第四話 嫁と姑(脚本)
〇貴族の応接間
キャロライン「あ~ぁお腹空いたわ」
キャロライン(ようやく朝ごはんね)
メイド2「奥様食事をお持ちしました」
キャロライン「たったこれだ~け?」
メイド2「イエ、これは私のでございます」
キャロライン「私のは?」
メイド2「ございません」
キャロライン「何ですって・・・仮にも私はアレクサンダー王子の妻なのよ」
メイド2「材料はあるのですが台所を使わせていただけませんでしたので」
付き人2「おはようございます。よく眠れましたでしょうか」
キャロライン「そんな挨拶より私の食事は?」
付き人2「それでしたら皆さま食堂にお揃いでございます」
キャロライン「それを早く言いなさい」
〇城の会議室
キャロライン「お、遅れまして・・・」
シャルリ夫人「あらら、御寝坊さんね」
キャロライン(食堂で朝食なんて聞いてないし)
シャルリ夫人「もしかしてメイドから聞いてませんですの」
キャロライン「あっ、イエ自分の落ち度ですわ・・・遅れましてすみませんお義母様」
シャルリ夫人「アナタの折檻はきついとの評判だから私が其のメイドを折檻してあげるわ」
キャロライン「メイドのせいではないので折檻する必要はありませんお義母様」
シャルリ夫人「そう、変わったわねアナタ・・・好きにしなさい」
キャロライン「有難うございます」
シャルリ夫人「皆さん、紹介するわ。こちら今度アレクサンダーの妻になったキャロライン」
シャルリ夫人「全員揃った事ですし、始めましょうか食事」
キャロライン(始めるったって私の席がないじゃァないのよ)
キャロライン「すみません・・・私の席は?」
シャルリ夫人「あらら、満席みたいね、仕方ないわ今朝は立って食べて下さらないかしら」
キャロライン「結構です・・・」
〇貴族の応接間
メイド2「食堂を見つけられませんでしたか」
キャロライン「台所は何処?」
メイド2「メイド用であれば案内いたします」
〇暖炉のある小屋
メイド2「こちらです」
キャロライン(取り敢えずスクランブルエッグでも作るかな・・・)
兵士2「キャロライン、そちらのメイドを引き渡してもらおう」
キャロライン「理由をお聞きしたいわ」
兵士2「皇后陛下より隣国のエガラ公国のスパイとの嫌疑があります」
キャロライン(お義母様ですって!!)
キャロライン「その様な嫌疑は無用だとお伝えください」
メイド2「有難うございますご主人様」
キャロライン「卵・・・それに調理道具と竈は?」
キャロライン「さっ、出来たわ・・・食べましょ」
キャロライン「お父様の件、悪かったわ・・・当時はああでもしないと不味かったのよ」
メイド2「気にしないで下さい戦争に犠牲はつきものですから」
キャロライン「まぁ、私の元彼もあの戦いで亡くなったし」
メイド2「まぁ、それはお気の毒に・・・」
メイド2「あの~朝食会の件・・・私を咎めないんですか」
キャロライン「何で?・・・聞かなかった私が悪いのよアナタのせいではないわ」
メイド2「変わられましたね奥様」
キャロライン「そうだこれからは、ここで一緒に食事をしない?」
メイド2「ええ喜んで、一緒に食事を作りましょ奥様」
キャロライン「有難う、これからは仲よくしよう」
メイド2「ハイ奥様」
付き人2「奥様、戦いに大敗し旦那様が負傷したのと知らせが前線から届きました」
新しいキャラも出て、物語展開に新たな動きが出てきたようです! 夫人との戦いもどうなっていくのでしょう?
転生による性格の違いも、どう作用するのか…
楽しみですね😄