ「・・・本当、俺あいつの事が大嫌いでした!いつも自分勝手で我儘で、他人の事何一つ考えられないあいつが!」
藤堂マルコ「マジで消えてくれて良かったし、何で隊長と出会っちまったんだよ!!」
豊田レイジ「本当、あいつとはこれっきりであって欲しい・・・あいつには罪悪感って物が無いからな・・・」
天上院聖奈「二人共言いたい事は分かるわ・・・でもこれで終わりじゃ無い・・・まだまだ私達にはやるべき事があるわ・・・」
天上院聖奈「今後も気を抜かないで・・・」
藤堂マルコ「はい!」