カードバトラーズ

維新コウゲツ

第一話(脚本)

カードバトラーズ

維新コウゲツ

今すぐ読む

カードバトラーズ
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇研究装置
  カードバトラーズ
  それは、今大人気のカードゲームである
  モンスターを召喚し、カードマジックで逆転せよ!!

〇教室
龍勝翔「よしよし、ここでこうすれば・・・」
  彼の名前は『龍勝翔』カードバトラーズが大好きな青年である
龍勝翔「よっし!! これで完成だ!!」
嫌味菜八田「おやおや〜、あいも変わらずカードゲームですか?」
龍勝翔「何だよ、文句あんのか?」
嫌味菜八田「いーえ? ただ、子供じみた趣味だと、思ってですね~」
  こいつは『嫌味菜八田』自分が上だと思って、いつも人を馬鹿にしてくる
夢中美幸「嫌味菜君、そんな言い方はないでしょ?」
嫌味菜八田「あっ、夢中さん・・・」
  この人は『夢中美幸』クラスのマドンナ的存在な人である
嫌味菜八田「夢中さんだって、こんなのには興味ないでしょう?」
夢中美幸「残念だけど、私もやってるし、クラスの大半はやってるよ?」
嫌味菜八田「ゆ、夢中さんがこんなのに!?」
龍勝翔「こんなのって、ひでー言い方だな・・・」
夢中美幸「とにかく、人が大好きなのを馬鹿にしちゃだめよ」
嫌味菜八田「ぐぬぅ・・・!!」
  嫌味菜は翔を睨みつけて、この場を去っていった
龍勝翔「ありがとな、夢中、助かったぜ」
夢中美幸「いいのよ、私だってあんな事言われたら、腹立つし」
  キーンコーンカーンコーン
夢中美幸「じゃ、また後で」
龍勝翔「おう」

〇教室
  そして、時は過ぎ、午後になった
龍勝翔「さーて、今日も店に行きますか!!」

〇レンタルショップの店内
龍勝翔「ちーっす」
岩田大和「やぁ、いらっしゃい」
  翔はカードショップの店長『岩田大和』に挨拶する
岩田大和「今日ははどうする? 新弾も入ってるよ」
龍勝翔「マジで!? じゃあ、新弾一箱お願いします!!」
岩田大和「はい、毎度あり」
  翔は新弾を一箱買い、開けることにした
龍勝翔「おっ、こいつは使えそうだな・・・」
車道満「よう」
龍勝翔「おっす、満」
  彼は『車道満』翔のクラスメイトであり、カードバトラーズ仲間だ
  一見、不良に見えるが、心優しく真面目な性格だ
車道満「新弾か? 俺にも見せてくれ」
龍勝翔「ほいよ」
車道満「なるほど、こいつを俺にくれないか?」
龍勝翔「いいぜ」
夢中美幸「龍勝君、お待たせー」
龍勝翔「やっほー、夢中」
夢中美幸「あっ、満も来てたんだ」
車道満「おう」
夢中美幸「あっ、新弾だー!! 私にも見せてー!!」
  こうして、カードバトラーズの一日は過ぎていくのであった

〇一人部屋
  翔は家につくと、デッキを弄り始める
龍勝翔「こいつはこうして、これはこれにかな?」
龍勝翔「これで完成っと!!」
龍勝翔「ってあれ? デッキが一つない・・・」
  部屋の隅々まで探したが、もう一つのデッキは見つからなかった
龍勝翔「あれー? 店に忘れたかな?」
龍勝翔「まぁ、いいや、明日店に行ってみよ」
  翔は電気を消して、眠ることにした

〇教室
龍勝翔「はよーす」
夢中美幸「龍勝君!! 大変だよ!!」
龍勝翔「どうした?」
夢中美幸「嫌味菜君が、龍勝君のデッキを使ってるの!!」
龍勝翔「何だって!?」
嫌味菜八田「おやおや〜? こんなものですか〜?」
「く、クソッ・・・!!」
  嫌味菜がクラスメイトとカードバトラーズバトルをやっていた
  フィールドには、氷のドラゴンがクラスメイトのモンスターを攻撃していた
嫌味菜八田「これで止めですねー!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
  嫌味菜が、クラスメイトのライフを削り、止めを刺した
嫌味菜八田「あーはっはっ!! 無様ですねー!!」
龍勝翔「おい!! 嫌味菜!!」
嫌味菜八田「おやおや、誰かと思えば、龍勝君ではありませんか?」
龍勝翔「お前、俺のデッキとっただろ!?」
嫌味菜八田「なんのことですかー?これは僕が作ったデッキですが?」
嫌味菜八田「それに、これが君のだという証拠はあるんですかー?」
龍勝翔「くっ・・・!!」
嫌味菜八田「いい機会だ、このデッキで君をボコボコにしてあげましょう!!」
龍勝翔「望むところだ!!」

〇レンタルショップの店内
龍勝翔「さぁ、勝負だ!!」
嫌味菜八田「いいですよー?」
  カードバトラーズ、スタート!
  こうして始まったカードバトラーズ
  嫌味菜は剣を持った氷の騎士、アイスナイトと槍を持ったアイスランサーを召喚
  一方の翔は炎の龍、エンリュウを二体召喚し、アタックを開始
  ライフを削るが、嫌味菜は余裕の表情だ
嫌味菜八田「僕のターン、見せてあげましょう!! このデッキのエースモンスターを!!」
嫌味菜八田「カードマジック!! 『氷結合体』!!」
龍勝翔「来たか・・・!!」
車道満「厄介なカードを出したな」
夢中美幸「『氷結合体』は水属性モンスターを二体墓地に送ることで、発動できるカード・・・!!」
車道満「そして、出てくるカードは・・・!!」
嫌味菜八田「さぁ!! 現れなさい!! 『キング・ブリザード・ドラゴン』!!」
  キュルオオオオオオオオ!!!!!!
  嫌味菜は教室で出した『キング・ブリザード・ドラゴン』を召喚した
嫌味菜八田「キング・ブリザード・ドラゴンの効果!! 墓地に送った数だけ、相手のモンスターを破壊する!!」
  キング・ブリザード・ドラゴンは口から冷気の息を吐き出し、エンリュウ二体を破壊する
龍勝翔「エンリュウ・・・!!」
嫌味菜八田「そして、がら空きになったところを、キング・ブリザード・ドラゴンで直接攻撃!!」
龍勝翔「ぐわぁぁぁぁぁ・・・!!」
嫌味菜八田「ターンエンド、君の残りのライフはわずか、己のエースで敗北なさい!!」
  高笑いする嫌味菜に対し、翔は素敵な笑みを浮かべる
龍勝翔「そいつはどうかな?」
嫌味菜八田「なに・・・?」
龍勝翔「勝負は此処からだぜ!! 俺のターン!!」
龍勝翔「来た!! カードマジック!! 『炎魔降臨』!!」
嫌味菜八田「『炎魔降臨』・・・?」
龍勝翔「デッキから炎ドラゴンを一体召喚できる!!」
嫌味菜八田「何ぃ!?」
龍勝翔「行くぜ!! 召喚!! 『マジック・ウィザード・ドラゴン』!!」
  グルォォォォォ!!!!
  火柱が立ち、その中からローブを着た炎のドラゴンが、召喚された
龍勝翔「こいつが俺のエースモンスター!! 『マジック・ウィザード・ドラゴン』だ!!」
嫌味菜八田「そ、そんな!? こいつがお前のエースじゃないのか!?」
龍勝翔「そいつはサブのデッキだよ」
龍勝翔「確かに、そのデッキだったら、そいつがエースだけどな」
嫌味菜八田「そ、そんな・・・!!」
龍勝翔「さぁ!! 行くぜ!! マジック、ウィザード・ドラゴンで攻撃!!」
嫌味菜八田(だ、大丈夫だ! こっちにはカードマジックの『フリーズ・エンド』がある!)
龍勝翔「カードマジック!! 『竜の火送り』!!」
嫌味菜八田「!?」
龍勝翔「こいつは、相手の手札を見て、その中のカードを二枚墓地に送る!!」
龍勝翔「『フリーズ・エンド』と『氷王の剣』を選択!!」
嫌味菜八田「く、クソッ・・・!!」
  マジック・ウィザード・ドラゴンが手から魔法陣を召喚し、炎を放つ
  その炎は、キング・ブリザード・ドラゴンを包み、破壊する
嫌味菜八田「あ、あ、あ・・・」
龍勝翔「マジック・ウィザード・ドラゴンの効果!! 墓地の炎属性のモンスターを三体デッキに戻すことで、二回攻撃が可能になる!!」
嫌味菜八田「う、うわぁぁぁぁぁ!!!!」
龍勝翔「いっけー!!」
  マジック・ウィザード・ドラゴンが嫌味菜のライフを削りきって、翔の勝利となった
龍勝翔「デッキは返してもらうぜ」
嫌味菜八田「お、覚えてるよー!!」
  捨て台詞とともに、嫌味菜は店を出ていった
龍勝翔「やれやれ・・・」
車道満「お疲れさん」
龍勝翔「おう、なんとか取り戻したぜ」
  こうして、勝利を収めた翔、しかし、様座なライバルが現れることは、このとき知る由もなかった
  続く

次のエピソード:第二話

成分キーワード

ページTOPへ