第五章3 神楽坂達の反逆(脚本)
〇宇宙船の部屋
剛田剛「ん、んがぁ・・・」
剛田剛「な、何の警報だ?人が気持ち良く寝てたってのに!」
剛田剛「おい!一体何の騒ぎだ!?」
通信機「あぁ!総司令官殿!緊急事態です!基地の地下から巨大戦艦が!!」
剛田剛「一体何を言っているんだ?まぁ良い、俺も直ぐ行く!」
剛田剛「一体何が起こってるんだ?」
〇秘密基地のモニタールーム
剛田剛「おい!一体何の騒ぎだ!?」
戦闘員「あぁ!総司令官殿!基地の地下から、巨大な戦艦が!!」
剛田剛「戦艦だか何だか知らないが、そんな物は今直ぐ止めろ!ミサイルで迎撃しても構わん!」
戦闘員「その事ですが!火器管制システムがロックされて!迎撃ができないんです!」
剛田剛「何だと!?なら今直ぐ使える様に直せ!それと戦艦の映像を出せ!何をやってるんだ!?」
戦闘員「は、はい!ただいま!」
剛田剛「一体どこのどいつだ?俺の睡眠を邪魔する奴は・・・」
剛田がモニターで確認したのは、剛田もその存在を知らなかった巨大戦艦の姿だった。
剛田剛「こ、これは!?こんな物がこの基地にあったってのか!?」
剛田剛「ん?通信?」
剛田剛「誰だ?」
通信機「お早うございます、総司令官殿・・・」
剛田剛「そ、その声は!神楽坂!?これは一体どう言う事だ!?何でこんな巨大な物が!?」
通信機「当たり前でしょ?あなたがここに来るずっと前に、上層部に頼んで開発部に造らせてましたからね・・・もしもに備えて・・・」
通信機「この艦、極秘扱いなので言いませんでした・・・」
剛田剛「ふ、ふざけやがって!!今直ぐ俺の所に来い!今直ぐお前を銃殺刑に!」
通信機「馬鹿言わないで下さいよ・・・そんな事言われてはい戻りますなんて馬鹿はいないでしょう?俺達はこれから、」
通信機「ガードとしてでは無く、義賊と言う名の海賊として市民を守ります・・・ですが、核やプラズマなんて危ない物取り扱ってる」
通信機「あんたを放って置くつもりはどこにも無い・・・剛田剛、俺達はお前に喧嘩を売らせてもらうぜ!」
剛田剛「な、何だと!?て言うか、俺達だと!?天上院達はどうした!?」
通信機「あぁ、皆喜んで俺に着いて来てくれました・・・お金で権利書は買えても、信頼までは買えませんからね・・・」
通信機「そう言う事だ、お前を倒して、その基地は返してもらうぜ!」
剛田剛「あぁ待て!神楽坂!くそぉ!!」
剛田剛「おい!何をしている!?早くあの戦艦を!!」
戦闘員「だ、駄目です!システムがまだ回復してません!!」
剛田剛「ええい役立たずが!今直ぐ戦艦を落とせなかったら銃殺だからな!!」
戦闘員「え〜!そんな目茶苦茶な!!」
〇潜水艦
椿遥「戦闘機の発進ゲート及び、施設の対空迎撃システムのロック成功です!」
神楽坂裕也「良ぉしデカした!進路を南へ!一度日本を脱出!」
藤堂マルコ「了解!」
天上院聖奈「隊長、今後の方針を・・・」
神楽坂裕也「あぁ、一度安全圏に到達したら基地の状況を把握して作戦を立てる・・・今の俺達がやるべきは、基地の奪還だ・・・」
天上院聖奈「分かりました!」
神楽坂達は基地の脱出に成功して、そのまま日本を一時的に離れるのだった。
〇潜水艦
それから数時間、日本を脱出した神楽坂達は、
神楽坂裕也「お前ら、ぶっつけ本番とは言え良くやってくれた!」
藤堂マルコ「どうって事無いです!剛田に一泡吹かせてスカッとしましたよ!」
豊田レイジ「俺もです!こんなにワクワクしたのは久し振りでした!」
椿遥「でも、どこか悪い事した感はありますね・・・」
神楽坂裕也「そりゃそうだ・・・俺達は基地の持ち主さんに喧嘩を売ったからな・・・」
天上院聖奈「ですが、我々が隊長の行く道を選んだのは我々の意思です・・・後悔はありません・・・」
神楽坂裕也「嬉しいぜ・・・それはそうとだ、今後の方針に付いてだが、」
神楽坂裕也「今の俺達の目的はガード基地の奪還する事だ・・・場合に寄っては破壊も視野に入れるべきだが、」
神楽坂裕也「できるならそれはやりたく無い・・・」
来須翔吾「しかし隊長、一番厄介なのは核やプラズマを使った兵器類です・・・プロトタイプが最近になって出来上がってるのは本当ですし、」
来須翔吾「剛田が無理矢理使う可能性も否定できません・・・」
神楽坂裕也「確かにあの性格ならやり兼ねないな・・・それ等の兵器はコンピューター制御されて無いのか?」
椿遥「あ、もしかしたらそのコンピューターで遠隔操作できるなら・・・」
来須翔吾「あ、それなら椿に頼めるか!」
神楽坂裕也「来須、お前も開発に携わってたよな?実際どうなんだ?」
来須翔吾「はい!遠隔操作プログラムは間違い無く組み込まれてます!」
椿遥「なら私の出番ね!」
神楽坂裕也「あぁ、頼んだ!」
藤堂マルコ「隊長、陽動役も必要なら、俺が引き受けます・・・この艦、自動操縦できますよね?」
豊田レイジ「それなら俺も空に行こうかな?」
神楽坂裕也「あぁ、自動操縦はできるし、陽動はお前らに任せる・・・」
藤堂マルコ「はい!」
天上院聖奈「隊長、陽動組の指揮は私がやります!」
神楽坂裕也「あぁ、大体役割は決まったな・・・来須、お前は俺と一緒に剛田の身柄確保だ・・・」
来須翔吾「任せて下さい!」
神楽坂裕也「良ぉし!お前ら準備は確りやっとけ!出発は明日の朝だ!」
〇秘密基地のモニタールーム
その頃、
剛田剛「神楽坂め・・・勝手に天上院達を連れて逃げだしやがって・・・ここの戦闘員はデクの棒しかいないのか?」
剛田剛「戦艦一つの対応もできないなんて・・・あいつらは近い内に俺の基地を奪いに来る・・・何か良い考えは・・・」
剛田剛「・・・!そうだ!あの女二人とクソガキを使えば!見てろよ神楽坂!俺に逆らうとどうなるか教えてやる!」