吸血鬼との共存を頑張ろう

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12話 ただの友達(脚本)

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〇散らかった居間
少年「血・・・血飲ませて・・・」
少年「死んじゃう・・・助けて・・・」
母親「うるさい!!」
少年「ひっ・・・」
母親「血とかもうやめてって言ったでしょ!!」
母親「気持ち悪い!!穢らわしい!」
少年「で、でも俺吸血鬼だし・・・」
母親「そうね、産んだ私が悪いんだわ」
母親「吸血鬼なんて醜い生き物」
母親「この世には要らなかったのよ」
母親「あなたには優秀な子になってもらいたくて」
母親「“秀”って名付けたのに」
母親「これじゃ“醜”の間違いだったわね」
母親「あぁ醜い醜い!!」
少年「うぅ、ごめんなさい・・・」
少年「醜くてごめんなさい・・・」

〇古いアパートの一室
赤城「ハッ!?」
  ガバッ
赤城「ゆ、夢か・・・」
赤城「気色の悪い夢だ」
赤城「最近見ないと思ってたのに」
赤城「もう邪魔しないでくれ・・・」
  ズキズキ
赤城「アアア頭痛と眩暈が畳み掛けてきた!!」
赤城「全てが嫌がらせしてくる!!」

〇ファミリーレストランの店内
如月天音「友達が何か分からない?」
藍原しずく「うん」
如月天音「あっはははw」
如月天音「君面白いこと聞くねw」
如月天音「現に僕とだって友達でしょ?」
藍原しずく「友達じゃないよ」
如月天音「友達じゃないの!?」
如月天音「じゃあ相談に乗ってる僕は何?」
如月天音「都合の良い相槌AI?」
藍原しずく「喩えが秀逸だね」
如月天音「なんて悪質な!!」
如月天音「この口はあなたの為についてるわけじゃないのよ!?」
藍原しずく「誰の真似?」
如月天音「誰だろうねぇ、はは・・・」
如月天音「君こそ誰のことで悩んでるんだか」
藍原しずく「赤城さんのことじゃないよ」
如月天音「赤城くんのことね、了解」
如月天音「どしたの?話聞こうか?」
藍原しずく「あの吸血鬼ひねくれすぎて意味が分からない」
藍原しずく「LIMEの既読付かないし仕事サボってるみたいだし」
如月天音「あーそれは全部あいつが悪いよ」
如月天音「僕だったらそんな思いさせないのにな」
如月天音「てか今日僕の家来ない?」
藍原しずく「ノコギリで去勢するよ」
如月天音「アッ下半身抑えます!!」
如月天音「にしてもなんでそこまでして吸わせてあげるの?」
如月天音「嫌ならさっさと捨てればいいじゃん」
藍原しずく「なんでだろうね」
藍原しずく「私が優しいからかな」
如月天音「君優しくない方だと思うよ」
藍原しずく「でも優しさだけじゃ生きていけない」
藍原しずく「私のしずくって名前の由来」
藍原しずく「“人を潤す一滴になれるように”」
藍原しずく「って意味が込められてるらしい」
如月天音「へぇーしずくちゃんには勿体無いくらい良い由来だね」
藍原しずく「それを初めて聞いた時、私は嫌だと思った」
藍原しずく「他人に自分を分け与えるような真似したくなかった」
藍原しずく「でも今はそれも悪くないと思ってる」
藍原しずく「与えるって減るんじゃなくて」
藍原しずく「むしろ増えるんだって分かったから」
如月天音「しずくちゃん・・・」
如月天音「やっぱ女神だね!」
如月天音「僕にも血分け与えて〜!」
藍原しずく「殺虫」
如月天音「目が!!目がぁぁ!!」

〇教室
藍原しずく(吸血鬼じゃろくな話し相手にならない)
藍原しずく(AIの方が余程頼りになりそう)
藍原しずく(『吸血鬼と友達になるには?』)
藍原しずく(うーん、この質問だと吸血のことしか返ってこなさそうだから・・・)
佐藤塩子「うわ〜藍原さん流行りのAIやってんじゃん!」
佐藤塩子「AIしか話し相手いなくて可哀想〜w」
藍原しずく「ん?この画面一見普通のチャットだけど」
藍原しずく「なんでひと目でAIって分かったの?」
佐藤塩子「え!?」
佐藤塩子「そ、そりゃあ私だってやったことあるし・・・」
藍原しずく「塩子ちゃんも話し相手いないんだ」
佐藤塩子「はあぁ何!?」
佐藤塩子「私がぼっちを隠す為に」
佐藤塩子「取り巻きを金で操って」
佐藤塩子「頑張ってイキってるとでも言いたいわけ!?」
取り巻き「自分からバラしにいってるよ塩子ちゃん・・・」
佐藤塩子「てか塩子ちゃんって言った!?」
藍原しずく「うん塩子ちゃん」
佐藤塩子「何勝手にちゃん付けしてんだよ!!」
佐藤塩子「お前ごときが気安く名前呼ぶなよ!!」
藍原しずく「私のことも名前で呼べば平等だよ」
佐藤塩子「あぁ確かに」
佐藤塩子「し、しっ、しず・・・」
佐藤塩子「いやしずくとか呼びたくねーよしずくとか!!」
佐藤塩子「しずくのバーカ!!」
取り巻き「暴言に紛れて呼ぼうとしてるのバレバレだよ・・・」
藍原しずく「どうもしずくだよ」
佐藤塩子「もういい会話内容見てやるから!!」
藍原しずく「あー個人情報盗難」
佐藤塩子「恥ずかしい質問クラス中に晒しちゃお〜♡」
藍原しずく(丁度いい、読むの面倒だから読み上げてもらおう)
佐藤塩子「え〜となになに」
  『吸血鬼と相性が良い人は?』
佐藤塩子(ヒッ、相性探ししてる!?)
佐藤塩子(こいつ本当に吸血鬼なの!?)
藍原しずく「答え早く」
佐藤塩子「い、今言うってば!」
佐藤塩子「ええと、吸血鬼と相性が良いのは」
佐藤塩子「若い人、露出してる人、ペットが好きな人・・・」
藍原しずく(何それ、全部吸血鬼と関係ないし)
藍原しずく(AIもコミュニケーション下手だな)
佐藤塩子(は?待って)
佐藤塩子(私若いし、ミニスカだし、愛猫飼ってるけど・・・)
佐藤塩子(これ私のこと!?)
佐藤塩子(私こいつに狙われてる!?)
佐藤塩子「おおおお前!!」
佐藤塩子「明日からロンスカにするからぜってー近付くなよ!?」
藍原しずく「そっちから来たくせに」

〇アパートの玄関前
  ピンポーン
藍原しずく「おーい今日血吸う日だよー」
  シーン・・・
藍原しずく(出てこない)
藍原しずく(関係ないって分かってるけど)
藍原しずく(一応露出しておこうかな)
藍原しずく(襟開けて、スカートの丈折って、腕まくりして)
  ガチャッ
赤城「・・・人ん家の前で何してる?」
藍原しずく「JKの露出だよ、ありがたいでしょ」
赤城「ありがたいに決まってるが」
赤城「様子がおかしいぞお前」
藍原しずく「猫も好きだよ」
藍原しずく「はい猫のぬいぐるみ」
  (顔に押し付ける)
赤城「前が見えない」
赤城「急な猫好きアピールなんなんだ」
藍原しずく「赤城さんも猫好き?」
赤城「そんなに好きじゃないな」
藍原しずく「なら私も好きじゃない」
  (ぶん投げる)
赤城「アーッ動物虐待!!」
藍原しずく「じゃあ家入るね」
赤城「待て、今体調悪いから帰ってくれないか」
藍原しずく「血吸わなくていいの?」
赤城「吸いたいに決まってるが」
赤城「風邪伝染すかもしれないからな」
藍原しずく「それくらいの覚悟できてるって言ったでしょ」
赤城「覚悟とかいう問題じゃない」
赤城「俺の食料なら常に万全な状態でいてくれ」
赤城「飲みたい時に飲めなきゃ意味がない」
藍原しずく「私もあなたが弱ってる時に」
藍原しずく「一緒にいられなきゃ意味ない」
  (ドアに割り込む)
赤城「ちょっ入ってくるなって・・・!」
藍原しずく「JKに触ったら犯罪だよ」
赤城「不法侵入も犯罪だろ!!」

〇古いアパートの一室
赤城「結局欲に負けて吸ってしまった・・・」
赤城「熱出ても知らないからな?」
藍原しずく「その時は赤城さんが倍のトマトジュースを」
赤城「やるわけないだろ」
赤城「ほら用済みだ、帰れ」
藍原しずく「何入ってるかなー」
  ガラガラ
赤城「勝手に引き出し探るな!!」
藍原しずく「へぇ意外と綺麗にしてるんだね」
赤城「だろ、こう見えて片付けは得意なんだ」
藍原しずく「ただし日付が2014年のパック出てきたけど」
赤城「・・・・・・」
赤城「見なかったことにしよう」
藍原しずく「飲んでみたら」
赤城「死ねってことか?」
赤城「てかお前よく腐った血ベタベタ触れるな」
赤城「気持ち悪くないのか?」
藍原しずく「血全般は平気」
赤城「凄いな」
藍原しずく「いかにも吸血鬼と相性良いでしょ」
赤城「どうだか」
赤城「平気な分俺を殺しに来るからな」
藍原しずく「でもホラーとスプラッタは好きじゃないよ」
赤城「殺しに来といてか!?」
藍原しずく「現実と創作物は違うから」
藍原しずく「吸血鬼に限らずお化けとかUMAを」
藍原しずく「実際に会ったこともないのに」
藍原しずく「悪者扱いして殺すやつは気に入らない」
藍原しずく「もしかしたらすぐ側にいるかもしれないし」
藍原しずく「人間より優しいかもしれないのに」
赤城「・・・それ誰のこと言ってる?」
藍原しずく「さぁね」
藍原しずく「少なくとも赤城さんは」
藍原しずく「私より優しいんじゃない」
赤城「何だ、お前」
赤城「そんなにトマトジュース欲しいのか」
藍原しずく「うん欲しい」
赤城「トマトジュースの為ならいくらでも媚び売れるんだな」
藍原しずく「うん売れる」
藍原しずく「でも今は」
藍原しずく「トマトジュースだけじゃなくて・・・」
赤城「・・・?」
藍原しずく「あ、赤いピアス見っけ」
赤城「引き出し探りながら会話するな!!」
藍原しずく「こう見えてピアス付けるんだ」
赤城「“こう見えて”を他虐で使うな」
赤城「それは昔のだ」
藍原しずく「昔使ってたってこと?」
藍原しずく「でもラッピングされたままだ」
赤城「付けたことない」
赤城「要らないと断ってもしつこく押し付けられたんだ」
藍原しずく「誰に?」
赤城「同級生に」
藍原しずく「プレゼントくれるって友達じゃないの」
赤城「向こうが一方的に思い込んでただけだろ」
藍原しずく「一方的に・・・」
藍原しずく「私もそうなの?」
赤城「え?」
藍原しずく「友達だと思ってるの私だけ?」
赤城「ど、どうした」
赤城「本当に様子おかしいぞ」
藍原しずく「私はずっと正気」
藍原しずく「合ってるよね、友達で」
赤城「それは・・・」

〇アパートの玄関前
  ガチャッ
華城みくる「ラッキー鍵開いてる!」
華城みくる「昔から不用心なんだからぁ♡」

〇古いアパートの一室
藍原しずく「ん、誰か入ってきたけど」
赤城「やっべ鍵閉め忘れてた!!」
藍原しずく「ここに人が来ることは?」
赤城「宅急便以外ない」
藍原しずく「泥棒か」
藍原しずく「遠慮なくトンカチで殺ろう」
赤城「待て待て殺すな!!」
藍原しずく「正当防衛だよ」
赤城「殺意高すぎて罪に問われかねない!!」
赤城「俺が受けて立とう」
赤城「話が通じる相手なことを祈る」
藍原しずく「不法侵入者は会話より暴力優先だと思う」
赤城「例えばお前とか、お前とかな」
藍原しずく「私よりヤバいかもよ」
赤城「・・・・・・」
赤城「やっぱ無理だ代わってくれ」
藍原しずく「面白そうだから代わらない」
赤城「アッ俺を盾にするな!!」
  バンッ
華城みくる「シュウくん久しぶり〜!!」
  ガバッ
赤城「ギャアアアア!!」
華城みくる「わぁ背伸びてる〜!」
華城みくる「でも相変わらず良い匂い〜♡」
藍原しずく「野生の痴女だ」
赤城「や、野生の痴女に襲われ・・・!!」
華城みくる「せめてえっちなお姉さんって言いなさいよ」
赤城「痛っ」
赤城「このしばき方は・・・」
赤城「なんだみくるか」
華城みくる「しばき方で思い出さないでくれる?」
華城みくる「感動の再会なんだから喜びなさいよ」
赤城「勝手に押しかけといてよくも」
藍原しずく「誰?」
華城みくる「ん〜?」
華城みくる「シュウくんの愛人よ♡」
藍原しずく「愛人か(納得)」
赤城「んなわけあるか!!」
藍原しずく「部屋に髪の毛一つ落ちてないのは」
藍原しずく「女を隠す為だったんだ」
華城みくる「そういうこと♡」
赤城「掃除の成果を悪く捉えるな」
藍原しずく「極端に物が少ないのもそのせいか」
華城みくる「それは本当に物が少ないだけよ」
華城みくる「こいつ趣味何もないから」
藍原しずく「つまらない生涯だね」
赤城「つまらない生涯で悪かったな」
藍原しずく「で、本当は誰?」
華城みくる「私は華城みくる」
華城みくる「吸血鬼と人間のハーフよ」
藍原しずく「そうなんだ」
華城みくる「一応吸血鬼の分類になるけど」
華城みくる「私の場合特殊で」
華城みくる「人間の血の方が強く出てるから」
華城みくる「血を吸わなくても平気だし」
華城みくる「私の血は吸血鬼に美味しく飲んでもらえるの」
華城みくる「今は吸血鬼に理解ある彼女を売りにして」
華城みくる「血フレでバンバン稼いでるわ♡」
赤城「うっわよりにもよって・・・」
華城みくる「吸血鬼に貢献してんだからいいでしょ!?」
赤城「ぼったくりだろ」
赤城「タダでくれタダで」
華城みくる「うっさいこれだから吸血鬼は!!」
赤城「お前も吸血鬼だろ!!」
藍原しずく「血フレって何?」
赤城「ま、まぁ知らなくていい世界もある」
藍原しずく(後で調べてみよっと)
藍原しずく「二人の本当の関係は?」
赤城「元同級生だ」
華城みくる「幼馴染って言ってくれない?」
赤城「高校一緒だっただけだろ」
華城みくる「幼稚園から高校まで一緒よバカ」
赤城「再会して早々バカって何だバカって」
藍原しずく「あ、同級生ってことは」
藍原しずく「もしやさっきのピアス・・・」
赤城「あーあー!それより!」
藍原しずく(遮られた)
赤城「みくるはなんで家の場所分かったんだ!?」
華城みくる「やっぱり気付いてなかったのね」
華城みくる「通りすがりにリュックにGPS付けたのよ」
赤城「うわ、まるでしずくみたいなことするな・・・」
藍原しずく「なかなか良い線行ってるね」
華城みくる「ふふっどうも♡」
赤城「褒めるな褒めるな」
華城みくる「しずくちゃんってあなたのこと?」
藍原しずく「そうだけど」
華城みくる「野暮なこと聞いてごめんなさいね」
華城みくる「シュウくんとはどういう関係なの?」
藍原しずく「パパ活でヤリ捨てられた哀れな・・・」
赤城「吸血のパートナーだ」
華城みくる「えっパートナー!?」
華城みくる「まさかあのシュウくんにできるなんて・・・」
華城みくる「感慨深いわねぇ・・・」
赤城「誰目線だ」
華城みくる「パートナーってことは利害のみの関係?」
華城みくる「それとも・・・それ以上の関係だったりする?」
赤城「それは・・・」
藍原しずく「・・・・・・」
赤城「・・・・・・」
赤城「一応友達、だな」
藍原しずく「!」
藍原しずく(やっぱり友達で合ってた)
藍原しずく(疑う必要なかったんだ)
藍原しずく「うん、友達だよ」
華城みくる「あっそう、友達ねぇ」
華城みくる「じゃあ私もまだ脈アリってことね♡」
藍原しずく「ん?」
赤城「は?」
華城みくる「パートナー、恋人、家族・・・」
華城みくる「あ〜可能性が広がるわ♡」
赤城「広がらないぞ、さっさと出てってくれ」
華城みくる「ねぇシュウくん、今私に乗り換えたら」
華城みくる「何でもしてあげるわよ?」
赤城「なっ、なん・・・!?」
華城みくる「何ならここであげちゃいましょうか?」
華城みくる「完熟したとろとろ甘々の・・・」
華城みくる「血・液♡」
  (耳元で囁く)
赤城「ア゙ッ・・・!!」
赤城「まずい、興奮で熱が・・・」
赤城「上がって・・・」
  バタッ
華城みくる「あらら、この程度で気絶しちゃうなんて」
華城みくる「昔からピュアなんだからぁ」
藍原しずく「風邪で熱あるからだと思うよ」
華城みくる「そうそう風邪も引きがちで・・・」
華城みくる「・・・・・・」
華城みくる「なんでそれ早く言わないのよ!?!?」
藍原しずく「面白そうだから」
華城みくる「は、何それ」
華城みくる「なかなか良い趣味してるじゃない」
藍原しずく「どうもどうも」
華城みくる「怒ってんのよ」
  つづく🍅

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