ミラクルマジカルガール

どんぐり

みんなでレッツゴー!楽しい温泉旅行(その1)(脚本)

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〇女の子の部屋
  ある水曜日の放課後。桃子たちは桃子の家で遊んでいた。
春野桃子「今度の3連休に、ミラクルマジカルガールのみんなと行く温泉旅行があるの! 晴れるといいな!」
ジョイ「だといいね」
春野桃子(ジョイも、心の傷が癒えてきたのね)
夏木藍衣「それにしても、スケアーが鳥だったなんてびっくりね」
秋月萌黄「私もびっくりしたわ」
冬元茜音「本当ね。おばさんは許可してくれたのよね?」
春野桃子「ちゃんと面倒見るって言ったら鳥籠とかを揃えてくれたの」
大久保樹「よかったじゃんか」
ジョイ「僕も助けてもらえてよかったよ。実はね・・・」

〇荒地
  チアフルキングダムにて。
ジョイ「僕の森が・・・」
クライ「今日からお前は我らの僕だ!!」
ジョイ「うわー!!」
クライ「成功だな!!」

〇女の子の部屋
ジョイ「という訳」
大久保樹「辛かったんだな・・・」
春野桃子「もう心配ないわ。私たちがチアフルキングダムを元に戻してあげるから」
冬元茜音「そのためにも、まずはダークランドを倒さないとね」
春野桃子「頑張ってチアフルキングダムを元に戻さないとね」
ジョイ「ありがとう」
秋月萌黄「旅行中、晴れるといいわね」
夏木藍衣「またてるてる坊主作らないとね」

〇リサイクルショップ(看板文字無し)
  温泉旅行当日。
ジョイフル「それじゃあバスツアーに出かけるぞ」
大久保樹「店番は誰かに任せてるのか?」
ジョイフル「俺が行く分、代わりにハートフルたちが引き受ける」
ハートフル「行ってらっしゃい!! 私たちは今月末の商店街旅行で行けるけ度、私たちの分まで満喫してね」
夏木藍衣「それなら安心ね」
秋月萌黄「バスツアーの集合場所は駅前だって言ってたしね」
冬元茜音「そうね」
ジョイフル「じゃあ、行くか!!」
  桃子たちは、バスツアーに出かけた。

〇駅前広場
バスツアーのスタッフ「集合場所はこちらです」
バスガイド「こちらに集まってください!!」
ジョイフル「参加費です」
バスガイド「確かに承りました」
  一行は、バスに乗り込む。

〇観光バスの中
  やがて時間になると、バスは出発した。
バスガイド「皆さん、おはようございます。本日は東西南北観光をご利用くださいましてありがとうございます」
ツアー参加者「始まったな」
ツアー参加者「結婚して30年ね」
ツアー参加者「あたしからのささやかな贈り物よ」
ツアー参加者「可愛い一人娘に贈り物をされるなんて嬉しいよ」
ツアー参加者「そうね」
バスガイド「まずは、この二泊三日のツアーですが、初日は酒造ツアーとハイジの村訪問です」
バスガイド「2日目は富士急ハイランドに行きます」
バスガイド「最終日はリニア展示館と富士山五号目を巡ります」
ジョイフル(今度の商店街でのツアーとほぼ同じでよかった。ハートフルたちに文句言われずに済むよ)

〇道
  しばらくして、車は高速道路へと入った。流れ行く車窓に興奮する桃子たち。
春野桃子「ママに連絡しなきゃ。「今高速道路に入ったわ」っと」
ジョイフル「マメに連絡入れるようにしような」
大久保樹「俺も連絡入れるよ」
夏木藍衣「そうね」
秋月萌黄「私も!」
冬元茜音「何だか、学校の旅行みたいね」

〇雪山
  観光バスは、山を抜けていく。次第に雪景色も広がってきていた。
バスガイド「間も無く、酒蔵に到着いたします」
ツアー客「学生時代の思い出作りにちょうどいいや」
  やがてバスは駐車場に到着した。

〇職人の作業場
バスガイド「みなさん、最初は酒蔵を案内しますよ」
  一向は静々と向かう。
バスガイド「最初は、コメと麹と組み合わせ、発酵させていきます」
  ガイドの丁寧な説明に見入る桃子たち。
春野桃子「パパの好きな日本酒もこうやってできるのね」
バスガイド「見学終了後には、酒粕を使った料理の試食もありますよ」

〇古民家カフェ
  一同は、早速酒粕を使った料理を食べることに。
春野桃子「酒粕アイス、美味しいわ」
冬元茜音「本当ね」
ジョイフル「そうだな。普段とは一味違うからな」
大久保樹「クリーミーだし、コクがあってうまいな」
夏木藍衣「本当ね」
秋月萌黄「酒粕ドリンクも美味しいわね」

〇観光バスの中
  やがて時間になり、バスは出発した。
バスガイド「酒蔵体験はいかがでしたか? 次は、ハイジの村を巡ります」
ツアー客「懐かしいわ。子供の時に行ったの」
ツアー客「そうだったんだ」
  やがてバスはハイジの村に到着した。
ジョイフル「降りるか!」

〇テーブル席
  ハイジの村に着いた面々は、さっそくレストランで昼食を楽しむことに。
ジョイフル「バイキングもたまにはいいもんだな」
大久保樹「うん!俺バイキング好きなんだ」
春野桃子「私もバイキング大好きよ」
夏木藍衣「私も、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に行ったことがあったわ」
秋月萌黄「私もお姉さまとスイーツバイキング行ったことあるの。お姉さまの通う高校の近くのケーキ屋さんでやってたわ」
冬元茜音「知らなかったわ」
  昼食は大いに盛り上がった。

〇ヨーロッパの街並み
  昼食後、ハイジの村を散策する面々。
ジョイフル「懐かしいぜ。故郷を見てるかのようだ」
春野桃子「そっか。ジョイフルさんたちはチアフルキングダムから来たのよね」
ジョイフル「あの頃は、俺もグレートフルも城をこっそり抜け出して遊んだもんだ」
夏木藍衣「前にも聞いたわ。私たちも行きたいわね」
大久保樹「でもダークランドに占拠されてるんだろ? 王様たち、大丈夫かな・・・」
秋月萌黄「だからこそ、ダークランドを倒さないと!」
冬元茜音「いつ襲いかかってくるかわからないんだから!」
大久保樹「ああ。俺もメンバーなんだし気合い入れないとな!」
大久保樹「何だ、あの鐘は?」
ジョイフル「どれどれ、わかったぞ。この近くの教会で結婚式やってるのか」
  一行は教会へ向かう。

〇田舎の教会
ジョイフル「俺の予感は的中したな」
大久保樹「本当だ!」
春野桃子「素敵な結婚式ね!」
冬元茜音「去年、先生が結婚式挙げてたの、覚えてるわ」
夏木藍衣「覚えてるわ。結婚披露宴の前に集合写真撮ったのよね」
秋月萌黄「先生の花嫁姿、きれいだったわ!」
冬元茜音「先生が後日記念写真を見せてくれたの、覚えてるわ」
夏木藍衣「みんなで見たの、覚えてるわ」

〇教室
  結婚式から数日後。
榎木麻衣「この前の結婚式の写真ができたのでお見せします」
三村泰「素敵ですね」
山下俊樹「絵になってますね」
大久保樹(その日は晴れててよかった。いい思い出になったぜ)
江口充「披露宴も盛り上がったしね」
冬元茜音「本当よね」
夏木藍衣「そういえばそうだったわね」
秋月萌黄「桃子ちゃんがブーケもらったのも覚えてるわ」
春野桃子「皆、恥ずかしいからやめてってば!」

〇田舎の教会
ジョイフル「そんなことがあったんだな」
大久保樹「あの日は快晴だったしいい思い出だよ」
春野桃子「そうよね」
秋月萌黄「いずれは私たちも結婚するかもしれないわね」
夏木藍衣「だといいけど、結婚詐欺はあってはならないわね」
冬元茜音「この前テレビでやってたわ。アフリカから送信してたって」
秋月萌黄「え!?信じられないわ!」
夏木藍衣「だからこそ、気を付けないとね」

〇牧場
  桃子たちは、牧場にもやってきた。
ジョイフル「牧場では、おいしいソフトクリームも食えるそうだ」
春野桃子「乳しぼりもできるなんてすごいわね!」
大久保樹「楽しみだよ!」
夏木藍衣「5年生での社会科見学での牧場見学も懐かしいわ」
秋月萌黄「覚えてる。チーズもおいしかったわ」
冬元茜音「北海道にいたころは、夏休みにお父さんが牧場に連れてってくれたわ」
  一行は、乳しぼりを体験し、乳製品も堪能した。

〇ホテルの駐車場
  やがて夕方になり、一行は観光バスに乗り込み、旅館へと向かうことになった。
バスガイド「それではバスに順番にお乗りください」
ツアー客「楽しかったですよ、ハイジの村」
バスガイド「それは何よりです」
  やがてバスは出発した。

〇温泉旅館
  やがてバスは、旅館に到着した。
バスツアーのスタッフ「皆さん、宿泊先に到着しました」
バスガイド「順番に降りてください」
  ツアー客はしずしずとバスを降りてバスから荷物を取り出し、旅館へと向かう。

〇畳敷きの大広間
  旅館に入ったツアー客は、いったん荷物をフロントに預け、食堂に向かった。
ジョイフル「そろそろ夕食だぞ」
大久保樹「今日のハイジの村、楽しかったぜ」
春野桃子「牧場でのおやつもおいしかったわ!」
冬元茜音「今日の夕食は何かしら?」
秋月萌黄「わくわくするわ!」
夏木藍衣「山梨といえば、放蕩もあるわね」
  やがて、夕食の時間になった。
夏木藍衣「この放蕩、おいしいわ!」
秋月萌黄「野菜もたっぷりなのがいいところね!」
冬元茜音「しかも鶏肉も入ってるから、ビタミンCもたっぷりとれるわ!」
春野桃子「体の芯からあったまるわ!」
  夕食に舌鼓を打つ面々だった。

〇旅館の和室
  夕食後、入浴を済ませた面々は部屋でくつろぐことに。
ジョイフル「ハイジの村、楽しかったな」
大久保樹「ああ!牛乳もおいしかったぜ!」
春野桃子「明日は富士急ハイランドよ!」
夏木藍衣「わくわくするわ!」
秋月萌黄「わくわくするわ!」
冬元茜音「でも私、絶叫マシンが嫌いなの・・・・」
秋月萌黄「目をつむっていれば大丈夫だと思うわ」
冬元茜音「わかったわ」
  温泉旅行は始まったばかり。桃子たちは、翌日に行く富士急ハイランドに胸を弾ませつつ、ダークランドを警戒するのだった。

次のエピソード:みんなでレッツゴー!楽しい温泉旅行(その2)

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