フリーダム放課後会話コメディ しゃべるちゃん

結城れもん

エピソード8(脚本)

フリーダム放課後会話コメディ しゃべるちゃん

結城れもん

今すぐ読む

フリーダム放課後会話コメディ しゃべるちゃん
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇教室
キラ「・・・・・・」
キラ「みなさんに悲しいお知らせがあります」
キラ「今日は・・・・私だけなんだ」
キラ「レナもアイリも風邪でな・・・」
キラ「やむをえまい、この侘しい絵面を打開すべく────」
キラ「────私は禁呪を使う!」
キラ「美少女分身の術!」
キラ「・・・・・・」
「・・・分身完了」
キラ「まあ多人数会話形式でやる作品だからな」
キラ「登場人物ひとりでどうにかしろ、というのが無理がある」
キラ「さて、3人よればモンジューの知恵という」
キラ「今日はツッコミが不在だから、わかりにくいボケは拾われないぞ」
キラ「我々キラーズで議論しようじゃないか」
キラ(アサシン集団か何か?)
キラ「今日の議題は、合法的な美少女のパンツの食べ方について」
キラ「なんて有意義な」
キラ「さすが私だ・・・・・・」
キラ「まず私から」
キラ「まず最大の理由として。 「パンツを食べてはいけない」という法はない」
キラ「なるほど」
キラ「確かに・・・そもそも「パンツを食べる」という行為そのものは、元から”合法”だということだな」
キラ「だが待て私よ」
キラ「どうした、私」
キラ「確かに「パンツは食べても良い」ということになる。だが論点は「美少女のパンツ」────」
キラ「────つまり他者が占有するものを食べている。この行為が問題だ」
キラ「所有権・・・・・・か」
キラ「ああ。他者の財を食べることで消費した場合、間違いなく器物破損。法に触れる行為となる」
キラ「主人格の私よ。美少女のパンツを食べるとはそういうことなのだ」
キラ「・・・・・・まぁ、そうなるよな」
  ここまで誰一人として──否、キラひとりとして
  『倫理的に問題がある』ことに、一切言及していないッ!!
  そう・・・彼女たちには『ない』のだ
  こと「美少女のパンツを食べる」ことについての罪悪感はッ!
  
  カケラも存在していないッッ!!
キラ「悲しいし、私としても悔しいことだが、やはり美少女のパンツを食べるのは非合法だ」
キラ「これまで私は──いや、私たちは。 相手に了承を得ず黙って食べてきた」
キラ「内心不法行為であることは分かっていた。 でも・・・やめられなかった」
キラ「通報された回数、8回」
キラ「それでもやめなかった いいや、『辞められなかった』のだとしたら・・・・・・?」
「────!!」
キラ「私はここで、『生存権』を行使する!」
キラ「──ふふっ、さすが私だとナデナデしてやりたいところだ」
キラ「そうか。 そういうことなんだな」
キラ「私たち郡山キラは 『仕方なく美少女のパンツを食べなければならない』 人間である」
キラ「つまりそれは、一般人が呼吸をして瞬きをするような、さも当然で、そして必要不可欠な生理的行為」
キラ「私たちは たまたまパンツを手に入れ 仕方なく食している」
キラ「そう、パチンコ屋の横に”たまたま”ボールペン買い取り業者がいるように。 たまたまなんだ」
キラ「たまたま美少女のパンツを入手し、それがたまたま生きるために必要なものだったので、やむを得ず食べた──」
キラ「みんなそうしているのさ」
キラ「────完璧だ!!」
  そう・・・彼女たちは『知らない』のだ
  「美少女のパンツを食べなくても生きていける」ッ!
  
  キラはそれを知らないッッ!!
キラ「さて。そろそろ一人に戻るぞ」
キラ「・・・」
キラ「ふぅ」
キラ「すべての恵みに感謝して──」
キラ「──いただきます!」

次のエピソード:エピソード9

成分キーワード

ページTOPへ