勇者にはほしい才能がある

東龍ほフク

34/RPGにたまにある『主人公が一旦抜ける展開』なアレ(脚本)

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〇黒
  頭はスッキリ元通りだが、腹部が清涼感地獄。

〇屋敷の書斎
オージュ・ウォゲ「君、ギン君のそばにいてあげたほうが いいんじゃない?」
オージュ・ウォゲ「元・雪山なんて、私が行って 見てくればいいだけだし」
マモ「すみません‥‥‥ 信用していないので「見てきた」と 嘘ついて帰ってきそうなイメージあって」
マモ「なので、自分の目で雪山の異常を 確認したいと思います」
オージュ・ウォゲ「『信用してない信頼』! いっそ、ありがとう!」
ギン「せんせぇ‥‥‥」
ギン「その子、俺の"初めての友達"なので‥‥‥ よろしくお願いしますね‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「ぼっちで本読んでたギン君の友達! あら、素敵!!」
オージュ・ウォゲ「── でも、向こうでどんな危険があるか わからないから、無事は保証しないよ」
ギン「シビア‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「よ〜し、おやつ持ってくぞ〜」
マモ「‥‥‥‥‥」
マモ「久々の1人きりで、集中しやすいだろ?」
ギン「そう、かもな‥‥‥」
ギン「メソメソグジュグジュしながら 書くから恥ずかしいし‥‥‥ 1人のほうがいいかもね‥‥‥」
マモ(ㆆ ㆆ)「頑張ってな」
マモ(ㆆ ㆆ)「ソレ終わったら『ヘドロを喰らう』の 連載もよろしくな」
ギン「‥‥‥‥」
ギン((この知能が『期限付きなもの』だとすると))
ギン「‥‥‥‥‥」
ギン「‥‥‥‥‥」

〇ツタの絡まった倉庫
オージュ・ウォゲ「?! 何ヶ月かぶりかの外! 空気が美味いな?!?!」
マモ「‥‥‥そういや、ここら一帯が涼しいのは オージュ先生の魔法のおかげですか?」
オージュ・ウォゲ「あぁ。涼空結界を張って、自宅近辺のみ 涼しくしてるよ」
マモ((単純に、凄い人ではあるんだよなぁ‥‥‥))

〇山中の滝
マモ((ギンから教えてもらった防水魔法で、 足元がぬかるまない‥‥‥!))
オージュ・ウォゲ「そういや、ギン君とはいつから友達なの?」
マモ「ひょんな事により、数週間前からです」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥最近すぎない?」
  ※この後、さすがにもうちょっと詳しく説明した

〇屋敷の書斎
ギン((頭は以前のように冴えてるんだけど‥‥‥))
ギン((おなか、ひえりゅ‥‥‥))
ギン((下半身の感覚がないから、小便したいのか  したくないのか、わかんねぇ‥‥‥))
ギン「‥‥‥いや、ち●こ付近が、ずっと イテェんだか感覚あるんだかないんだか‥‥‥」
ギン「おしっこする時、コワイナァ‥‥‥」
ヴァガ「なんで泣いてるんだ! ギン先生!」
ギン「うわ?! いつからいたんだよ、お前!」
ヴァガ「「ち●こイテェ」って、どうした! あのタネに何かされたか! 見せてみろ!」
ギン「おやめなさい!!!!」
ヴァガ「痛い時はツバつけときゃ治るんだよな! ギン先生!!!」
全力で拒否るギン「それは時と場合によるわぃ、この大バカ!!!!」
  『おい、そこのチビィイ。
   オージュせんせぇの知り合い様の
   ジャマするなぁぁああ』

〇荒廃した街
オージュ・ウォゲ「うゎ、やはり暑いなぁ‥‥‥帰りたい‥‥‥」
???「あ!!!!!」
軍の責任者(ホームシック)「黒いローブ、怖い顔‥‥‥ あなたはオ、オオオージュ・ウォゲ先生?!」
オージュ・ウォゲ「あぁ‥‥‥そのうるさい声は、私の家の門の クイズを1問も解けなかった奴らの 中の1人か?」
軍の責任者(ホームシック)「あぅ、はい、まぁ‥‥‥」
軍の責任者(ホームシック)「キミ、本当にオージュ先生を 連れてきたんだねぇ! ありがとう!」
マモ「服、着たほうがいいのではと‥‥‥」
軍の責任者(ホームシック)「ほわぁ!!!!!」

〇戦線のテント
  そんなこんなで、オージュ・マモ・
  兵士数名で魔物が出てくるという
  元"雪山"へ出発する事に。
マモ「‥‥‥の前に、怪我人を回復していきましょう」
オージュ・ウォゲ「読書しない奴らを回復するの、 無駄じゃない?」
オージュ・ウォゲ「下級軍人は、大体 本など読まない」
マモ「‥‥‥」
怪我人軍人「‥‥‥あぁ、ヒーラーの人か‥‥‥ どうもありがとう‥‥‥」
マモ(ㆆ ㆆ)「いえ」
オージュ・ウォゲ「やぁ、こんにちは」
欠損兵士「‥‥‥え? あ、はい」
オージュ・ウォゲ「すみません。 腕がないですけど、どうしたんです?」
欠損兵士「あぁ、魔物に噛みちぎられまして‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「その事により、あなたの今後の人生は どのようなものになると予想できますか?」
欠損兵士「‥‥‥‥」
欠損兵士「‥‥‥足の悪い母を支えるのに 不便になります、かね‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「ほぅほぅ」
欠損兵士「あと、子供とキャッチボールが 出来なくなりましたね‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「ほぅほぅ」
オージュ・ウォゲ「あぁ。でも、無事な方の腕で 投げる練習をすればいいじゃないですか」
オージュ・ウォゲ「そして、それを応援する子供さん! 何か‥‥‥いいドラマになりそうですねぇ」
欠損兵士「そう、かな‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「お母様は、ヘルパーさんを 雇えばいいですよね」
オージュ・ウォゲ「で、それが美人さんで‥‥‥あなたとの ロマンスが始まったら面白い限りで‥‥‥」
マモ「面白いわけないでしょう」
オージュ・ウォゲ「腕がなくなる事で始まる人生も あるじゃない?」
マモ「そんな人生、始まらないほうがいいでしょう」
マモ「ちぎられた腕があれば、修復できたかもですが‥‥‥」
欠損兵士「食われちまったので、無理ですねぇ‥‥‥」
マモ「あぁ‥‥‥」
軍の責任者(ホームシック)「‥‥‥‥」
軍の責任者(ホームシック)「オージュ先生、そんなに我々の事がお嫌いで‥‥‥?」
オージュ・ウォゲ「あの門のクイズを解けなかったような 無学な人間は、どうもなぁ」
オージュ・ウォゲ「ごめんね、ナチュラルに差別させてもらうよ」
軍の責任者(ホームシック)「知識あるところを、いつか見せます!」
オージュ・ウォゲ((“知識”って、見せようと思って見せるものでは‥‥‥))

〇火山のある島
軍の責任者(ホームシック)「おぉ〜✨ オージュ先生の守護壁魔法、便利ですねぇ!」
オージュ・ウォゲ「こちらからは攻撃できるから、 刺しちゃってください」
軍の責任者(ホームシック)「はい!」
軍の責任者(ホームシック)「‥‥‥そういえば、雪山の後は もしかしたら海沿いの調査に行かねば ならないかと思います」
マモ「?」
軍の責任者(ホームシック)「なんでも『海で激しく、早く泳ぐ デカイ生き物』が海沿いでよく目撃されてまして」
軍の責任者(ホームシック)「まぁ、誰か襲われたわけではないの ですが‥‥‥不気味ですからねぇ」
オージュ・ウォゲ「早く歩きなさいよ、馬鹿」
軍の責任者(ホームシック)「ヒドイ‥‥‥!」
軍の責任者(ホームシック)「知恵があるところを見せたら、 そんな冷たい目ぇしないでくれますかっ!?」
オージュ・ウォゲ「えぇ‥‥‥?  いや、多分キミが何をどうしたとて 私はもうキミの事 好かんと思うぞ」
軍の責任者(ホームシック)「ヒドイ‥‥‥!」
マッチョ兵士「隊長を泣かさないで下さいよ‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「ぷーんだ!」

〇岩山
軍の責任者(ホームシック)「うわーーーーー!!!!??!??!」
オージュ・ウォゲ「ほぉ‥‥‥ 『回復魔法による血流アップ破裂』かぁ」
オージュ・ウォゲ「マモ君すごい!」
マモ「別に‥‥‥」
軍の責任者(ホームシック)「あっ!  その魔法の使い方って、もしかして‥‥‥」
軍の責任者(ホームシック)「俺、ちょっと"うんちく"語っていいですか?」
軍の責任者(ホームシック)「その『回復魔法で血流を良くする手法』、 そもそも、どこでよく使われていたものか ご存知ですか?」
マッチョ兵士「?」
軍の責任者(ホームシック)「落ちぶれた治癒師が、風俗に身を 落とした時に使ったのが始まりだそう なんですよ」
軍の責任者(ホームシック)「プレイをとっとと終わらせたいから、 陰茎に治癒魔法をかけて血流を良くして ムリヤリ勃たせてイカセて終わらせたんです」
軍の責任者(ホームシック)「その手法が他の嬢にも伝わって、一時期 治癒魔法を使える嬢がドッと増えたんですよ」
軍の責任者(ホームシック)「そこから、普通に肩こり治療や 冷え性解消の為の『血流回復魔法』として 一般にも広まったんです」
軍の責任者(ホームシック)「‥‥‥‥諸説あり!!!」
軍の責任者(ホームシック)「‥‥‥だから、マモ君のお母様も 水商売上がりだったりするんです?」
マモ「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
マモ「‥‥‥‥‥さぁ、知りません」
軍の責任者(ホームシック)「魔法って、大体は親から教わりますからねぇ」
軍の責任者(ホームシック)「もしくは、親族のどなたかに 風俗関係の人が‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「知識をひけらかしたいが為に、 他人を辱めるのか?」
軍の責任者(ホームシック)「あ‥‥‥いや、すみません、つい‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「やはりお前、不愉快だなぁ」
ホームシック兵士「えっ‥‥‥」
  ※オージュの防壁魔法の外に蹴りだされる
   ホームシック君
軍の責任者(ホームシック)「ちょ‥‥‥オージュ先生?!」
オージュ・ウォゲ「── ほら、後ろ」
オージュ・ウォゲ「魔物×2」
軍の責任者(ホームシック)「う、うわぁぁぁあ!!!!!!!」
マッチョ兵士「た、隊長ぉおーーー!!!!」
マッチョ兵士「あんた、隊長になんて事を!」
オージュ・ウォゲ「文句あるなら君達にも、この中から 出ていってもらおうか?」
「イヤっす‥‥‥」
マッチョ兵士「‥‥‥涼しくて快適だしなぁ」
マモ「‥‥‥やりすぎ、では」
マモ「私、特に気にしていませんので‥‥‥」

〇岩山の崖
  なんやかんやありつつも、一行は魔物と
  交戦しつつ着実に山を登り‥‥‥‥。

〇源泉
オージュ・ウォゲ「30分ほど耐えると、魔物の波が途絶えるので ちょっとそれまで頑張りましょう」
マモ「そうなんですか?」
オージュ・ウォゲ「そうなんです」

〇黒

〇洞窟の深部
オージュ・ウォゲ「奴ら、30分くらいココから出てきたら 同じく30分くらいは来るのが途絶えるんだ」
マッチョ兵士「そんな法則性が?!」
オージュ・ウォゲ「うぃ」

〇怪しげな祭祀場
マモ「‥‥‥? なんだ? この大部屋‥‥‥」
  ※オージュが、床に描かれた
  巨大な魔法陣の前に立つ
  ※消える魔法陣
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「── うん、もう炎系魔物は出てこないよ お疲れ様」
オージュ・ウォゲ「このクソ暑い気候も、しばらく経てば戻るよ」
マモ「‥‥‥‥はい?」
マッチョ兵士「先生、どういう事で?」
オージュ・ウォゲ「え?」
オージュ・ウォゲ「いや、この魔法陣から今まで 魔物が出てきてたんだよ?」
マモ「‥‥‥‥と、いう事を何故ご存知で?」
オージュ・ウォゲ「え?」
オージュ・ウォゲ「気付いてなかったの?」
オージュ・ウォゲ「ほら、32話の‥‥‥」

〇城の客室
オージュ・ウォゲ「キリのいいところまで作業は終わったから、 一緒に行ってあげてもいいよ!」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥もう満足したし」

〇怪しげな祭祀場
オージュ・ウォゲ「あれ‥‥‥『もう充分、魔物や気候で世界が 壊れて満足したし』の意味だったんだけど」
マモ「‥‥‥‥は?」
オージュ・ウォゲ「え?」

次のエピソード:35/一方、ギンくん執筆中( ´ワ`)

コメント

  • オージュ先生っ…⁉
    いやちょっと、動機はわかる、わかりますが…え、いやだ、ちょっとやりすぎちゃうけど悪人じゃない、って信じたかった😭
    隊長への扱いは自業自得感があったけど、それを世界規模にしたものだった🫠
    ギンが実は、応募作品より『ヘドロ』の方、執筆してそうな気が…

  • マモたんついて行って正解!!
    悪い顔して悪い事するなんて、なんて悪い人なんだ!!
    そしてオヤツには何を持って行ったんだ!!
    隊長くんは品性のカケラも他者への敬意も全く無いので罰されても同情は出来ませんね…隊長の器では無い…実力が有るなら無事…?
    しかし火属性の魔物『は』という事は、今度他の属性来るんじゃ…というか先生ラスボス!?顔怖いですもんね!?倒したらキンさん元に戻るとか…妄想が捗ります!!

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