〇学校の部室
　　──翌日　文芸部・部室──
るる「ぶちょー、コレですっ！」
るる「この左の行、丸ごとひっくり返って・・・」
ぶちょー「んっ、どれどれ・・・」
ぶちょー「お・・ち・・ん・・・・・・大好き・・・」
ぶちょー「って、何て言葉を入れてるのよー！」
るる「ふぇっ!?」
るる「ええと、ふつーの言葉だけど・・・」
ぶちょー「普通じゃないでしょ！」
るる「ぶちょー、とりあえず直してください」
ぶちょー「あー、はいはい」
ぶちょー「えっ・・・ お『さ』んぽ・・・」
るる「あのー、ぶちょーに質問ですが、」
るる「「おさんぽ」って変な言葉ですかー？」
ぶちょー「あの、その・・・」
るる「さっき、「おちん・」って言ってたけど」
るる「どんなコト考えていたんですかー？」
ぶちょー「もー、うるさいっ!!」
？？？「あらあら、騒がしいわねぇ」
せんせー「いったい何が起こったの？」
るる「せんせー！」
るる「ぶちょーが、この画像を見て・・・」
るる「エロくて卑猥でイヤらしくて イカガワシイ想像をしていたんですよ！」
ぶちょー「してないからっ!!」
せんせー「そこまでムキにならなくてもいいわよ」
せんせー「お年頃の子なんて 脳内が淫猥な肌色で占められて当然だから」
ぶちょー「だから、違いますからっ!!」
るる「ぶちょー、必死すぎっ♪」
せんせー「それなら、ちょっとテストしてもイイ？」
ぶちょー「テスト・・・変なのでなければ・・・」
せんせー「いいえ、普通のアナグラムクイズよ」
ぶちょー「アナグラムって、文字を並べ替えて 別の言葉にするものですよね？」
るる「おもしろそー！」
せんせー「じゃあ「お『さ』んぽ」繋がりで、」
せんせー「次に示す言葉の文字を入れ替えて 別の言葉を作ってみて」
せんせー「あっ、この話をご覧の皆様も よかったら一緒に考えてみてね」
るる「わー、メタっぽいですねっ」

〇ゆめかわ
　　さ ん ぽ ち ゃ ん　き な が

〇学校の部室
ぶちょー「散歩ちゃん、気長・・・」
ぶちょー「お散歩好きな、おっとりした感じの子を イメージしちゃいますね」
せんせー「それが、文字を入れ替えてみると ちゃんと別の言葉に変わるわよ」
るる「んー、えとえと・・・」
るる「むー・・・」
るる「できましたー！」
ぶちょー「えっ、ウソッ!?」
るる「バッチリですっ」
せんせー「じゃあ、答えを聞かせて」
るる「はい、正解は・・・」
るる「「長きチ〇ポ屋さん」 ですっ （な・が・き・ち・ん・ぽ・ゃ・さ・ん）」
ぶちょー「何て言葉を作ってるのっ!?」
せんせー「んー、残念ながら不正解」
せんせー「設問では、「ゃ」は 拗音──小さい字に なっているから」
せんせー「でも、内容としては最高ね」
るる「ですよねー♪」
ぶちょー「どこがなのよ！」
るる「じゃあ、ぶちょーの答えは何ですか？」
ぶちょー「ええと、その・・・」
るる「早く答えてー」
ぶちょー「んー・・・」
ぶちょー「ちん・・・ながさ・・・」
ぶちょー「ガキ・・・・・・ちん・・・・・・」
せんせー「はい、時間切れ」
ぶちょー「・・・難しいですって」
るる「ぶちょー、ぜったいにエロいこと考えた」
せんせー「で、正解なんだけど・・・」
せんせー「「長崎ちゃんぽん」よ （な・が・さ・き・ち・ゃ・ん・ぽ・ん）」
「えーーーっ！」
せんせー「変な言葉をいっぱい連想しちゃったかな？」
ぶちょー「してませんっ！」
せんせー「ちなみに、この問題って、」
せんせー「一度でもエロい方向に思考が向かうと なかなか正解に至れないモノなのよ」
るる「ぶちょーのことだー！」
るる「ふぇぇ・・・」
ぶちょー「あ、ええと、この話をご覧の方々は 正解できたのでしょうか？」
せんせー「聡明な方ばかりだから 余裕で正解に至ったんじゃないかな」
せんせー「・・・エロ思考に囚われていなければ」
ぶちょー「で、でも、ご覧の方々は みな良識ある人のはずだから・・・」
せんせー「人間って、どんなに聡明な人でも バイアスにかかると視野が狭くなるものよ」
るる「ばいあす・・・？」
せんせー「「思い込み」「偏見」「先入観」って意味」
せんせー「つまり、今回のケースで言えば、」
せんせー「・どうせこのバカ作者の作る問題だから、 　答えはエロ・バカ系のものになるはず」
せんせー「・冒頭からずっと「ちん」の話だから、 　正解も「ちん」絡みのものに違いない」
せんせー「・ていうか、この無能なバカ作者って、 　下ネタ以外は考えつかないでしょ」
せんせー「というように考えてしまった場合、 思考・分析の幅が著しく狭まっちゃうのよ」
るる「この作者、下ネタ多いから仕方ないかも」
ぶちょー「・・・だよね」
せんせー「あっ、そうそう・・・」
せんせー「いつもなら、この流れで 「バイアス」について説明するのだけど、」
せんせー「今回は、バカ作者が急に意気阻喪したので 詳しい解説は無しなのよ」
せんせー「気になった人は各自で調べてみてね」
ぶちょー「作者、説明放棄ですね・・・」
るる「えとえと・・・イキ、ソソウ・・・」
るる「・・・えっ、なんで」
ぶちょー「絶対、変なこと言うつもりだったでしょ！」
るる「・・・えーっ」