第一章3 聞き込み調査(脚本)
〇通学路
天上院聖奈「さてと、ここからは別々で情報収集ね・・・」
日高紅炎「ねぇ天上院さんよぉ・・・」
天上院聖奈「ん?どうしたの紅炎君?」
日高紅炎「俺達は車でここまで来てるってのに・・・」
日高紅炎「何であの藤堂って奴だけは飛行機乗ってるんだよ!?俺も乗りてぇよ!!」
天上院聖奈「全く何を言い出すかと思えば・・・そんな事どうでも良いし、先ずあなたライセンス持って無いでしょ?」
日高紅炎「えぇ!車だけでも大変だったのに!!」
天上院聖奈「まぁそんな事はさて置いて、ここからは皆バラバラで行動するわ・・・街の人達に聞き込みをして、何か分かったら本部に」
天上院聖奈「知らせて・・・どんなに小さな事も見落とさない様にね?」
来須翔吾「はい!」
豊田レイジ「そしたら俺は、向こうの方を見て来ます!」
天上院聖奈「頼むわよ!さぁ紅炎君、あなたも行きなさい・・・」
日高紅炎「へいへい、何だかだるそうだなぁ・・・」
天上院聖奈「・・・あの子昔どんな育ち方したのよ・・・」
天上院聖奈「ん?通信?」
通信機「副隊長、藤堂です・・・上空からレーダーを使ってますが、今の所異常は見受けられません・・・」
天上院聖奈「了解、引き続き警戒態勢を取って、何かあったら教えなさい・・・」
通信機「了解、調査を続行します・・・」
天上院聖奈「さて、私はあっちの方を調べて見ますか・・・」
〇繁華な通り
モブ「何か怪しい者・・・ですか?」
豊田レイジ「はい、何かこう、赤くて、光ってて、普段じゃ絶対見ない感じの物、この辺りで見て無いかと思いまして・・・」
モブ「う〜んそうですねぇ・・・これと言ってそう言うのは・・・」
モブ「あ、そう言えば、最近知人がそれっぽいの見たって話聞きましたよ?」
豊田レイジ「え?もし宜しければ、分かる範囲で教えてくれませんか?」
モブ「分かりました・・・えっと・・・」
来須翔吾「てな感じで、最近変な奴がうろついてるんです・・・夜間とかに見たらくれぐれも近寄らない様にして、」
来須翔吾「直ぐに警察や我々に相談して下さい・・・」
モブ「分かりました・・・あなた方も大変ですね・・・」
来須翔吾「う〜ん・・・これじゃあ時間掛かるな・・・データがあれば最新型のレーダーが作れるんだけど・・・」
天上院聖奈「来須君、そっちの方はどう?」
来須翔吾「あ、副隊長・・・今の所、断定できる情報は見つかってません・・・」
天上院聖奈「そう、相手は神出鬼没だし、無理無いわね・・・」
来須翔吾「せめて相手のデータとかがあれば、新しいレーダーとかが作れるんですが・・・」
天上院聖奈「まぁ仕方無いわよ・・・引き続き、調査を続行して・・・」
来須翔吾「・・・はい!」
天上院聖奈「確かに・・・そう言うのがあれば私達に取っても大きな進歩になるわね・・・何より異変が無ければ言う事無しだけど・・・」
天上院聖奈「さてと、次はどこへ聞き込みに・・・」
天上院聖奈「って・・・!?」
日高紅炎「ねぇねぇお姉ちゃん!今暇?」
モブ「ん?私今日仕事で、今から休憩に行くんだけど・・・」
日高紅炎「そうなんだ!ねぇ!良かったら一緒に行かない?どこかでお茶しようよ!」
モブ「あらあら、こんな可愛い子にナンパされるとはね・・・さっきも言ったけど、私仕事だからカラオケとかは無理だからね?」
日高紅炎「良いって良いって!んじゃあどこでお茶しようか!」
日高紅炎「はう!?」
天上院聖奈「この馬鹿!何をしてるの!?」
日高紅炎「何だ天上院か!何しやがんだよテメー!」
天上院聖奈「何しやがんだよテメーはこっちの台詞よ!私達は調査に来たのよ!?なのに何ナンパしてんのよ!!」
日高紅炎「はぁ!?人が折角楽しい事しようとしてるってのに何だよテメェ!!」
モブ「あの〜、もしかして私、お邪魔でしたか?」
日高紅炎「え?そんな事無いよお姉ちゃん!この人は、その・・・」
天上院聖奈「あ、あぁ!内の職員が変に絡んで来た事は謝ります・・・あの、もし何か怪しい者やおかしい事がありましたら、」
天上院聖奈「直ぐにガードに連絡して下さい・・・我々は失礼致します・・・」
日高紅炎「あぁこら!テメェ離せ!」
モブ「・・・何だったのかしら・・・」
日高紅炎「あぁ!上手く行きそうだったのに〜!!」
天上院聖奈「何が上手く行きそうだったよ・・・仕事中にナンパするとか、恥を知りなさい・・・」
日高紅炎「天上院テメェ!さっきから好き放題言いやがって!!」
天上院聖奈「あなた、何でガードに参加したの?」
日高紅炎「ああん!?」
天上院聖奈「ガードに入るって事は、未知の危険から市民を守る事なの・・・私の視点でこれまで入って来た人達は、個性の違いはあれど、」
天上院聖奈「皆同じ志しを持ってガードに入った人ばかりよ・・・」
日高紅炎「それが何だってんだよ?」
天上院聖奈「あなたの言動、考え方はまるで子供よ?遊び半分で飛行機を動かしたいとか、任務中にナンパとか、今までどんな風にして来たか」
天上院聖奈「知らないけど、ガードは子供の遊び場じゃ無い・・・ゴーストや未知の敵と戦う事も遊び半分なら、今直ぐ辞めてもらうわ・・・」
日高紅炎「だぁうるせぇな・・・説教とかマジでだりぃなぁ・・・」
天上院聖奈「ん?通信?」
通信機「副隊長!豊田です!例のゴーストを発見しました!」
天上院聖奈「な、何ですって!?」
通信機「はい!今俺は来須と合流して奴を追跡してます!位置情報は藤堂に送らせます!」
天上院聖奈「・・・!分かったわ!くれぐれも無理はしない様にね!」
天上院聖奈「紅炎君聞いたわね?直ぐに豊田君達と合流するわよ!」
日高紅炎「おぉいよいよか!面白くなってきたぞぉ!」
天上院聖奈「あなたのその浅はかな考え・・・見てるこっちがおかしくなるわね・・・とにかく行くわよ!」
ゴーストを発見したガードの面々は、ゴーストの追跡を開始した。若干の不安要素もあったが、市民を守る事が彼らの
最優先事項だった。