モンスターチューブ

尾長イルカ

承認欲求モンスター(脚本)

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尾長イルカ

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〇病院の診察室
  ある患者の記録
  ───────
医師「思い出せませんか?」
記憶喪失の男「まったく・・・」
医師「記憶喪失──」
医師「よほど辛い思いをして 記憶に蓋している可能性がありますね」
記憶喪失の男「辛い思い??」
医師「ご安心ください ウチの優秀なスタッフが見つけました」
若い医師「あなたは動画配信者です 「モンスターチューブ」というサイトに ご記憶は?」
記憶喪失の男「モモモ モンスターチューブ!!」
医師「面白い 名前を聞いただけで ストレス反応が」
記憶喪失の男「う う~む」

〇魔王城の部屋
記憶喪失の男「登録お願いします!! 今月中に10万人いきたいので!」

〇病院の診察室
記憶喪失の男「あ 頭が頭が割れる」
記憶喪失の男「イタい イタい イタい」
若い医師「SNSでも炎上して 登録者増やしましたね 得意は炎上商法ですか?」
記憶喪失の男「知らん知らん お 俺じゃない 俺はそんな!!」
若い医師「泡ふいてる」
医師「呼吸が止まってる 緊急入院だ!!」

〇病室のベッド
医師「彼は 承認欲求モンスターだ ”いいね” を食べて生きている」
若い医師「元々は人間だったのに ”いいね” のために  心をすり減らしたのですね?」
医師「”いいね” をもらうたび 体が徐々に変化して モンスターに!」
若い医師「ん? 鼾がとまった 起きてる?」
医師「いや 寝ている」
医師「恐らく 記憶を失うことで 精神の均衡を保った」
医師「思い出さないのは 心が拒否しているのだ」
若い医師「炎上商法  フェイク画像 犯罪まがいの動画」
若い医師「”いいね” 欲しさに ひとでなしな振舞い とうとう本物のモンスターに・・・」
若い医師「あれ? 鼾とまった?」
若い医師「気のせいか?」
医師「目を覚ますか 覚まさないか 記憶が戻るか 戻らないか 今夜が山だな」

〇病室のベッド
  もちろん
  たぬき寝入りだった
  ─────────
承認欲求モンスター(俺が承認欲求モンスター? いい加減なことを そんな記憶 そんな記憶 全然・・・)
承認欲求モンスター「イタ! イタタタ!! 思い出そうとすると 頭が割れるように」
承認欲求モンスター「うえええ 吐き気もする!!」
看護師「ご気分どうです? 顔色良くなりましたね」
看護師「いいね」
承認欲求モンスター「い・・・いいね!」
看護師「お熱も下がりましたね と~ても いいね」
承認欲求モンスター「とっても いいい・・・いいね!!」
承認欲求モンスター「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああ」
承認欲求モンスター「いいね いいね いいね いいねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねね」

〇黒
  駆けつけた医師が
  見たものは!
  ──────────

〇病室のベッド
若い医師「承認欲求の苦しみから逃れたが 心は空っぽ──」
医師「正にゾンビ」
  彼は インプレゾンビになっていた

〇SNSの画面
インプレゾンビ「ウオウオ」
  皮肉にも
  承認欲求モンスターたちからは
  嫌われる存在だった
「邪魔だよ くそゾンビ!!」
「俺のバズりコメントに のっかんじゃねぇ!!!!」
インプレゾンビ「ウホウホ」
  ネットは ほどほどに・・・

次のエピソード:怪奇チワワ男の恋 前編

コメント

  • ゾンビになるかどうかはともかく、たぶんこういう人、現実にいっぱいいるはずです。
    承認欲求は誰でも持ってますが、そればかりを求めていると悲惨な結末を迎えそうですね…

  • 認められたい気持ちが暴走した結果、何もかも腐敗してしまったゾンビ。
    我々タップライターも作品やコメントを投稿する時には、気を付けなければなりませんね。

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