第三章4 攻防(脚本)
〇魔法陣のある研究室
日高紅炎(変身)「はははは!お前を叩き潰して結婚だぁ!!」
来須翔吾「や、止めろ紅炎・・・ガードの規律に違反してるぞ・・・」
日高紅炎(変身)「うっせぇなぁ!規律が怖くて結婚ができるかってんだ!」
来須翔吾「良く考えろ・・・そんな上手い話が一体どこにあるってんだ・・・」
日高紅炎(変身)「ゴチャゴチャうるせぇなぁ・・・怪獣より先に、お前から始末してやる!」
日高紅炎(変身)「あぁ!何だこりゃ!?」
日高紅炎(変身)「あ、あれ?どいつもこいつも見えなくなった!?」
来須翔吾「かは!ごほ!」
天上院聖奈「来須君、大丈夫!?」
来須翔吾「は、はい・・・何とか無事です・・・」
神楽坂裕也「しかしまぁ、あの野郎派手にやってくれたなぁ・・・何より・・・」
神楽坂裕也「こいつがまだ殺されて無くて良かった・・・」
天上院聖奈「安心するのはまだ早いですよ隊長・・・問題はどうやって紅炎君を止めるかです・・・」
神楽坂裕也「そうだな・・・こうなったからには、あのマユリって女を捕まえるしか無いな・・・」
神楽坂裕也「椿、俺だ・・・基地内にある監視カメラ全部使ってマユリがどこにいるか捜してくれ!」
通信機「分かりました!隊長、藤堂さん達は後5分程で基地に戻ります!」
神楽坂裕也「分かった!なるべく急がせろ!」
神楽坂裕也「天上院、お前は来須を安全な場所に移してくれ・・・怪獣は俺が連れ出す!」
天上院聖奈「分かりました!安全確保が出来次第合流します!来須君、行きましょう!」
来須翔吾「あ、はい!」
神楽坂裕也「さてと・・・」
神楽坂裕也「大丈夫だ・・・お前は絶対俺が守って見せるぜ・・・」
日高紅炎(変身)「やっと見つけたぜ怪獣!」
神楽坂裕也「げ!もう見つかった!」
日高紅炎(変身)「お前を潰して、俺はマユリさんと結婚する!」
神楽坂裕也「おい紅炎!話を聞け!お前は騙されてるんだ!」
日高紅炎(変身)「邪魔すんなおっさん!俺はマユリさんと結婚するんだぁ!!」
神楽坂裕也「あぁやっぱ無理か・・・おい、こっちだ!」
日高紅炎(変身)「あ!逃がすかこらぁ!!」
〇組織の廊下
通信機「椿です!藤堂さん、豊田さん、今どちらに?」
藤堂マルコ「たった今到着した!一体何がどうなってやがる!?」
通信機「隊長達が怪獣を守る為に紅炎君から逃走してます!紅炎君も問題ですが、マユリさんを捜し出して下さい!」
通信機「全てはあの人が仕組んだ物です!私もレーダーで彼女を追ってます!」
藤堂マルコ「分かった!位置情報を送ってくれ!」
藤堂マルコ「くそ、紅炎の奴、いつかやらかすと思ってたんだ!」
豊田レイジ「でも、今はマユリさんを捕まえよう・・・紅炎の事はその後だ!」
藤堂マルコ「だな・・・急ごう!」
マユリ「あぁもう!あいつは一体何をやってるんだ?タカが怪獣一匹倒すのにこんなに時間掛かって・・・」
藤堂マルコ「・・・!見つけた!」
マユリ「あ、ガードの皆さん!大変なんです!今怪獣が施設の中で暴れてて・・・」
マユリ「ちょ!何で私に銃を向けるんですか!?今怪獣が!」
豊田レイジ「あなた一体何者ですか?あれからあなたの父の事調べましたが、彼はあなたの事を知らないと言ってました・・・」
豊田レイジ「あの怪獣を殺して、一体何をしようとしてるんです?」
マユリ「・・・!あ〜、こいつら使い物にならんな・・・分かった、全部話す・・・俺の姿を良く見るんだな・・・」
デーモン「改めて、俺はデーモン・・・」
藤堂マルコ「な、何だこいつは!?」
デーモン「ここまで見破られたからには全て話そう・・・俺のいる星ではハンティングが流行っていてな・・・あらゆる星から」
デーモン「選りすぐりの生き物を選抜して捕獲・・・その後適当な星に獲物を逃がして我々がハンティングをしているのだ・・・」
豊田レイジ「・・・そのハンティングを成功させたらどうなる?」
デーモン「賞金が手に入る・・・貴様らで言う所で1000万以上と言った所か・・・」
藤堂マルコ「・・・大体分かった、お前らは命を遊び半分で踏み躙る様なゲスな連中だって・・・それだけ分かれば充分だ・・・」
藤堂マルコ「覚悟しやがれゲス野郎!!」
デーモン「くう!賞金を手にするまで死ねるか!!」
神楽坂裕也「かはぁ!!」
日高紅炎(変身)「年貢の納め時だな怪獣・・・テメェを殺して、俺はマユリさんと結婚する!」
神楽坂裕也「や、止めろ紅炎!こんな事したら、お前が本当に・・・」
日高紅炎(変身)「だぁもううるせぇなぁ・・・こうなったらおっさんも纏めて潰すしか無いな・・・」
神楽坂裕也「紅炎!誰がお前に飯食わせたのか忘れたか!?」
日高紅炎(変身)「知らねぇよ・・・そんなもんより、俺が結婚する事の方が大切だって!」
マユリ「いやぁぁぁ!!!」
日高紅炎(変身)「あれ?マユリさん!?」
マユリ「紅炎君助けて!私あいつらに追われてるの!!」
日高紅炎(変身)「な、何だってぇ!?」
豊田レイジ「追い詰めた!」
藤堂マルコ「もう逃さねぇぞ!」
日高紅炎(変身)「何してんだテメェら!」
藤堂マルコ「どけ紅炎!その女はこの事件の黒幕だ!!」
日高紅炎(変身)「はぁ!?馬鹿言ってんじゃねぇよ!俺は怪獣を殺してマユリさんと結婚するんだ!!」
豊田レイジ「紅炎!お前は騙されてるんだ!世の中自分に取って都合の良過ぎる事なんて無い!」
日高紅炎(変身)「うるせぇ!俺はマユリさんの為に!」
マユリ「そうだそうだ!余計な邪魔者は一人残らず・・・」
マユリ「え?」
デーモン「な、何だ!?何故変身が解けた!?」
天上院聖奈「形勢逆転ね、黒幕さん・・・」
デーモン「な!貴様は!?」
天上院聖奈「来須君に頼んで、これを作らせて正解だったわ・・・」
デーモン「・・・!それは一体!?」
天上院聖奈「撃った相手の特殊なコーティングや変身を強制解除する特殊レーザーのカートリッジ・・・一度当たれば暫く変身できないわ・・・」
デーモン「くっ!小癪な!!」
天上院聖奈「紅炎君!こっちを見なさい!」
日高紅炎(変身)「んだよぉ!テメェも俺の邪魔を・・・って、」
日高紅炎(変身)「あ、あれ!?マユリさん!?マユリさんはどこに行っちゃったんだ!?てか何だこいつ!?」
天上院聖奈「マユリさんならこいつに殺されたわ・・・」
デーモン「な!貴様何をいい加減な!」
日高紅炎(変身)「何だと・・・テメェ・・・良くもマユリさんを・・・」
デーモン「ま!待て違う!マユリは俺だ!」
日高紅炎(変身)「テメェどっからどう見ても女じゃねぇだろ!!覚悟しやがれ!!ウルトラスーパー・・・」
デーモン「ま、待て!止めろー!!!」
天上院聖奈「あいつが馬鹿で助かったわ・・・それよりも・・・」
天上院聖奈「隊長!」
神楽坂裕也「よ、よぉ・・・マジで良くやってくれたぜ・・・」
天上院聖奈「お礼なら来須君に言って下さい・・・あのカートリッジが無ければ、確実に負けてました・・・」
神楽坂裕也「そうだな・・・でもお前も良くやってくれた・・・」
豊田レイジ「隊長!!」
藤堂マルコ「大丈夫ですか?怪我は無いですか!?」
神楽坂裕也「お前ら焦り過ぎだ・・・俺はピンピンしてるよ・・・」
豊田レイジ「よ、良かったぁ・・・」
藤堂マルコ「本当だ・・・これで死なれちゃ敵わねぇからな・・・」
日高紅炎「・・・・・・」
神楽坂裕也「おう紅炎・・・元に戻った見たいだな・・・何か俺らに言う事は無いか?」
日高紅炎「くぅ!マユリさんと結婚できると思ったのによぉ!!!」
神楽坂裕也「駄目だこりゃ・・・」
その後、怪獣の所在地の星が見つかり、怪獣は無事、ガードの手で送り返されたとの事。