氷姫を助けたら俺が懐かれた件

夏目心 KOKORONATSUME

6 後日談(脚本)

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〇オフィスのフロア
  それから一週間。
氷室聡「良し、こんな所か・・・」
崎守ほのか「氷室君、その後首尾はどう?」
氷室聡「あ、部長・・・順調です・・・後もう少しで出来上がるので、近い内にロールアウトできそうです・・・」
崎守ほのか「そっか!それは楽しみね!」
崎守ほのか「それはそうと、あなたナルオ君に突っかかれてたんだって?前のプレゼンで自分が勝ったらどうとかで・・・」
氷室聡「あ、すみません・・・隠してたつもりじゃ無かったんですが・・・」
崎守ほのか「まぁ、今回氷室君が選ばれたから良かったけど、こう言うのはもっと早く私に相談して欲しかったわね・・・」
崎守ほのか「もう立派な大人とは言え、困った事があれば早めに私に相談しなさい?何でも一人でやる物じゃ無いから・・・」
氷室聡「・・・本当、肝に命じて置きます・・・」
崎守ほのか「・・・分かれば良いわ・・・さぁ、仕事しましょう・・・」
氷室聡「・・・自信を持て・・・か・・・」

〇おしゃれな受付
  昼休憩。
氷室聡「さてと、いるかな・・・」
村瀬氷華「あ!氷室さんお疲れ様です!」
氷室聡「あ、良かったいてくれた!」
村瀬氷華「え?もしかして捜してくれてたんですか?」
氷室聡「まぁ、そんな所・・・今お昼休憩だけど、良かったら一緒に食事でもどうかなって・・・」
村瀬氷華「え?氷室さんから誘ってくれるなんて!勿論喜んで!」
氷室聡「良かった・・・そしたら、村瀬さんの行き付けの店行かないか?話したい事があるんだ・・・」
村瀬氷華「分かりました!仕事が片付き次第行きますね!」
氷室聡「あぁ、待ってる・・・」

〇レトロ喫茶
  それからまた暫くして、俺は村瀬さんと共に彼女の行き付けの店に赴いた。
店員「それでは、ご注文がお決まりになりましたらお呼び下さい!」
氷室聡「さて、何頼もうかな・・・」
村瀬氷華「氷室さん、あれから色々聞きましたが、ナルオさん、異動したんですね・・・」
氷室聡「あ、そうだね・・・もしかして寂しい?」
村瀬氷華「冗談言わないで下さい・・・正直本当に迷惑してましたから・・・」
氷室聡「あ、あぁ!ごめん言って見ただけだから・・・」
村瀬氷華「・・・そう言うの関心しませんよ?」
氷室聡「肝に命じます・・・」
村瀬氷華「全く・・・それはそうと、私と一緒した目的って・・・」
氷室聡「あぁ、その事だけどね・・・村瀬さんには、改めてお礼を言いたくて・・・村瀬さんがいてくれなかったら、」
氷室聡「AIの事も思い付かなかったよ・・・ありがとう・・・」
村瀬氷華「そうですか?私よりあの時いた子にお礼言うべきかと・・・」
氷室聡「かもね・・・それともう一つ・・・」
氷室聡「君が俺に気を使ってくれた事だけど、今思えば俺、君の事邪険にしてたよ・・・その事は、本当ごめん・・・」
村瀬氷華「氷室さん・・・まぁ、これから気を付ければ良いと思いますよ?」
氷室聡「ありがとう・・・今日はさ・・・村瀬さんに頼みたい事があって誘ったんだ・・・」
村瀬氷華「はい、何でしょう?」
氷室聡「村瀬さん、俺と、友達にならないかい?」
村瀬氷華「え?どうしてです?」
氷室聡「いやさぁ、いきなり恋人として付き合ってくれって言ったら相手を困らせちゃうし、俺自身、村瀬さんの事まだ良く知らないし・・・」
氷室聡「だから、ゆっくりで良いから、村瀬さんの事知りたくて・・・」
村瀬氷華「あぁ、そう言う事ですか・・・」
氷室聡「あ、もしかして不本意だったり?」
村瀬氷華「そんな事ありません・・・」
村瀬氷華「寧ろ大歓迎です・・・確かに段取りを踏むのは大事ですし、氷室さんの言いたい事も分かります・・・」
村瀬氷華「私も氷室さんの事知りたいし、改めて宜しくお願いします!」
氷室聡「・・・そっか・・・こちらこそ宜しく!」
村瀬氷華「はい!」
氷室聡「そう言えば、前から気になってたんだけど、どうして周囲の男性の事避けてたの?」
村瀬氷華「う〜んその事ですか?私って見た目こんな感じじゃ無いですか・・・周囲の男性方って私の事上辺でしか見てない人多くて・・・」
村瀬氷華「そう言うのウンザリしててなるべく関わらない様にしてたんですよね・・・」
氷室聡「あぁ・・・良くある話か・・・確かに良い気分じゃ無いね・・・」
村瀬氷華「本当そうなんですよ!それでですね・・・!」
  俺が村瀬さんと友達になりたいと言って彼女が何か思う所がある様な感じだったが、この時の俺が知る事は無かった。
  友達になってから、俺達は交流を続けて、村瀬さんが思ってた事が何なのか、それに気付いたのはまた別の話になるのだった。
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コメント

  • 父親がまともな人でよかったです!!
    正義は勝つという感じで、正しく物事が進んで読者もスッキリしたでしょう!😆
    そして彼女との仲も、まだ友達関係ですが、次回は一歩進みそうですね💛
    ビジネス物ってタップでは少ないので、貴重な分野だと思います。頑張ってください👍

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