〇黒背景
　　いつも通り、教室に入ると同時に友達が駆け寄ってきた
　　どうしたのだろう？と思った矢先に、友達の口から信じられないような事が発せられた
　　その内容を聞いた時、私は驚きで言葉も出なくなった

〇教室
「ねぇ？聞いてる？」
女学生「え？あぁ・・・!?聞いてるよ」
「なんか・・・信じられないよ・・・」
女学生「一瞬、意識が宇宙へ飛ばされてたよ・・・」
「もし本当なら・・・」
女学生「うん・・・」
「競争率No.1のセンパイと付き合える事になったんだよ!!」
女学生「マジやべーっしょ!!」
「本気で信じらんない！」
女学生「ところでどうしてそうなったの??」
「いやさー、驚きなんだけどー」
「昨日の放課後にセンパイが話があるって声かけてくれてさー」
「なんだろー？って思ってたら」
「「実は前から気になってたんだ」って言われちゃったの！」
女学生「うわー！ベター！」
「未だに何かのドッキリ企画を疑ってるわ」
女学生「ありえる！」
「ま、でも。ドッキリだったとしても」
「センパイと二人きりで話せただけでチョーウレシーし！」
女学生「そうだねッ」
「あ、センパイから帰り誘われてるから行くね！」
女学生「マジでー!?これはガチの予感だね」
「ふふ〜♡」
「んじゃ〜！また明日ねー！」
女学生「またねー！」
女学生（これってまさか願い事が叶ったってやつ？）
女学生（だとしたら・・・こちらも期待しちゃうね！）
　　そうして、ほのかな期待を抱いて帰宅した

〇教室
　　なんてことの無い日が過ぎたある日
「ねぇねぇ」
女学生「うん？どしたー？」
「明日、少し学校休むんだー」
女学生「え!?ズル休み宣告?!」
「ちゃうわ！」
女学生「なんてね！」
「おやくそくー♪」
女学生「んで何かあったのー？」
「いやさー、伯父さんが事故か何かで急に亡くなっちゃって」
女学生「え・・・ガチ？」
「うん、ガチ」
女学生「うわぁ・・・急だね・・・」
「去年も会ってるし、何かと顔合わせてたからさー」
「何か・・・実感沸かなくて」
「なんか・・・伯父さんの家に行ったら、実は嘘でした！とか考えちゃうんだわ」
女学生「そっか・・・」
「ん、まぁ」
「そんなに遠くないから数日で戻ってこられるよ！」
女学生「オッケー！」
女学生「暇だったらいつもみたいにメッセしてねん♡」
「今夜は寝かさんぞ・・・♡」
女学生「うーわ・・・今のマジきっしよ!!」
「でしょ!?」
「我ながら徹夜で考えた甲斐があったわー♪」
女学生「ぶっ刺さったわ！」
「んじゃー明日から少し会えなくなるからー」
女学生「今日はカラオケでプチお別れ会だねー！」
「イェーイ！レッツゴー！」

〇繁華な通り
　　時間も忘れてカラオケで大騒ぎした
　　会計を済ませて外に出たらすっかり暗くなっていた
女学生「あちゃ〜・・・割とガチにヤバそう」
「おばさんに言われそう？」
女学生「うんー・・・時間にうるさくてさ・・・」
「なんか言われたら、私が無理やり誘ったって事にすればいいよー」
「実際そーなんだからさ！」