掟破りのヒーロー

夏目心 KOKORONATSUME

第六章1 開戦(脚本)

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〇秘密基地のモニタールーム
  二日後。
剛田剛「お前ら良く来たな!確り頼むぞ!」
日高紅炎「あぁ宜しく!なぁ!今度は幾らくれるんだ!?」
イナリコ「何でまた私達にコンタクトを取ったかと思えば、部下になった人達に逃げられたとはね・・・」
カイラ「しかも極秘の戦艦の存在に気付けないとは・・・ド素人丸出しじゃ無い・・・」
イナリコ「まぁ、そもそも買い取り手もこの基地もどうなろうと知ったこっちゃ無いし・・・」
日高紅炎「しっかしまぁあのおっさん達許せねぇよなぁ!」
剛田剛「そうだよな!あいつら俺の命令を無視して勝手に逃げ出しやがって!」
日高紅炎「俺に内緒で戦艦なんて持ってるだなんてマジで許せねぇ!俺に渡せってんだよ!」
剛田剛「いやそっちかよ!!」
日高紅炎「俺も戦艦乗りてぇよ!!」
カイラ「こいつはこいつでガキっぽい・・・」
イナリコ「本当それ・・・所でおじ様、例の兵器は?」
剛田剛「あぁ!プラズマ兵器か!下っ端が言うにはプロトタイプが一機出来上がってるそうだ!」
イナリコ「そうなんですね・・・あの、私達も理解したいから見せてもらっても宜しいですか?」
剛田剛「そうだな・・・良し!誰かに案内させよう!おーい!誰かー!」
戦闘員「お呼びですか?」
剛田剛「こいつらをプラズマ兵器の所に案内しろ!」
戦闘員「え?ですが、部外者を近付けるのは・・・」
剛田剛「俺が良いと言ってるんだからやれ!ほら早く!!」
戦闘員「あぁ!分かりました!皆さん、こちらへ!」
剛田剛「全く・・・何でやれと言ったら直ぐやらないんだ・・・」
日高紅炎「なぁおっさん・・・いつになったら戦艦来るの〜?」
剛田剛「お前はお前で何で敬語使わないんだ?ムカついてる俺の身にもなれってんだ・・・」
日高紅炎「なぁ、戦艦いつ来るんだよぉ!俺も欲しい〜!!」
剛田剛「だ〜もううるさいなぁ!!」
剛田剛「な、何だぁ!?」
日高紅炎「おぉ!遂に戦艦か!?」
戦闘員「総司令官殿!神楽坂一派の戦艦をレーダーで捉えました!」
剛田剛「遂に来たか・・・」
剛田剛「迎撃システムは全て回復してるなら、直ぐに迎撃しろ!この基地の総力を上げて神楽坂を殺せ!!」
戦闘員「は、はい!!」
日高紅炎「よっしゃあ!俺も戦艦見るぞぉ!!」
剛田剛「あ!待て!お前の役目は!」
剛田剛「だぁあのガキ!人が雇ってるんだから言う事を!!」

〇魔法陣のある研究室
戦闘員「おい!一体何の騒ぎだ!?」
戦闘員「神楽坂隊長の戦艦がこの基地に向かってる!総司令官が総力上げで迎撃するとの事だ!」
戦闘員「何だって!?仕方無い!急ぐか!」
イナリコ「あらあら、騒がしくなったわね・・・」
カイラ「まぁ、あっちの事はあっちに任せて、イナリコ、できそう?」
イナリコ「バッチリよ!このプラズマ爆弾、プロトタイプとは言え街一つは破壊できるわ!コンピューター制御は外して、」
イナリコ「直ぐにミサイルに積み込むわ!」
カイラ「良し!やってやりましょうか!」

〇基地の広場
日高紅炎「おぉやってるやってる!なぁ!戦艦どこだ!?」
戦闘員「え?何だお前は!?」
日高紅炎「だからぁ!戦艦どこだって聞いてんだよ!!」
戦闘員「い、いやぁ!戦艦ならそこの空に・・・」
日高紅炎「マジか!良ぉし!その戦艦は俺の物だぁ!!」
日高紅炎(変身)「待ってろよ!俺の戦艦!!」
戦闘員「な、何だったんだ?」

〇潜水艦
神楽坂裕也「分かっちゃいたが、やっぱり総力上げで来やがったか・・・」
通信機「隊長!天上院です!陽動部隊、出撃します!」
神楽坂裕也「あぁ!頼む!相手はガードの職員だ!被害はできるだけ最小限に抑えろよ!?」
通信機「了解!」
神楽坂裕也「椿!発進ゲートを開け!」
椿遥「了解!」
神楽坂裕也「な、何だ!?」
椿遥「す、直ぐに調べます!」
椿遥「う、嘘でしょ!?紅炎君が、この艦の甲板に取り付いてます!!」
神楽坂裕也「ま、マジか・・・どこに行ってたのかと思えばこんな時に!」
神楽坂裕也「椿!陽動部隊の発進急がせろ!俺達も準備する!」
椿遥「は、はい!!」

〇宇宙戦艦の甲板
天上院聖奈「近くから爆発!?椿、どうなってるの!?」
通信機「急いで発進して下さい!紅炎君が艦の甲板に取り付いているんです!!」
天上院聖奈「な、何ですって!?」
通信機「変身した紅炎君をまともに相手しても勝ち目はありません!作戦通り、陽動をお願いします!」
天上院聖奈「わ、分かったわ!」
藤堂マルコ「副隊長!俺らいつでも行けます!」
天上院聖奈「紅炎君の事も気掛かりだけど、今はやる事をやるわ!二人共行くわよ!」
豊田レイジ「はい!」

次のエピソード:第六章2 紅炎搭乗

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